第一話『The・Another・world』
『新作です』
『それでは本編へどうぞ』
つまらない日……そう思ってたが突然机の前に幼馴染である御影夜が立っていて
「遊飛。VRゴーグル持ってたよね?」
突然言われて俺は小さく頷いて
「ホコリ被ってるけどな。んで、突然どうしたんだ?」
面倒くさいながらも対応してると
「これをやって欲しい」
そう言ってゲームソフトを机に置いていた。それは『The・Another・World』だった
発売からかなりの人気作だけどかなりダークな話みたいだけど……
それにしたって……学校だと言うのに……没収されても知らないぞ……?
「はいはい」
それを手に取りバレる前に鞄の中に放り投げて
「適当に始めてて。それじゃ」
そう言って自分のクラスへと戻っていた。本当に……何がしたいんだ……?
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帰ろうとした時に
「遊飛。帰るぞー」
声を掛けられて視線だけ向けてから
「うい……」
そのまま鞄を手に向かった。俺を呼んだのは巫終夜。もう一人の幼馴染だった
「お前、夜に絡まれてたなぁ」
ニマニマしながら言う
「何かゲームしろとか背がまれた」
ゲームを見せると納得していて
「俺もやってるけど……まぁ、思いなぁ」
お前もかよ……
「まぁ、ネタバレしない程度なら好きにしてもいいぞ。どっちも重たいからな」
そう言うもんか……
「そうさせてもらう……それにしたって、そんなに重いのか?」
気になって聞くと
「そりゃ、胸が痛む程な」
……
「まぁ、お前なら大丈夫だろ」
そう言うもんか……?。まぁ、気分転換に始めて見るのも良いかもしれないか……
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埃の被ったVRゴーグルを引っ張り出してきてソフトを入れてダウンロードを待った
暫くするとダウンロードが終わって起動する事に
『ようこそ。プレイヤーネームを』
無機質な声が響いてプレイヤーネームを聞かれたから
「ユウで」
面倒くさいから安直な名前に
『それでは所属を、帝国か革命軍か』
なるほど……終夜が言っていたのはこれか?。まぁ、面倒くさいから
「無所属に出来るか?」
そう聞くと
『分かりました。それでは……行ってらっしゃい』
そのまま放り投げられる。これだけかよ……
いや、良いけどさ……生身で始めさせられるのかよ……
取り敢えずは部屋の中だけど……何か無いかな……
「本当に何も無いな……」
隈なく探して見たけど……本当に何も無かった。取り敢えずは……出てみるか?
「寒!?」
外は寒く……雪が積もってる。これ……
「廃村かよ……」
取り敢えず扉を閉めて状況を確認した
必要な物は……
・使える武器
・衣服
・お金
・食料
・情報
これぐらいだと思う
「散策するかぁ……」
幾つかの廃屋を見てみる事に。まぁ、限られてるとは思うけど……
「……メモ?地図?」
古ぼけてるけど読めなくもないメモと地図だった。取り敢えず読んでみる事に……
────
昔の帝国は良かった。全てが豊かで平和の象徴だった。
けど……
今は違う。絶望の象徴に変わった。帝国の兵器が人間を狂わし全てを変えてしまった
この村ももう長くない
この村の財産は絶望へと変えた兵器のみ……その兵器は帝国の王によって作られた50の兵器の一つ
その名も『帝王機』
絶望と平和の象徴で最初に作られた兵器。全てを変える力があるとする兵器で名を
『『希絶望心』水心子正秀』
それが世界を変えた兵器。帝国に渡ればお終いになる。だからこの兵器を隠す事にした
可能なら正しい事に使える者が現れるまでは……
─────
帝王機か……なるほど……それよりも帝国がこうなるように仕向けたとなると……アレは無茶苦茶罠だったか?
そうなると……革命軍が正解?
いや、考えても分からない
「取り敢えず探すか……」
地図を広げながらそう呟いた
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次の日になり終夜と一緒に登校していた
「お前マジかよ……大丈夫なのか?」
欠伸をしながら
「一応はな。ただ、帝国に入らなくて良かった」
あの手紙を見たらな……
「まぁ、その方がいいだろうけど……軍事力ならそっちが得。革命軍は物資や初期が無茶苦茶良い代わりに実績云々と他のプレイヤーの組織で中々にしんどいけどな」
なら、一人で良かったか……
「まぁ、頑張れ」
全く持って頑張るしかないけどな……
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夜が立っていて
「合流しよ」
そう簡潔に言われて、俺はある程度話すと呆れた表情されて
「らしいと言えばらしいけど……全く……」
らしいて……
「まぁ、良いわ。場所教えて」
俺はスクショした地図を見せると目を見開いていて
「……全く知らない場所……と言うよりか無所属でそんな場所に飛ばされること自体初めてだ……」
おい……サラッと気になる事言うんじゃねぇよ……
「んで、何かあったの?」
これは……
「無かった。何も無い廃村。だから出る為の準備をしてる」
嘘をついた。まぁ、夜なら理解してしまうだろうけど……
まぁ、秘匿は必要だし問題ないだろ?
「そう。でも、私は帝国の方にしてしまったから面倒くさいなぁ……」
……
「そう。なら、そのままでいいんじゃないか?。無理して合流するよりかは……」
夜は俺を見て
「分かった」
それだけ言って少しだけ俺を見てから教室から出ていく。本当に何なんだ?
訳が分からない……
『解説』
『ここでは出て来た兵器など設定を混じえようかなと思ってます』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』