第九十八話『彗星』
『修正中』
『それでは本編へどうぞ』
彗星先輩が何かを投げ飛ばしたのを見て、私は動いたのと同時に夜先輩が解除していたのか、私の背中を押して
「一時的に感覚無くしてるから」
その言葉を聞いたのと同時に、変幻して投げ飛ばしていたモノを手に取ると、私の国王機が全てを私事飲み込んでいく
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ようやく納得した……
私の国王機で何とか出来るはずの傷をすぐに治してしまう。何故動けるのか……
「私の軍王機では君を治せない所まで来ていたのね……」
あんなに動ける理由がようやく分かった……
軍王機は他の軍王機で強くなる……帝王機が個に対して……軍王機は群れ……
劣る理由がこれ……
治せるか結界を張る力しかないこれとは違い……アレは……生きてる。妖危種かは分からないけど……ただ、あの軍王機は生きてる
見ただけじゃない……結果を通して感じてしまう……アレは……ヤバい本物だと
「はは。私に出来るのは……これくらいだにゃ」
手を伸ばして結界を張った
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腰に巻いてあるベルトが外れると、彗星先輩が投げ飛ばしていたモノと混ざって変化していた
それが私の腰に再び装着されると、持っていたナイフやディスクが周りに回って一つになると手元に
それを手にして展開し、ディスクナイフを突き刺して捻ると展開し変幻していく
天使の輪が頭上に広がると一気に展開していき、ロングコートに帯が無数に広がり、六枚の羽を広げて、鎧を身に纏っていき、龍のような仮面を装着し、あの剣と短剣を握り、振り払った
まるで星龍であり天使の様な姿となる。背には羅針盤、頭上の天使の輪の上に時計が展開されている状態に
「なるほど……」
能力を見て納得し、ナイフを手に突き刺して一気に加速していく
更にナイフを突き刺し放り投げて、構えて一気に振り下ろす
が……
片手で止められて、私を見ると腕を掴まれ投げ飛ばされるが、そのまま体を捻りながら体制を建て直して地面に着地をした
流石に動きにくいと思ったけど……意外と動けてる
『……何だそれ……?』
声が響く。目を見開いて人型の化け物の方を見た
『そうか……二体目の龍か……厄介だな……』
そう言って向かってくるのを、片手を逆手に剣を盾にして防いで、短剣で地面に突き刺して衝撃を殺すが……
そのまま、剣を掴まれて一気に投げ飛ばされると蹴りで吹き飛ばされ木々をなぎ倒していく
それと同時に何かに受け止められる感覚がして目を開けると頭から血を流してる彗星先輩が……慌てて退こうとするが、しっかり掴まれてるのか抜け出せずに
「そのまま聞いて……」
彗星先輩が半目で見ていて、私は頷くと
「私が動きを止めるから……アレを倒して……」
そう言うと私の手に握らせてから、私を押しのけて立ち上がると向かっていく
困惑するが、握ったものを見て私はセットしてあったディスクナイフを抜いて握っていたものを装填して再度装着し立ち上がる
「『『楽聖星龍』ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン』」
私はそう呟くと、背中の羅針盤が動き始めた。それと同時に、装填したモノが発動すると変化していき、羅針盤の針が動き始める
剣を向けて、装填しスライドし振り上げる。それと同時に頭上に時計版が広がり短針と長針が、羅針盤と同じ様に重なると一気に振り下ろした
振り下ろした斬撃が人型の化け物を垂直に落ちていき数キロ先まで一気に破壊していた
それを見てからゆっくりと降り立つのと同時に装填していたモノが弾き飛ばされ粉々に消えていく
彗星先輩が私の横に立つと
「行けたと思う?」
彗星先輩に聞かれて私は首を横に振る。感触はあったにせよ……やれた手応えがあまり感じない……
それと同時に悪寒し彗星先輩を押しのけるのと同時に私の前に影が差して意識が暗転した
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動けないから見ていた……倒せてないのも視認出来てる
ただ……
タッグを組ませてやるイベントの理由がようやく分かった
『向こうもタッグとはね……
これを二人のみでやるのは厳しいかも』
巨大な鯨のような化け物が浮遊していて、下には人型
このイベント……頭がおかしい
サバイバルの様な感じだったけど……規定数になるとレイド発生で、規定数以上の強さ……
これ……
「運営が帝王機を引きずり出す為に用意したんじゃないかな?」
夜が私の横に来ていて
『かもね。アリスは?』
夜が指を指してると、彗星とアリスが人型の方を攻撃していた。様子見していたとは思うけど……多分、あの子の攻撃を躱す為に避けていたのかと……
それよりも……このイベント……厄介かもなぁ。仕留めきったら終わり
と、思ったけど……こうなるなら……知り合い以外も残すべきだった
「考えても仕方が無いとは思うけど……どうする?」
夜が聞いてきて
『あの人型はあの子に任せるとして、アレは私達で、どうにかしないとね』
流石にあの人型は彼女にしか無理。けど、アレなら届くと思うし、私は夜を見ると
「わぁたよ」
そう言って軍王機を起動させていた
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飲み込まれ……た?
「の割には……うっ……」
酷い匂い……でも、脱出するのなら早くしないとけ無さそうだし……
「もう一回は厳しいかなぁ……」
頭上の時計と背中の羅針盤を見るに空になってる……やはり、アレはチャージ系の軍王機の量産か
周囲を見て剣を変形させて、もう片方の剣を装着し両手で持って歩く
流石に無いとは思うけど……
「そう言えば……」
星龍と言っていたけど……私がそうなら他に……前話題になった人の事も……?
考えても仕方が無い……
ただ……
「ここかな……?」
剣を地面へと構えて、振り上げて一気に振り下ろすと斬撃が周囲へと引き裂いた……
「だろうな。さっさと心臓探してやるしかないか……」
時計を見てから剣を手放し消してから一気に走った。同じ構造なら……
暫く走り続けた。ただ……
「やっぱりあるかぁ……」
目の前には骨の様な化け物が徘徊していて、流石にないとは思ったけど……
剣を取りだして構えようとした瞬間に、何かが引き裂かれるモノが私を避けて骨の様な化け物を引き裂いていく
『潜入したのはいいけど……流石に探すのは苦労したよ』
振り返ると未来さん……の中の人が居て
『人型の方を任せたいから此処は任せて』
そう言うと、私の下から無数の触手が回転しながら突き破り引き裂いたのと同時に揺れ始めて、地面が開くと森林みたいなのが見えて……
落ちていく
そのまま地面の方を見ると人型の化け物が居て、私の横を二人が素通りしていく
「任せた」
その声と共に空いていた穴が塞がっていく。回復力が高いのか……
ただ……
「確かに……」
ディスクナイフを再度展開し装填して、羅針盤と時計を展開発動させて、そのまま剣で振り下げて人型の化け物に向かって放った
衝撃音と共に地面に降り立ち土煙が晴れるのを待った
土煙が晴れると、まだ立ってる人型の化け物が居て
「そう来なくっちゃ」
剣を握り締めて構える
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『『楽聖星龍』ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン』
『『不協和音』ルートヴィヒ=サリエリ【侵食】』と一つの軍王機が合わさった最終形態
【変幻】
……侵食を広げる事が出来、羅針盤と時計が常に展開された状態に
【円盤短剣】
……様々な効果があるディスクとナイフの変幻系
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『星龍……お前は……知らない……』
何の話……
『いや……良い……殺して……俺が星龍に……』
そう言って向かってくるのを、剣で振り下げて斬撃を飛ばすが手だけで弾き飛ばし向かってくる
ディスクナイフを装填して、溜まりきってない羅針盤を起動させて防いで、ディスクナイフを装填して発動させた
そのまま向かってくる人型の化け物に向かって振り下ろしたのと同時に爆風が広がり吹き飛ばされ、岩に叩きつけられる
「……」
ゆっくりと立ち上がり爆風の奥を見た。分かりきっていたが……
『寄越せ……』
その声と共に向かってくるのを、ディスクナイフを見て、剣に装填、そのまま走り出して一気に引き裂いた
剣にヒビが入り、ゆっくりと膝まずくが、振り返って向かってくる人型の化け物を突き刺して、ディスクナイフを再再度装填してそのまま引き裂き上へと向かった刃を下へと振り下ろし真っ二つに
人型の化け物の手が私の顔まで届き前に光の粒子となり消えていく
座り込み、自動的に変幻が解けて空を見上げると鯨のような化け物も光の粒子となって触手が蠢くのが見えて
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イベント終了
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その文字共にゆっくりと倒れ込んだ
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イベント終了後は事務所が大変な事になっていた……筈なのに、何故か一新されていた
アイドルに危険なゲームを反対していた人達が大人しくなり、未来先輩達は普通に居た
「あー、社長があのイベントを見て変えてくれたのよ。自由にね」
……
まぁ、終わったのならそれはそれでいいのかなぁ……?
「それじゃ、今日も頑張ろう」
そう言って未来先輩は歩いて事務所から出ていく
困惑しつつも笑みが零れて私も事務所をでた
『解説』
『今回は特に無し』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』