第九十三話『失い』
『修正中』
『それでは本編へどうぞ』
懐かしい……愛した人が私のせいで……
私が彼を殺された事で復讐の為に実験を受け……自ら帝王機になり……彼が私の帝王機の一部として一緒に居たかった……それだけだった……
『全く……こんな傲慢な私に着いてきてくれてありがとう……そして帰ってきて。もう終わりにしよ』
私は歩いて向かった
『……』
向かってくる彼。それを私は手を広げて
『本当に……』
貫かれるのと同時に抱き締めて
『私が居ないと駄目だ』
手に持っていた……あの子からこっそりと抜いた短刀で突き刺し引き裂いた
彼の手には私の人間の時の心臓……死んで尚、実力は衰えてない……
『……来るな!』
向かってくる彼女達を制し、真っ直ぐと見た。私の彼を操る……存在を見た
『さて……そろそろ。数百年と苦しめて来た奴と蹴りを付けないとな……』
抜けた心臓を見て、彼を抱き抱えて立ち上がる。彼が消えていくと
「ねぇ、アレを倒せれば良いの?」
彼女が聞いてきて
「それならどうにかなると思うけど?」
帝王機を手にし、変化していた
『まぁね。ただ……アレは兵器でどうにかなる敵じゃないのは分かっているかしら?』
私が聞くと
「分かってる。だから一緒に」
私は微笑み敵を見た
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彼女に言われてから、見るが……確かに始めたばかりの私では勝てないのは分かりきっていた
でも、出来るのなら……
「椿……あれ、倒せる?」
彼女は立ち上がると
『簡単じゃない。それに……星龍となると、私でどうにか出来るとは思えない。この短刀や私でも
何せ……古い友人がやっとの思いで倒した星龍
ただ……』
そう言って私の方を見てから
『今なら勝てるわね』
そう言うと短刀を手に歩いた
帝王機を扱う帝王機……彼女が正しく……
「帝王機を扱う為に作られた帝王機だー」
そういう声が茜から聞こえて
「……やって」
彼女は私の方を見ると軽く頷いてからそのまま走り出して短刀を握り締めていた
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着ていた着物の上半身だけ脱いだ。勿論晒しは巻いてるが……機械の私だし、人間だった頃なんて……既にない様なモノ
ただ……
『流石に……アレを倒せるかと言われればな……』
私でも無理な可能性がある。彼女の帝王機が発動してれば問題無いけど……
やってみなければ分からないし……何よりも
『不思議と不完全だったのが動きやすくなったしっね!』
向かってきた星龍を横にズレながら躱して、手で押えてから吹き飛ばした
手を握りつつ、短刀を手にしようと掛けたら
「お前……俺の専売特許を使うなよ……」
私は微笑み、手に掛けていた短刀から離して
『遅かったわね。でも、私としては十分だから』
そう言って所有者の元へと戻った
「えっ、良いの?」
聞いてきたけど、もう一人の連れが
「未夢。もう帰った方が。帝王機持ちで……最強が来たから」
そのまま手を引かれて戻る事に。顔を見ようとした時には、椿によって隠されて見る事が出来なかった
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気になって聞こうとしたら
「あー、ごめん。これだけ言えるのは……さっさと避難しないと死ぬから」
そう言って先輩は操作して画面を見せてくれた。それはさっき居た場所で……そして焼け野原になってる場所だった
『そりゃ、星龍だからね。彼は』
そう言ったのと同時に違和感を感じて……
「彼女じゃないのー?。女性なのにー?」
椿は首を横に振り
『彼よ。それよりも……彼処……一応、私の愛した人の墓あるから壊して欲しくなかったけど……直談判してこようかしら?』
何言ってるのよ……
「あっ……」
そう言えば……
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次の日に配信……まぁ、ゲームじゃないはずなのに……
「えーと、先輩?」
未来先輩が乱入して……
「まぁまぁ。未夢ちゃん。未来は気に入ってるから……仕方が無いよ?」
……
「分からないよ!?」
訳が分からない
「だって、生きた帝王機の所有者。これはもう気に入らない方がおかしい」
いや、分からないからね……?
「分からないかぁ……まぁ、良いや。取り敢えずログインして何処か回ろ?」
と、結果的にログインして先輩達と回ることに……
んで、椿は行かない話になり……
「そう言えば、先輩は帝王機持ってるのですか?」
気になって聞くと
「いや、私は持ってない。と言うよりかは……アレがあったせいでほぼ管理体制で上手く扱うプレイヤー以外は手にしてなかったと思う
借りれるとは思うけど、まぁ……今の難易度的に無くても支障無いし、他の奴でも行けんことは無いからね」
なるほど……
「それがいいと思う。何せ……面倒だから」
あっ……前の出来事のせいで厳しくなったんだっけ……どの道……ほぼ持つ事は無くなったのか……
「でも、何でて……唯一無二の帝王機を運営は出したのかな?」
気になって聞くと
「ゲームあるあるよ。要は希少性があるモノを作れば人気になる。帝王機があって、ルールの無い無法地帯になったから人気に
ただ、一人のプレイヤーによって変わり……結果はルールは変えられる事と、プレイヤー次第でシナリオが変わるゲームになった
第二の人生で第二の世界を謳うこのゲームだからこその全てを変えられる帝王機と言うルールが必要だったと思う」
よく分からないけど……それが理由ならそうなのか……な?
「まぁ、運営の思わなくなんて分かるわけないから」
そう言うと
「そうだね。と、やる事ないし、配信してるし……特訓とかしてみる?
私みたいなプレイヤーとはまだだと思うし、何よりも……帝王機が無くなった時の方法も知っておいて損は無いとは思うよ?」
一理ある……か
椿から預けられてる短刀を見てからなおして
「でも、そうなると……しっくりくる武器必要じゃない?。帝王機は別としても……国王機と軍王機はそれなりにあるし……」
先輩は考え込んでから
「そうね。伝は無い事は無いけど……私の武器……軍王機だからね」
ん……?
「簡単に言うと、軍王機は帝王機の敵対だからね。私はどっちつかずだけど、使ってるのがそうだからね
イギニリアスと仲良くしたないならの話。まぁ、どっちでもいいけど……未夢ちゃんはどうする?」
……
「じゃ、先輩のオススメで」
先輩は頷いて
「じゃ、着いてきて」
そう言われて着いていくことになった。んで、着いた場所が……
「これは……」
いかにも隠れ家みたいな場所で……
「軍王機と国王機が裏で流れ着く場所。言わば……闇武器よ。勿論……非合法だけど……」
指を指すと人が出たりしていて
「帝王機を管理してるギルドが把握した上で黙認してる所。他だと性能は良いけど量産型で安価ばかりで、ここは紹介し無いと来れない場所
あのギルドが認めてる時点で普通に営業出来るらしいけど……
店主は……まぁね?」
含みのある言い方だな……
中に入ると……様々な武器がある……あるにはあるけど……
「人意外に居るのね……」
ここまで人が居ると本当に裏なのか怪しくなる……
「まぁ、ここは経験者とか多いから……それに、最終流れ着く様な場所で掘り出し物もあるし……ね?」
確かに……店主の性格が出てる気がする……
「……これは?」
一通り見てから気になったのを手にした。何か……変身出来そうなベルトで挿入口……と、複数の挿入する何かが置かれていて
先輩はそれを見て首を傾げていて
「それは誰も扱えない軍王機」
声が聞こえて振り返ると大男が立っていて
「どういう事?」
先輩を見ると馴染みなのか
「簡単な話だろ?。この店はそういう店だからな」
……?
先輩は納得してるけど……イマイチ分からない……
「物は試しだしやって見るか?」
まぁ……やってみるか……
「なるほど……これは……」
使ってみた結果が……
「それはお前にくれてやる」
そう言って受け取る事になってしまう……お金は……要らないそうな……
「それじゃ、やってみよっか?」
そう言われて未来先輩がのんびりと待っていたのか眠そうな顔をしていた。配信中なのは知ってるのか知らないのか……
「じゃ、試しでやろ?」
そう言うと刀を手に抜いて構えていた
『解説』
『今回は特に無し』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』