第三十九話『帝王機』
『設定集的なのだそうかな……』
『それでは本編へどうぞ』
シロクロをも呼んで見てみたい帝王機持ちと共に向かった
同行してるメンバーが、デューク、キア、シロクロで、ついでにレオ、たまたま居た……デュークの誘いを受けたプレイヤーのサヤカ
「意外と集まるもんだな」
メールを見てから全員を見て
「そりゃ、早速壊すと言うから集まるだろ?」
そう言うもんか……
「んで、ここで合ってるのか?」
ヨミ……夜からの情報通りなら。それに……イアの帝王機で確定させてるから……
「間違い無いな」
俺は目線を向けると……少しだけ呆れつつも、大きな組織だからこそ、やり甲斐を感じていた
と、建前は置いておいて……さっさと終わらせる……
「いや、そういう訳には行かなさそうだ」
迫ってくる……鎧を着た者……終夜が攻撃を仕掛けてきたのを、シロクロが足を狙って止めた上で殴りだけで吹き飛ばしていた
「あれ、相手してくるから」
そう言って吹き飛ばした方向へと向かっていく
「一応、アレ……俺の親友だぞ……まぁ、手加減はしてくれるだろうし……ぼちぼち始めるか」
俺は歩いて向かった
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吹き飛ばしたまでは分かるけど……
「どこ行った?」
ノコギリ状の鉈を手に歩いた。もう片方の手には大きな鎌……この帝王機の付属の武器を
「処刑人かよ!」
物凄い衝撃音と共に向かってくるのを、ノコギリ状の鉈で弾いて、鎌を振り回したが……
手で受け止められ、そのまま拳が胸元に当たって衝撃と共に吹き飛ばされた
「その、帝王機は見た事ないな……」
そりゃそうだ
何せ……
「皇帝の帝王機らしいから。それよりもユウちゃんと親友なら何で?」
聞くと
「確かに……でも、仕方が無いからな。これがゲームだからな!」
なるほど……
「なら手加減しなくて良いか」
手に持っていた武器を投げ捨てて、鍵を手にして新たな武器を……
この帝王機でしか解除出来なかった武器……
「……鍵だと?」
俺は鍵の剣を手に歩いた。これが普通ならおふざけで済ませるけど
鍵を捻らせると鎧が変化し、一気に走った。目の前の彼まで迫って、拳で思いっきり殴り飛ばし、そのままの勢いで蹴りで頭を狙ったが
腕をクロスにして防がれる
「全く……厄介な事だ」
手加減出来そうにないか……
「なら……」
鍵をゆっくりと回した。その瞬間に無数の鎖が飛び出して一気に拘束していく
「こんな……」
更に回すと鎧が砕け散る
「有り得ない……!!!」
更に回すと四肢が引き千切られ
「あがっ……」
最後に回す……3回転目には彼の首は落ちて、鎖が鎧ごと心臓を突き刺していた。そのまま光の粒子となり
「これ、使い勝手悪いなぁ……」
そのまま歩いてユウちゃんの元へと向かった
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デュークに誘われて来たのは、いいけど……実力を見る為とかで連れ出されるのは……流石に無い……
「はぁ……さっさと終わらせてログアウトして寝よ……」
何でログインしたままにしていたんだろ……
はぁ……
「私の相手は君か……」
視線をずらすと銃を手にした女性が立っていた
「さっさと終わらせよ……」
口を開けて自分の手首を噛みちぎり、私の血を全身に被るようにして撒き散らした
「いきなり自殺……てなわけでじゃなそうね」
牙の帝王機
「……」
黒のショートの髪が黒のロングストレートに銀のメッシュが染まり、ロングコートに黒のショートパンツ、体に紋様が広がっていき……
赤く染った瞳が女性を捉えた
「『『鮮血吸血』ブラッディ・メアリーローズ』……頑張って」
一気に走って彼女の首を狙ったが、弾かれて額に弾丸を撃ち込まれ、そのまま地面に引きずる形で倒れてしまった
「……」
ゆっくりと立ち上がり
「痛……
警戒してるからそれなりか」
自分の手首を噛み切り血で血の鎌を作り出して構えた
「全く……自分の血以上は出せないのに……」
勿体ない……
「化け物退治と行こうかしら!」
無数の銃撃音……だけど、銃弾は見えずに被弾し続けてしまう
流石に再生するとはいえ……無際限に食らってられるほど丈夫じゃない……
まぁ、仕方が無いか
「在庫無いから使わないけどさ……」
手で掴むのと同時に血の鎌を一気に振り下げて斬撃を飛ばした
「何を!」
手で掴んだ弾丸を見て少しだけため息をした。期待した。けど……無意味だった事を
「国王機か……弾丸を見えなくし打ち込む国王機。量産機で勝てると思った?」
斬撃が彼女の左右を抜けるのと同時に、斬撃が何かに当たり血飛沫が舞い上がる
「さぁ、血の雨だよ」
手を翳すと血の雨は止まり、鋭くなり全て彼女へと向けられる
「油断したね!」
頭に左右からの衝撃が走ったが、翳していた手が下ろされるのと同時に無数の血の雨が突き刺さる
「痛い……全く……今度は振った分威力が上がる国王機か……」
視界だけが見えてる状況で、血の剣を作り左右へと投げ飛ばした
「本当に……劣化版ね」
無理矢理再生させる
「化け物かよ!!!」
向かってくる国王機を弾いて
「あぁ、化け物だよ。それとね……国王機と呼ぶそれ……」
血の杭が打ち込まれるのと同時に首を跳ね飛ばして
「帝王機から生み出されてるのよ」
そのまま、顎を打ち抜いて彼女の方を見たのと同時に槍が突き刺さる
「そう……ただ、君達は危険だからこそ戻さないと……」
……
「無駄な正義……さて、そろそろ寝たいし……終わらせよっか」
向かってくる彼女が槍を投げてくるのを、わざと受止め吸収する
周囲に散らばる血を全て私の中へと取り込み……
「残念だけど……」
この帝王機……4本の牙の内の内側の短い牙で私の腕を噛み切り血を出していく
それと同時に彼女が私の首を狙って攻撃を仕掛けてきたのを、片手で受け止めて
「『『鮮血吸血』ブラッディ・メアリーローズ』の能力は血を操る能力だけど……
奥の手は……」
彼女の全身から血が吹き出す。そして、彼女の目線は掴んだ腕を見ていた
「掴んだ相手の血を操る事……」
引き込まれる様にして一気に弾け飛び彼女は無数の槍に突き刺さった様にして絶命していた
「中々強かったよ……」
ただ、私が相手だっただけだから。さて……寝よ
『解説』
『今回の帝王機は長々になるので……簡潔に言うと……ほぼ出番があるか無いかの二択です』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』