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第四十八話『日常』

『絵画がようやく届いて整理中に気分が浄化されたので……』


『それでは本編へどうぞ』

欠伸をしながらリビングに向かうと四姫がご飯を食べながら


「ねぇ、飛霞お姉さんの話を聞いて……貴方女装してみる?」


姉さんにそう言われて喉を詰まらせ掛けて


「お前……不在……何だよ、エイミー……」


従姉が俺を見ながら


「いや、気になるし……『可愛いよね』?」


途中のロシア語……何か不穏な事を言ったよね!?


「お兄ちゃんの女の子……本当に可愛いよ?」


あまり運動の出来ない飛舞がサラリと言ったけど……


「しないぞ?」


そのまま無視して行こうとしたら


「実姉に見せずに義姉と義妹に見せるのね?」


正確には終夜と夜も……て、違う。あの時は事情…………


「わーたよ。これきりな」


俺は頭を抱えて半ば納得させる形でする事にした。まぁ、こんな時の為に置いておいたのが役に立つとはな……


はぁ……


「覚悟決めるか……」


俺は衣装を手に着替え始めた……


「……なぁ、満足したろ?。姉さん」


俺は女装しながら聞くと


「マジで私と弟……こんなに可愛いとは思わなかった……」


せめて否定してくれ……


「お兄ちゃんはやっぱり可愛い」


飛舞が俺の手を繋いでそう行ってくる。まぁ、口調的に飛嘩になってるあたり……まだなのかな?


まぁ、何れにせよ……飛嘩の感覚は残ってるんだろうし……


「でしょ?。玖遠」


俺は諦めて椅子に座りご飯を食べるとインターホンが鳴り、飛霞姉さんが出ていく


そのまま姉さんと飛舞を見て微笑ましくなりつつ扉が開くと突然抱きしめられ


「何してるの母さん……と言うよりか父さんは仕事?」


小学生みたいに身長低い人基……母さんに聞いた


「えぇ。娘達と息子……娘の様子を見に来たから。これ、お父さんからよ。それと貴方が玖遠さんね」


姉さんが困惑しながら母さんは手を差し出していて、姉さんは握り


「お父さんから聞いてるよ」


母さんは俺の方を見て


「遊飛。こんなに可愛いお姉さんを大切にしないと」


俺は頭を抱えて


「姉さん……固まってるぞ。それと訂正するな……俺は母さんの息子だ」


そう言うと母さんは姉さんを見て納得していた


「えーと……」


母さんを見て困惑しつつ聞こうとしたら


「私の事に関してはこれは普通よ。それに貴方のお母さんとは顔見知りで……家庭の事情も聞いてるし、今もね


たぶん近々来るとは思う」


ん……?


「母さん……父さん……多重結婚する気か?」


何となく聞くと


「遊飛……そこは疎いのね……」


何故か飽きられる


「多重結婚は法律上無理よ。海外でもない限りね。ただ一つだけ……血縁上と双方の合意があれば……


結婚しなくとも暮らせる事は可能よ」


エイミーが説明してくれて


「そう。エイミーの言う通りよ。血縁上は置いておいても……お父さんとお母さんの場合は円満離婚。再婚は私としてる為に無理だけど……


仕事としてなら……この家に住まわせる事だって可能な仕事はあるからね


それに……今はロシアに住んでるから……可能だしね」


はい……?


確かにエイミーは従姉でロシアだけど…………


「まさか……父さんと母さんの仕事て……ロシアなのか?」


母さんは笑みを浮かべ


「必要だからお父さんの方は国籍を取ってある。私はこうして帰ってこないといけないから敢えて取ってないわ


エイミーのご実家の仕事の手伝いよ」


マジか……


「知ってたけど……まぁ、言わなくても何れはと思って言わなかったわ……」


だから日本語が上手いのか……


「話について来れないけど……」


だろうな


「簡単に言うと


私はお父さんの妻、後妻。で、連れ子の飛霞と飛舞は娘


遊飛の義姉と義妹


遊飛から見れば、飛霞が義姉、貴方がお姉さん、飛舞が義妹、エイミーが従姉


順番的に


飛霞、玖遠、遊飛、飛舞ね。エイミーは飛霞より下で玖遠より上よ」


マジか……まぁ、この三人が俺の姉に変わりは無いけど……


「それと……向こうの方でエイミーの妹も居るから。まぁ、姉妹仲は良くはなさそうけどね」


エイミーは俺を見て


「まぁね。妹は俗に言う天才。私は妹を好きにはなれないし、妹も同じと思うからね


まぁ、和解なくとも、協力はしてくれると思う。多分……」


母さんの方を見て


「……まぁ、そういう訳だから。因みにエイミーの妹に関しては遊飛の上ね」


四人目か……


にしても姉妹仲は悪いとは……


「気にしないで。お父さんの期待で育ったから重圧で変わっただけ


私は自由に出来たからこうして弁護士として居られる訳だからね」


な、なるほど……?


「と、そうそう。暫くは家におる事になってるから」


うんうん……は?


「暫くて……何時だ?」


俺が気になって聞くと笑みを浮かべ


「あっちの仕事に余裕出たから、こっちに住むことに。エイミーの仕事をしつつこっちで活動する事になったから」


はぁ……


はぁ……!?


「私は知ってたよ。言わなかったのはお母さんに言われてたから」


マジかよ……


「そういう訳で……と、忘れてた。忘れてた


エイミー」


エイミーは頷くと


「玖遠。相続関係で少し


一応、要望通りになるけど、親族の方が五月蝿いからもう豚箱に放り込んで大丈夫かしら?。原罪と余罪で確定出来るし……」


人探しなのにそっちの方もしてるとはね……


「構わないよ。手段は穏便にしつつしっかりとお願い」


姉さんはそういうと


「分かった」


そう答えていた


これ、敵に回したらダメだと直感で感じた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


で、何故か……女装したまま姉さんの日用品と母さんの日用品……その他もろもろ買いに行く為にショッピングモールで


まぁ、殆どは姉さんと母さんですんなりと買い物してるから俺は待つだけど……


「なぁ、そこのお姉さん……今暇かい?」


俺は視線を向けると如何にもチャラい男2人が来ていて


「あ?」


ナンパしてるのが見え見え……と言うよりか……


「間に合ってるし俺男だし」


そう言ったが


「またまた嘘を。ほら遊ぼうぜ」


……


「鬱陶しいんだが〆るぞ?」


俺がそう言うとただ脅しだと思ってるのか


「怒った顔をも可愛いね」


マジで……


「お待たせ。ユウ」


声の主が俺の前に男を遮りながら来た


「ん?。あぁ。待ったぞ?」


俺がそう答えた。まぁ、偶然だろうけど……終夜がたまたま来ていたのだろうな……助かった

『解説』


『今回は日常……多分です』


『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』

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