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第二十六話『含み』

『昨日忘れてた分の今日です』


『それでは本編へどうぞ』

そのまま飛舞(とうま)達の元へと戻ろうとしたけど……


「派手にやってるなぁ……」


氷が軒並みに生えていて、壮観よりも酷い状況になっていた


そのまま二人を見つけると地面に降り立ち


「何してるんだ?」


銃を両手に抱えながら


「いや、多分……帝王機だと思うけど……」


見た目はショットガンの様なごつい装甲を付けていたし見るからに帝王機だけど……


「要らないのか?」


俺が聞くと二人共首を横に振る


「十分だから困ってる」


乖離にそう言われて……


「はぁ……イスラムに送るか」


手をかざして黒いホールを作ると


「投げてくれ」


飛舞(とうま)は言われるがままに投げ捨てていた。投げた帝王機は吸い込まれていき黒いホールは閉じて


「んじゃ、一旦ログアウトするから」


俺はそのままログアウトし、暫くしてから背伸びをしつつ携帯のメールを見て


「……はぁ……」


返信だけしてベットに横たわった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


着替えて待ち合わせ場所へと向かった。まぁ……


「夜。話して何だ?」


カフェの夜の座ってる真ん前に座り


「昨日はありがとう」


……


「わざとだろ?」


夜は黙りしていた


「はぁ。しょうもない事なら帰るぞ」


俺がそう言うと


「そうかも知れないね。私は何がしたかったんだろ」


……


「遊飛。私は貴方の事が好きだからあんな事したかも。やり直したい」


……


「終わった事だろ?。今更何を?」


彼女は俯いていて


「分かってる。分かってるけど……私は諦めきれない……ううん。諦めないから!」


……


「悪いな。その話はもう終わりだ」


夜は俺の言葉を聞いても


「……嫌」


それだけ言って


「遊飛。今日……私と本気で戦って」


そう言う


「頑固だな……分かった。で、何を賭ける?」


夜は俺を見てから


「やり直し。私が負ければ……諦める。友達のまま」


俺は微笑んで


「良いだろ。それじゃ、帰るわ」


俺は立ち上がり家に帰る事にした。諦めさせるにはそれしかないか……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ログインしてから昨日の廃墟になってしまった廃屋に座って待ってると


「ここにしたのは決別か?」


俺が聞くと


「まぁね……どの道……踏ん切り付けるには丁度いいから」


なるほど……水心子正秀を抜いて少女……そして、羽と刀光剣影を展開して


「【黒天使(セラヒム)】……」


刀光剣影を中心に闇を全て包み込み染めていく


「それが……綺麗と同時に……怖い」


そう言って剣を抜いて構えていた。帝王機には見えないし……何か分からないから警戒するしかないか……


「さぁ、来い!」


俺がそう言うのと同時に夜は目の前から消えた。と言うよりか……最速の動きで俺の背後に回っていて


「させると思うか?」


剣と刀で弾き返し刀光剣影で脇腹を狙うが、短刀で伏せがれるのと同時に何かを撒き散らしたのが目に入り、後ろに下がった


夜は短刀を振り回してから構えていて


「『『劇薬猛毒』黒死鴆(こくしぜん)』……猛毒の帝王機よ」


なるほど……触れれば一発アウトか


「それが夜の帝王機か」


構えて一気に攻め込む


「そうよ」


そのまま、激しい打ち合いとなるが……俺の方に傷が増えていき、短刀だけを弾きながらも……


「流石に警戒するよね」


そう言うと短刀を回してから振り回して周囲に撒き散らしていた


何とか弾き返して後ろへと引いて


「奥の手か?」


俺は周囲を見てから聞くと


「まぁ、そんなもん」


そう言って更に突っ込んできて、短刀を振り下ろしていて


「流石にやってられねぇ」


水心子正秀を振って黒い一筋を生み出し開くと全てを吸い込むの様な吸引力で巻き込んでいく


「めんど……」


そう言うと引いていき木々の中へと紛れていく。まぁ、対策はしてるだろうから……


刀光剣影を持ち変えて、黒い斬撃で木々を薙ぎ倒していく。勿論……黒い斬撃はダークマターによる可視化だけど……


「っ……?」


流石に体の動きが鈍くなる。夜の警戒をしつつ、思いっきり胸元を叩いて血を吐き出した


ダークマターによる再生が追いついてない……


「奥の手……『黒血』……」


そう言うと俺の腕から黒い血が流れ始めていた。ダークマターで染まった血では無くて……普通の血だった


なるほど……


「黒死病か。つまりは……撒き散らせば、撒き散らす程に黒い血を流し出血死させるのが奥の手か……」


時間かければ死ぬ、けど短時間決戦では埒が明かない……これはどん詰まりだな


それに黒死病よりも変異してる感じがする……


「……全く……面倒だな」


俺は自分の傷を見てから再び構えた。これは完全に俺を奪いに来るつもりだな


「……流石だね」


そう言って構える。そのまま一気に向かって彼女とすれ違って、お互い振り返って俺は水心子正秀、彼女は黒死鴆(こくしぜん)で打った


そのまま、お互いが弾き、更にお互いが獲物を振るってすれ違う

『解説』


『銃型の帝王機はこれきりです』


『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』

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