第三十七話『初恋い焦がれ』
『はい。自分ですね……出たかった……』
『それでは本編へどうぞ』
病院から出て家に帰ろうとした時に
「ユウちゃん……?」
声が聞こえて振り返ると見覚えの無い男が立っていて、男は走って来て
「やっぱりユウちゃんだ……て、なんで男装?」
……
男装……
「お前……黎白か?」
彼は頷いて、ようやく合点が言ったのと同時に頭を抱えた
取り敢えずは近くの公園に行って飲み物を渡してから
「そっか。男か……」
何か振られた様な顔をしていたが……
「お前……失恋したような顔をしてるけど……まさかとは思うが……」
黎白が頷いて
「僕が会ったのはユウちゃんの女装の時の姿。一目惚れで好きだった……まさか男とは思わなかったし、気づかないくらいに可愛かったから……」
マジかよ……
「何か悪いな……」
黎白は首を横に振って
「大丈夫。それよりも……こっちに戻って来て、見ていたからさ。ユウちゃんの面影と思って声を掛けたの」
なるほどな……
「何してたんだ?」
引っ越した程度にしか思えなかったからなぁ……
「普通に学校。僕一人で戻って来て、おじいちゃんの所で住みつつ学校に。多分……」
学校名を聞いて納得した
「同じ学校かよ……まぁ、新学期後だろうし……」
何と言うかね……
「ユウちゃんはどう?」
そう言えば言ってなかったなぁ……
「姉と妹出来たくらい。それ以外は普通で……変わったと言えばゲームでより一層発散出来るようになった事くらいかな?」
そう言うと
「ゲームて……『The・Another・World』?」
俺が頷くと
「やってるけど……難しくて。帝王機……?それもまだ……帝国滅ぶで辞めようかなと思ってて……」
……
「多分……殆ど原因俺だわ……悪いな。何か」
黎白は手を振って
「ユウちゃんは悪くない。合わなかっただけ。でも、ユウちゃんもやってるなら……もう少しだけやろうかな……」
なるほどな……アレ使えるかな?
「なぁ、ゲームで会わないか?。久々だしさ」
黎白は頷いて、後で合流する事になった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ログインすると煙が立つが収まっている帝国を眺めていた
帝国は滅んだ。そうアナウンスされたのと同時にストーリーが進んだみたいで、次の目標が出て来たみたい
「イギニリアスが世界の頂点となり、世界に向けて戦争宣言したみたいだぞ?」
はぁ……
「んで、結局……帝国側のプレイヤーは、どうなった?」
少女の姿で眺めている。面倒なのもあるけど……そんな気分だったからだ
「大半はこっちに。と言っても彼が面倒見るとかで。後は帝王機持ちのほぼ全てが味方かな
状況から見ればメリットだな」
かもな……はぁ……嫌になる
「よっ。て、今日は女か?」
面倒……
「見張られてるからな。んで、納得して貰えたかな?」
周囲を見ると
「お前……初めからこうなるの分かってか?」
彼は俺を見てから周囲を見て
「手は打ってある。と、俺はデュークだ。これは『『炎血禍斬』エクスキューショナー』だ」
なるほど……
「味方と言って良いのか?」
彼は手を向けて
「そうだと言ってるだろ?。まぁ、裏切るとかの話なら別問題だろうけど……これでも皇帝に認められて親衛隊だったからさ?」
なるほど……これ以上に無い要素だな
「んじゃ、イスラム……任した。多分……革命軍戦になると思うから……めんどくさい奴からと……
この国を再建させる。勿論……皇帝は……」
俺と思ったけど……それじゃ、面白くないし……皇帝を利用しようか……
「と、俺、用事だから」
水心子正秀を納めようとしたけど……黎白の事だから面白そうだし……このままでいっか
翼を広げて待ち合わせ場所……と言っても黎白が分かる場所だけど……向かって
「と、黎白か?」
ボロボロの噴水の前に、そこには初期装備とまでは行かないけどロングコートを羽織ったプレイヤー……黎白が居て
「ユウちゃん……て、こっちは女の子?」
その反応になるよな……
「帝王機の能力だ」
水心子正秀を納め、元の姿に。そして全ての帝王機を納めて
「なるほどな……確かに、初期に近いけどある程度進んでたら辞めるに辞めれないと?」
黎白……シロクロは頷いていた。少し弱い程度の妖危種なら勝てる程度でそこからしい
んで、革命軍には一応居るけど……合わないとかでソロプレイの状態
「なるほどな……」
俺はブラックホールから皇帝の手によって隠されていた剣を手にして
「これ使ってみろ。中身は……知らん」
と言いつつも、説明らしき手紙は持って来てる
「これは……帝王機?」
俺は頷いた
「『妖危種』『龍王種』『暴走処刑種』『『宿儺怨龍・オール・ζ-∞・コンプリートリフューザル【コンプリートディナイアル】』』と『妖危種』『龍王種』『暴走聖王種』『『真祖龍神・オール・Ω∞・エクスキューショナー【エクスティンクション】』』で作られた帝王機みたい」
だからなのか……
「んじゃ、やってみるけど……」
そう言うと逆手にして突き刺して……
「『オール・ゼロ』」
そう言うと、鎖が体を巻きついていき、鎧だけど、口元の牙が羅列し口が開いた状態、龍の瞳に龍の角が伸びていて
鎧の所々に機械的歯車と鎖が絡み合っていく。ロングコートに腰にマントが装備されていき、足は鎖で拘束されていた
そのまま風が舞い上がると決めポーズの様に、手を振り払って立っている
胸元には露出した2つの心臓が複雑に絡み合い、鎖で拘束されてる様な造形に
「何か……よく分からないがしっくり来る……と思う」
そう言っていて
「なら良いんじゃないか?」
言わば、処刑執行人の様な外見だった。暫く堪能してから変幻解除して
「ユウちゃん。お願いがあるけど……ユウちゃんと一緒に遊びたい」
だと思ったよ……
「まぁ、良いけど……結構しんどいぞ?」
俺がそう言うと
「初恋の相手が居ると頑張れるから。男だけど」
複雑だなぁ……
まぁ、良いか……取り敢えずは……
「それ、『『悪異覇皇』オール・フューザル【絶望】』ていう名前らしい」
何と言うか……厨二病だな……
取り敢えずは……
「それあげるから。向かおっか。面倒だし」
遅れる事にはならないけど……何かしらの不満はあるだろうからな。一先ずは……
「ねぇ、その組織に行けばいいなら任せて。多分出来ると思うから」
そう言うと俺をお姫様抱っこして、変幻してから一気に飛び上がった
マジかよ……
翼を広げるが歪で、片方は皮膜の所々に穴の空いていて、もう片方は綺麗な翼
これが……
「多分だけど……これは……」
そう言って俺の腰にぶら下げていた鍵を見て
「この帝王機と同時に使う事で発揮されると思う……多分」
そういう事か……だから隠していたのか……まぁ、それは良いや
取り敢えずは向かわないとな
『解説』
『『悪異覇皇』オール・フューザル【絶望】』
『『地獄器具』デッド・イン・ロード』と素材は同じ。「『妖危種』『龍王種』『暴走処刑種』『『宿儺怨龍・オール・ζ-∞・コンプリートリフューザル【コンプリートディナイアル】』』と『妖危種』『龍王種』『暴走聖王種』『『真祖龍神・オール・Ω∞・エクスキューショナー【エクスティンクション】』』によって作られた帝王機。皇帝が残していた帝王機。鍵型大剣鎧型
・鎧を身に纏い、鎌を生み出す事が出来る。
奥の手
・鍵により鎖を呼び出し、対象者の帝王機の能力を無効にした後に3回転後に確殺をする
所有者
シロクロ
『前作のチート?ラスボスが大幅な弱体化で登場です』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』