第四十三話『51個目の帝王機』
『落ち着いてきたのでそろそろかなと……』
『それでは本編へどうぞ』
対策するにしても……革命軍と戦うには……足りなさ過ぎだし、何よりも帝王機自体もこっちの手持ちでどうにかなる訳じゃないからなぁ……
「集めるしかないか?」
イスラムが聞いてきて
「イギニリアスと革命軍に流れてると考えれば……多分多くて二個ぐらいかな?」
こっちの手持ちを考えてそれくらいだし……
「なら、壊れた奴を直すか?」
それしかないか……
「ただ問題はロストテクノロジーの帝王機直せるかだし、エイミーの帝王機でも難しいのは有るみたい……」
流石にキツイけどな……
「いや、それだけど……チラッと聞いた話だと……帝王機を復元する為の帝王機が存在してるらしい。ただ、何処にあるかは分からないし……
何よりも、最初の皇帝はそれを見越して用意してるとしたら?」
確かにな……当たってみるか……
「そこからか……リュナ。頼めるか?」
聞いてみると
「既に頼まれていてやってる。もう少しだけ待って欲しい
それと……革命軍で四個、イギニリアスで三個
数を除いても残りは私達が全て保有してるから……二個で間違いない」
なら決まりか……
「帝王機集めだな。複数持ちは……悪いけど、そのまま。後は適応者を探すだけか……」
俺はエイミーにメールを送りつつ……
「だな。革命軍と全面戦争するのなら……国王機に対策だな。それじゃ、俺は他のメンバーに話してくるわ」
大方決まったし……
「ユウ。変えてくれてありがとうな」
イスラムに言われて
「改まって……気持ち悪いな」
イスラムは笑みを浮かべ
「こんなにも楽しくなるゲームとは思わないだろ?。だから……ありがとうな」
どういたしまして……
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革命軍に対抗するにしても……リュナに教えられた場所に。革命軍側でも検討つけてるらしいし、奪われたくないみたい
「さて……さっさと始めるか」
俺が行こうとしたら
「こら。私を置いていくな」
姉さんが着いてきていたの忘れてた……
因みにエイミーは直す為に行く事はなく引きこもり中
「姉さんこそ、大丈夫なのか?」
俺が聞くと
「女装した弟を見るのが目的じゃないし、何よりも、私もあのクソ共の相手していたのだから発散した訳よ」
なるほど……余程鬱憤が溜まっていたのか……
まぁ、水心子正秀を抜いて一気に飛ぼうとした瞬間に足を掴まれて
「一人で飛ぶなー」
はぁ……
「捕まってろ」
そのまま一気に加速して目的の洞窟近くの村に。そのまま降りると
「早すぎる。もっとゆっくり出来ないの?」
……
「あのなぁ……幾ら姉さんかと言え、そんな身体能力化け物……死なないと信頼してやってるからな?」
姉さんは化け物……そう化け物過ぎた
「化け物とは失礼な。それと謎の信頼と言葉が変だぞ?」
……
「ほら、行くぞ」
そのまま姉さんを連れて向かった
んで、貧相になってる村……まぁ、帝国の訳も知らないから仕方が無いけど……
『珍しい客人だ。と……』
俺の水心子正秀を見て
『そうか。君が……』
……
「何か知ってるのか?」
俺が聞くと
『まぁな。それとあまり見た目で判断するんじゃないぞ?』
村長……らしき人に言われて困惑しつつも向かうと
『それの製作者は儂だ』
……
「冗談だろ?」
少なく見積っても……数千歳になるぞ……
『妖危種を食べてればそうなる。さて、お主が欲しいのは……帝王機を直す帝王機だろ?』
見抜いてる……?
『渡すのは簡単だが……儂とて易々と渡す訳にはいかない。そうだな……』
そう言って提示された条件に姉さんが選ばれてしまった
んで、俺はと言うと……爺さんとのんびり魚釣り
「何でかなぁ……で、製作者となると……全ての帝王機を知ってるのか?」
彼に聞く。最初の帝王機なのだから知ってるかもしれないし……
『無論。お主が持つ全てを見てきた訳だけど……お主……妖危種になるつもりか?』
……
「俺の知り合いがなったな……」
ノアがそうだった……
『教えといてやる。全ての帝王機は妖危種と妖危種に当てられた金属で生み出されてる
複数使用しようものなら……身を落とす
逆も
儂は見てきた。そして……それの持ち主だった彼も……
それでも使うのなら……儂は一つだけ。逆らい人間のまま人間らしくあるための帝王機を生み出した』
そう言って置かれたのは宝石だった
『『『妖危破壊』イレイザー』……帝王機を破壊し無に返す帝王機。使い方を誤れば……世界すらひっくり返す』
なるほど……だからなのか……
「なぁ、これ……帝王機にしては異質だな」
彼は微笑み
『合格じゃ。それは51個目の帝王機だからな』
なるほど……となれば……
『だが渡さないぞ。お主の目的に必要なら……不要だからな。もし必要になれば儂の所に来るが良い』
有益だな……それに終わったのかボロボロ姉さんがピースサインをしていて
「全く……化け物かよ」
俺は姉さんを見てから爺さんを見ると
『それじゃ……』
その瞬間に血が舞い上がり俺の前に倒れかかる。慌てて受け止めて傷口を抑える
「仕留めたと思ったのに……まさか君が居る何てね」
……
腐敗の帝王機を持つ彼女か……潰しに来たのか?
「遅かったかぁ。それに今仕掛けるのも駄目だし……目的達成で引くかぁ」
そう言って飛び立っていく。爺さんは俺を見て
『全く……耄碌した……悪いが……』
俺の手を握らせて
『……もう一つは……』
耳打ちされてから力が無くなったようにぐったりした
「……これがこの世界なの?」
俺はブラックホールで爺さんを沈めてから
「そうだな。俺はこの世界の全てを壊すつもりだからな。姉さんこそ、大丈夫?」
姉さんは笑みを浮かべ
「アレが弟を苦しめてる人なのか。燃えてくるな」
はぁ……まぁ、今回な引いてくれたし……
「落ち着け。取り敢えず……確認するぞ」
俺は姉さんにそう言うと
「問題無いよ。既に理解してるから。んじゃ、戻ろっか」
俺が理解してないが?。本当に俺の実姉か?
不安になってくるなぁ……
『解説』
『51個目の帝王機に関しては本当に出す予定は無く、アンチ系が無いと思い急遽出来た奴です』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』