第三十話『失敗』
『失敗よりもしゅっぱいの方が多い……』
『それでは本編へどうぞ』
エイミーに連れられて向かったのは……
「おい……皇帝に依頼されてる場所じゃねぇかよ。何でだ?」
エイミーに聞くと
「『だって、邪魔だもの。試すにしても、相手の帝王機奪った方がいいしね』」
……
本当に……
「『んで、『情報開示権』で分かってるのは……遊飛に必要な帝王機があるて事
名前は……『『腐敗腐食』アムリタミア』。腐敗させる帝王機』」
なるほど……
確かに……ただ……嫌な予感がしていて……
「『6枚天使。どうかしら?』」
だと思ったよ……
仕方が無い……試す機会だし……
「やってやろうじゃないかぁ!」
4枚の羽を広げて一気に飛び降りた
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ユウを見届けてから
「何で煽ったのよ?」
気になって聞くと
「『これもどうかなて。使えないと判断したけど……』」
そう言って『『無限再生』ハートレス』を手にしていた
壊れたとして速攻で見向きもしなかったのに……
「またどうして?」
そう聞いた瞬間に鼓動がして『『無限再生』ハートレス』が動いたのが目に入った
有り得ないはずなのに……
「『まだ言ってないけど……6個目に渡そうかと思ってる』」
私はそれを見てからエイミーを見て
「まるでユウを実験体と思ってるわね」
彼女は少ししてから笑みを浮かべ
「『当たり前。だって……この世界で初めての同時使用者よ。何処まで出来るのか見てみたいものよ』」
狂ってる……
「『まぁ、使わない方が良いけどね』」
そう言って目線を変えていた。どういう意味かは理解出来なかったが……簡単だった事に気付かなかった
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燃え盛る炎の中を歩いて
「クソが!!」
向かってくるのを、羽だけで突き刺していた。それは……プレイヤーやNPC……このゲームの人間も例外無く
水心子正秀や刀光剣影を振るわずにただ真っ直ぐと歩く
その時に、羽が無数に回るようにして飛んでくるのが目に入って、刀を振るおうとした時に……帝王機の名前を思い出して、咄嗟に後ろへと飛び引きながら、羽で全てを撃ち落とした
「あら、仕留めたと思ったのですが……外しましたか……」
降りてきたのはおばさんだった……と言うよりか……お姉さんでは無いのは確か
「綺麗な人かと思って見とれてしまった……
まぁ、悪く思わないでくれ」
一気に羽を飛ばすが、それは彼女も同様で
「あら、嬉しい事。お返しに……殺してあげるわ」
そのまま、お互いがお互い全てを撃ち落としていき、埒が明かないから一気に攻めこもうとした瞬間に
「あら、焦りは禁物ですわよ」
羽根の剣が左肩を突き刺され、そのまま舞い上がると一気に身体中を突き刺してくる
飛び引こうにも体が崩れていき、ダークマターや他の再生では追いつかずに崩れていく
「呆気ない。4個同時使用者がどんなものか楽しみだったけど……やはり、腐敗は強いですわね」
……なるほど……そういう事か……
全く……
「『まだ死なれちゃ困るのよね。それとお久しぶりです……
腐敗の女王さん』」
エイミーが突然現れたこと思えば、俺の胸元に何かを押し込み
「あら、珍しい客人……貴女の差し金ですかね?……皇帝」
そう……目の前の女性がそう言う
「何を……」
「『あら、それはもう捨てたのに、まだ根に持ってるのかな?』」
そう返していて
「いやいや。こんな国にした皇帝が今じゃ、見境なく破壊してるそうじゃないのよ。楽しくなりそうね」
そう言って羽を飛ばすが、それは全て弾かれていて
「『手癖悪いわね。と、そろそろかな』」
俺がゆっくりと起き上がり、ゆっくりと立ち上がる
傷は直ぐに再生していて、ダークマターの範囲も併用したお陰なのかダメージが元々無い所まで回復していた
「何の話をしてるんだ……お前ら……」
俺は水心子正秀を向けて聞く。話だと……エイミーがそうなるように仕向けたような言い方……
「知らないのね。まぁ、良いわ。あの皇帝は狂っているのは本当よ。ただ、一つだけ。有能だった」
……確かに……そうだった……
「その女の帝王機によって彼は無自覚にも……変えられて凶暴性が増した
ただ、理性も残り、手に負えない……始末の負えない化け物になった
これがこのゲーム最初の事件……」
……
「『間違い
私は何にも手を下してないよ。このゲームの始まりは既に腐敗している。私はそこに……
少しだけ、手を加えただけよ』」
……
「そうかしら?。彼に仕込んだのもそうなのかしら?」
俺の方を指さして聞いていた。俺はエイミーを見ると
「『私は私の為にやってるのよ?。その為には……この国はもっともっと……狂ってもらわないと。だって……
そうしないと……ゲームは進まない。私が帝王機とやらを手に入れてからはね
私はそれを進めただけ
今は……彼の為に私は使うけどね』」
そう言ってキューブを操作してから
「『んじゃ、任せたよ。遊飛』」
そう言って消えていく。取り敢えず……後で殴るか……
「本当に何したのだか……」
そう言って腕を真っ直ぐと向けると無数の羽が飛んでいく。それを見て、手を顔に近づけるのと同時に羽が全身を覆って全てを防いでいく
勿論……腐敗していくが……全員全てと、無数の管が帝王機に全て繋がれている為に無限に再生していく
「まさか……奥の手を無理やり作り出すとはな……」
俺に何をしたのかようやく分かった……
『『無限再生』ハートレス』に奥の手を無理矢理作り出した……要は、覚醒したかのように帝王機の性能を上げた事だった
お陰で……
「これじゃ、最悪どころか再悪だな」
一気に広げて飛び上がる。無限に回復し続ける俺相手に腐食は……どうするのか
「本当にめんどくさい事をしてくれたわね。皇帝」
そう言って飛び上がって一気に向かってくるのを、水心子正秀を逆手にして投げて、そのまま空中で蹴りを入れた
水心子正秀は女性の方へと向かっていくが、それを弾く……が……
「隠球……これは予想できないだろ?」
姑獲鳥の羽が水心子正秀の影となって気づかれる事無く、彼女の胸を貫通して
「まだ……!」
その瞬間に女性は胸を抑えてゆっくりと落ちていく
「お前……」
そのまま翼が消えていき、地面に叩きつけられる時は土煙が上がっていた
ゆっくりとそこへと降り立つが……
「……」
帝王機は落ちてない。そうなると話は変わってくる。俺の時は……水心子正秀が全てを支配してるからなのか、ロストはしなかった
けど、今回は帝王機がロストしてない所を見ると……何かしらの原因があったとは思う……
「これは……エイミーに問いただすか」
翼を広げて、周囲に羽を撒き散らしてから一気にエイミー達の場所へと戻っていく
『解説』
『ロストさせるには、所持から完全に落とさないと駄目です』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』