第二十二話『移し』
『少し早いですが……
それと完全に寝落ちが多かったです……』
『それでは本編へどうぞ』
皇帝の目は明らかに敵視していた。まぁ、さっきの話が嘘なら……
だが……
『不満か?』
俺の姿を見て驚かずに聞いてきた
「いんや。滑稽だと思ったさ。何せ……この国でやるには俺からしたら狭すぎたからな
皇帝……」
そうハッキリ言うと皇帝は立ち上がり歩いてくる
『考え直す気は無いか?。国ではなく、余と手を組むと言うのを……』
俺の前に立ち聞いてくるのを……
「あの親子を見たらそうは思わない。残念だった。俺は期待したぜ……
お前が彼女を見て全てを見ると思ったが……まんまと俺の偽造と真実にな……
俺は初めからお前を味方と思ってない」
刀を抜いて少女の姿となり、翼を広げて触手を生やして皇帝の首へと水心子正秀、急所に触手を向けた
『ほう、それが答えか?』
俺は微笑み
「嘘だと思うか?」
皇帝は何かを動作するのと同時に、上から斧が落ちてくる
のを、躱し
『一応聞こう。どう言った理由で刃向かった?』
成程……
まぁ……
「一つはつまらない
もう一つは邪魔。利用するのに丁度良かったから今決行しただけだな
そうそう。少しだけど……楽しかったぞ?」
水心子正秀を振って立ち上がり、皇帝に手を伸ばした
「分かってたんだろ?。俺の嘘を」
皇帝は何も言わずに指を鳴らすと、左右からギロチンの刃が向かってくるのを、翼を広げて防ぎつつ、触手で叩き折る
『お前……その帝王機……分かってるんだろうな?』
水心子正秀を見たが皇帝は俺の触手の方を伸ばして
『教えておいてやる。死ぬ前にな』
そう言って指を鳴らしたのと同時に俺の四肢を拘束した
『それは……お前が思ってる程の帝王機じゃない。
『妖危種』『触手種』『『無限悪食』サウザントワーム』の中でも文献で残ってる中で……最も変異したモノを帝王機にしたんだ
それは生きてる。そして使用者をも支配する帝王機だ』
だから?
「悪いな……俺にはそんなのどうでも良い……と言うよりかな、此奴……オリジナルじゃないんだ」
そう言って地面に突き刺して、ノアの死体を地面の……ブラックホールから取り出し
『……何が言いたい』
そのまま、ノアから……本当のオリジナルの『『百足触手』サウザーワーム』を取り出した
勿論……破壊されて使い物にならないが……
「俺の使うのはこれの複製だったものだ。まぁ、これが壊されて残っていたからこれが、オリジナルの帝王機になったがな」
そのまま、歩いて
「皇帝。今の俺ではまだ勝てないな……が、やれるだけやらせてもらうぞ」
一気に走って向かう。皇帝は深くため息を着くと
『全く……期待していたが、外れだったな』
そう言うと、地面から棺桶みたいなのが目の前に広がり、そのまま中へと入ってしまったのと同時に閉じる……瞬間に……
「クソが……」
翼を広げて、押し返そうとするが
『刃向かうものには死をだ』
一気に閉じたのと同時に……ファルファニアに傷とヒビが入り
「チッ……」
そのまま砕け散る音と共に俺の意識は無くなった
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地面に倒れ込み、砕け散ってるファルファニアをばらまけさせ
「負けたか……」
あの拷問器具……帝王機か。あれも破壊が備わってるのかよ……
「はぁ……三つか……」
流石に勝てる気がせん……
「奪いに行くか……?」
そう考えても革命軍は期待できなさそうだし……
そうなると……帝国の帝王機持ちを殺しに行くか
「少なく見積って五個が最低ラインか……」
あれに勝とうと思ったら……
「良し……面倒だけど、アレを殺すには力だな」
起き上がり、水心子正秀を納めた。元の姿になり、帝王機のサウザーワームも機能停止したのを確認してからイスラムへと電話した
『だろうな……それが出来れば苦労しないだろ?』
ご最も……
「程度のいい且つ、皇帝を悩ませる殺しがいのある標的居ないか?」
イスラムに聞くと
『居るが……かなりめんどいな。俺……まぁ、イアか。彼奴が面倒くさがって倒して欲しいと頼んできてるやつ何だが……やるか?』
へぇ……
「帝王機か?」
イスラムは沈黙していて
『お前なら大丈夫か。送っとくから出来ればでいいからな?
これ以上……お前の帝王機破壊されたら、皇帝倒せなくなるからな?』
分かってるて……まぁ、このサウザーワームが有ればどうにかなるだろうし……後はあの拷問器具さえ対処出来ればどうとでもなる
『んで、お前の計画の方はどうだ?』
俺は少しだけ考えて
「何とかなるだろ。それじゃ、殺ってくるわ」
そのまま連絡を切って、水心子正秀に触れて目を伏せた
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ゆっくりと目を開けると、少女の姿ときの姿となって彼女が出てくる
『全く……皇帝が気づいてないからいいけど……
サウザーワームが寄生してる先が、私とこの子なのがバレたら大変だよ?』
俺は苦笑いした
彼女の言った通りに……俺自身には寄生してない。ただ、『『暗影絶器』刀光剣影』と『『希絶望心』水心子正秀』に寄生してるとは思わないだろうし、偽装してるからな
本当に上手く行って良かった
『ファルファニアを失ったのは痛いけどね?』
分かってるよ……
「お前を強化する為だ……致し方がないだろ?。それじゃ、頼むよ?。水心子正秀」
彼女は頷いて
『期待してて』
それだけ返してくれた
「全く……俺の相方は適当だな」
そのまま意識を戻して、俺は教えてくれた場所へと向かった
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屋根の上に降り立ち、水心子正秀を抜いてしゃがみ中の様子を見た
「やってるなぁ……」
皇帝と敵対したし……やる事となれば、先ずは帝国の壊滅が先になるか……
革命軍やっとけば良かったけど……
「仕方が無い……」
計画を変更する事にしつつ……今後の事を考えることにした
と、考える時間は無さそうだな……
「さて、欲しい帝王機奪うとするか」
刀光剣影を屋根へと突き刺して暗闇を広げた
『何!?』
そのまま、屋根を突き破り、一気に標的の方へと走ったが……真っ黒い羽が周囲に展開していた……
「なるほど……」
その瞬間に全ての羽が一気に向かってくる。それを見て少しだけ笑みを浮かべた
『解説』
『皇帝の帝王機は拷問器具だけじゃないです』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』