84.コロシアムの為政者②
タケオ達の処遇をめぐり強硬派の二人は、どうするか最終調整を密談するのであった。
二人は会議室に残って打ち合わせを始めた。
「しかし、煩い奴らじゃのう。我らが何度この町の窮地を救ったか分かっておるんじゃろうか。少しの犠牲など大業には付き物じゃ。全く耄碌爺は老害の何者でもないわい。」
「心配するな、あの爺どもは何も出来はせん。殺魔の槍を手に入れれば、怖くて死ぬ迄手は出せんじゃろう」
「死んだら手は出んだろ。しかし、若造は、口を割るじゃろうか」
「あの男を甚振るより、嫁さん達を目の前で犯せば簡単に折れそうじゃぞ。」
「どちらにせよじゃ、拷問のスペシャリストのゴーマンが居るんじゃ、2日もすれば何でも吐くじゃろ、あいつは、切り落とした手足を相手の前で焼いて食う、舌をタンと呼んでスライスして食べるのが最高に旨いんじゃと。人間とは思えん快楽屠殺者じゃぞ。どうせ手足は無くなるんじゃし、舌も抜くから訴えたくとも喋れんし、正に手も足も出ないとはこの事じゃ」
「本当に若造が言っている通りだとしても、竜人の魔槍が無くなったんじゃ、証言者を誰か立てて魔槍を盗んだ罪にすればええじゃろ。元老の4人には、それを確認したから手足を切り落としたと言えばいい。ゴーマンには最後に舌を切り落とせと言ってあるしな。小僧は、他国の者だし訴えるものはおらん。
それにオーガを寄こせと奴隷商のアブラギーも煩くてな、いい客引きになると言っておる。
二人の嫁達も美人じゃて、兵たちの慰み者にしてボロボロにしたら娼館に売ればいいじゃろしな。最初は儂じゃな楽しみじゃわい」
「おいおい、まだ現役かい、剛毅じゃのう」
「まあ、仕方があるまい。殺魔の槍があれば、教皇国の教都に送り込んで滅茶苦茶にしてやるんじゃが」
「しかし、元老の4人が今後邪魔になるな。殺すか」
「ああ、何時も共存共栄とか言って何もせん馬鹿者どもじゃ、戦いは攻防一体、受け身ばかりでは、何時か攻め落とされる。適当な処で攻撃せんとこちらはじり貧で必ず負ける事が何でわからんのじゃ。攻めは最大の防御と言う言葉を知らんのか。
教皇国が何時までもここを攻めてこないかなど誓約書を持っていても何時破られるか分かったものではないわ。対等であるからこその誓約であって、弱ければ即破棄され負けるんじゃ」
タケオは思わず頷いた。
「その通りだな。紙など燃やせば、ちょっと温かいだけだ。
幾ら立派な御題目を唱えても実際に動かなければ何も変わらない。いや、変わらない事を願っているのだろう。
目の前に死が迫って拝むより、俺は、火の粉を払う方に一票入れるよ。言ってしまえばお前さんたちと同じ穴のムジナだな。
ただ違うのは、お前らはあたかも自分たちの正義と言っているが、自分たちの都合がいいように動かしているところだろうかな」
壁際で腕を組み、うんうんと頷くタケオだった。
それを聞いていた二人の元老は、いきなりの闖入者に驚くが、今までの事を聞かれてしまった事に焦りの表情も見える。
「お前、何処からここに入って来た。」
「衛兵!衛兵! 儂の護衛は何処におる。早く来い!
こいつを早く殺せ!」
タケオは、両手を広げた。
「まあ、まあ、落ち着け、二人は今までこの会議室を使っていて知らないのか、ここは結界が張ってあって外から侵入できないし、音も外には聞こえないぞ。」
さっきから、二人は動かない体で、足元を確認しようとしている。
足元をよく見るとボタンがある。これを押せば外の者を呼べるのだろう。
「お主こんな事をして只で済むと思っておらんじゃろうな。今の内に謝れば命だけは助けてやる」
タケオは、やれやれと首を振りながら、
「お二人さんに聞きたいが、万の単位で殺した殺魔の槍を葬れる奴に喧嘩売って只で済むと思ったの」
二人の額から汗が滴り落ちる。
「なぜ、お前がここに居る。どうやって会議室に入れたのじゃ」
「いやあ、松明落したの俺なんだ。ごめんね騙しちゃって。
皆さんが松明に集中していたから、すんなり入れたよ。
それから、長ーい御高説ありがとうございました。皆また始まったよって顔してましたけど、こちらの部屋を再度確認する気力もなくなったんでしょうね」
俺は、6人全員が会議室に入るため、ドアを開けた時に松明を糸で引っ張って落とした。その瞬間だけ誰もドアに警戒しない隙に気配を遮断したまま入ったのだった。
今更ながら、二人の元老院の爺さんは、椅子から立とうとしたが動けない事に気が付いた。
「どうしたのじゃ、全く体が動かん。首から下に感覚がない」
これは、大毒沼産の麻痺毒である。頭に刺すと全身が痺れる。
首から下を刺すと首から下が痺れる。継続時間は、量にもよるが今回は30分から1時間程度の少量にした。彼らは、指の皺に刺された事に気付いていなかった。
年寄りだから余り毒を入れるとそのまま死んじゃうからね。
皺だけに、効果が出るのに5分ほどかかってしまった。
「違うよ、痛みや熱い寒いは感じるよ。ほれ」
俺は、指と爪の間を尖った針で刺した。
”ぷす”・”ぷす”
「痛い、痛い、痛い、止めてくれー」
直ぐ殺せと言う奴に限って、痛いのは苦手なのは何故だろう。
自分がして来た事は、自分はされないと思う自信でもあるのだろうか。
「そう言えば殺魔の槍で切られるとどうなるか体験してみる?」
俺は、亜空間収納から殺魔の槍を取り出しフォジックで二人の前に浮かせてみた。ちょっと触りたくないし。
「やっぱり、持っていたんじゃろうが、この嘘つきが」
「そうだ、これで二人を真っ二つにして置いとけば、他の人達に恐ろしさを教えられるね」
「「ひいー、」」
二人は涙目になりながら訴えてきた。
「勘弁してください。お願いします。死にたくありません
どうかどうかお願いします」
「あれ、少々の犠牲は付き物だったんじゃなかったっけ
自分が犠牲者側にはならないから言ってたの。
それじゃあ誰も貴方達の事、信じないよね」
「金じゃろ、金なら幾らでも出す。どうじゃこの町を牛耳る事も出来るぞ。儂らが全面バックアップするぞ」
「嬉しー申し出だね。けど、嫁を犯しボロボロにして娼館に売り飛ばし、もう一人の嫁は、膾切りにされ山に捨てられ、自分は手足を失くし、舌も切られ喋れなくされる。そんな男の気持ちって分かるかなー。そんな事しようとする人の事、絶対信用しないよね。
同じことしてあげれば気持ちわかるかな。
でも、お爺ちゃんを甚振る趣味ないしな。
あ、そうだ殺魔の槍が言っていたんだけど、殺魔の槍は人を殺さないんだって」
「そんな訳無いじゃろ。今まで何万人と殺してきたと文献にあるぞ」
「槍が言うには殺してない。この槍は、人間の魂を吸い取って槍の力にするんだって。槍に吸い取られた魂は輪廻に戻れず槍に閉じ込められ、切られた時の痛みが未来永劫続くんだそうだよ。だから俺は貴方達を殺さない。」
全くの嘘である。
タケオは、二人に目隠しをした。
「な、な、何をするんじゃ。お主は何をしておるんじゃ。何か言えーー」
”フュン、フュン、フュン”
「今、殺魔の槍の軌道を確認してるんですよ。ほら、お二人とも痛いの嫌なんでしょ。だからひと思いに首を、、ね。
ああ、この槍で切られると一瞬凄ーく冷たくなるんですって
本当かどうか後で教えてくださいね」
「や、や、やめろ―ー、助けてくれ―、頼む」
タケオは、解毒石を出し、一人を解毒したと同時に
「行きますよー」
そう言いながら、数秒なのか数分なのかしーんとした静寂が続いた。
・・・・・「ほら!」
一瞬老人は、ビクッとする。
”フュン”、”ピチャ”
「あぎゃあーーー、あ、あ、あ・・・・」
”ゴトッ”
一人は、机に頭を落とし、息絶えた。
「目測を誤りましたね。半分しか切れなかったから、相当痛かったのか凄い形相になりましたね。・・・・
それでは、次はもう少し上手くやりますね。」
「や、や、やめろ―ー、頼む何でもする。生き地獄は嫌だ―」
タケオは、解毒石を出し、もう一人を解毒したと同時に
「貴方も行きますよ。ほら!」
”フュン”、”ピチャ”
「あぎゃあーーー、ぐあ、あ、あ・・・・」
”ゴトッ”
もう一人も、机に頭を落とし、息絶えた。
・
・
二人の目隠しを取り、床のボタンを押し、ドアが開く方に待機した。
◇
”バタン”
「どうしました長老、長老」
「門番、医療班を呼べ、早くだ」
一人が脈を取り、長老の口に耳を近づけた。
「すでに息は無い・・・・」
・
・
・
医療班が診察する。
「うーん、死因は、・・・首に水滴があるのが気になりますが、ショック死ですかな。
表情を見てください。悪魔にでも会ったんでしょうか」
タケオは、槍で殺していない。音だけ出しただけだ。
槍の振る音と共に冷たい水で絞った布を首に”ぴちゃ”と巻きつけただけだ。二人は冷たい水の布を首に当てられ、冷たい感覚が刃で切られたと思った。
切られたと思った瞬間のストレスは死に至るほどだったのだろう。老齢でもあり心臓への負担はMAXを振り切る。
◇
翌日、牢屋の中
”ドタドタドタドタドタドタドタドタドタ”
牢屋に多くの兵と元老院の長老がやって来た。
「タケオは、ここにおるか」
牢番の男が対応する。
「おはようございます。長老様、どうしました」
「どうしたもこうしたも無い。お前はずっとここに居たのか」
「はい、ずっとここに居ました。」
「ここの男が逃げ出したのを知っているか」
「ええ!」
牢屋番は、鉄格子越しにタケオ達を隈なく見るが。
「全員居りますが、、、1時間毎に頭数を確認していますので逃げた者はおりません」
周りを確認していた衛兵が戻って来た。
「長老、他の牢番と先の牢前の詰所も全員聞き取りましたが、不審なものを見た者はなく、誰もここから出ていないと申しております」
「とにかく、4人を起こせ」
兵士たち10人が、槍を構え、牢番が牢のカギを開けた。
”ギイイー”
「おい起きろ、牢を出て前に並べ」
4人は手枷を重そうに牢を出た。
徐に、タケオが問うた。
「取り調べですか、こんな朝早くに、飯は出さないわ水も飲ませない。貴方達は本当にクズの集まりですね。無実の者によくもまあここまで出来ますね」
兵士たちが槍を前に出した。
「何、愚弄するか」
「愚弄しているのは、あんたらだって言ってんだよボケナス」
そこに長老が手を横にして割って入った。
「お前ら下がれ、すまんなタケオ殿、聞くがお主たちは昨日からここに居たのか」
「だーかーら、自分達で牢屋にぶち込んでおいて、ここに居たのかと聞くのは、頭が耄碌したのか爺さんよ。こっちは飯も食わず水も飲まされず放置しておいてこれ以上俺達を馬鹿にするなら暴れるぞこらあ」
「わかった、わかった。もう一度尋ねる牢番よこの者達は、昨日からここに居たのは、間違いないな。嘘を申すと首が飛ぶぞ」
「ひー、そう言われましても1時間毎に確認しております。間違いなく彼らはここに居ました。居たとしか言いようがございません」
「あい判った、この者の枷を外せ」
「え?良いんですかい。今日からゴーマンさんが来ると言っておりましたが」
「いいと言っておる。儂の言うことが聞けぬのか、兵士達も槍を早く降ろせ、町の者を救ってくれた英雄にして今年の剣闘王に敬意を払え、バカ者どもが」
長老はタケオ達に深々とお辞儀をした。それを見て牢番が枷を外してくれた。
とにかく、4人は貴賓室に通され、風呂に入ってさっぱりしたところでテーブルに通された。
4人は、横一列に座るよう促され、ふっかふかの椅子に座り、リラックスした表情になった。
「フー、気持ちよかった。ちょっとケツが痛いな」
「私もちょっと石畳は痛かったわね。何時ものベッドが一番いいわ」
「ああ、おらは何ともねーだが、やっぱり何時ものベッドがいいだな」
「僕もです。何時ものベッドがいいです」
黒いメイド服を着たメイドたちが次々に飲み物、果物を置いていく。
対面に、4人の老人が現れた。
「すまんが、ここに座っていいかね。」
「どうぞ、俺達が連れて来られた側ですからそう言われても訳分らんですよ」
「いや、すまんすまん。牢屋にまで入れてしまって怒っておるのは分かっておるしバツが悪くてのー」
「嫌疑は晴れたって事で良いんですか」
「晴れたというか、嫌疑を掛けていた奴が急死してな。元々我々4人は、反対だったんじゃ。お主にしてみれば何もしなかったら同じと言われても仕方がないがのー」
”ガタン”・「「「「すまんかった」」」」
4人は立ち上がり深々とお辞儀をした。
フラウ「もういいですよ。嫌疑が晴れたなら私達は水に流します」
オーキ「おらもいいだ、爺ちゃん達虐めたら罰が当たるだ」
テンコ「大丈夫です。今後は、無実の者を捉える事がないようにしてくださいです」
タケオ「えーー、もう許しちゃうの。牢番が言ってただろ、俺達、拷問されるとこだったんだよ。もっと反省して貰わないと気が収まらないよ」
テンコ「マスターは、ホントいい人と悪い人の区別がつかないです。謝ってくれるだけで、この人達がいい人だと分かるです」
オーキ「んだ。ただ謝るだけでなく、風呂、食事と労ってくれてる事に気が付かねーだか」
フラウ「長老様、お座りください。こちらは、もう恨んでおりません。被害も無かったんですから、この猿は、後で良く躾けときますからご心配なく」
―――いつも立場のない猿ーシュンとするーーー
「おおー、女神様じゃ。許しを得たので、皆で食べるのじゃ」
そして、これが美味しいとか何処の産地とか、楽しそうに女性3人と老人4人の会話は進んだ。一人蚊帳の外のタケオはシミジミボッチの気分を味わったそうな。かいこかしこ。
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「それでじゃな、午後から表彰式を盛大にしようと思うのじゃが」
「あ、それは結構です。あまり騒がれるのは好きじゃないし、実際ケチが付いたのも有ります。それに皆で決めていたんですが、優勝賞金は闘技場の修復費用に充ててください。
、、、、、只、一つだけお願いがあります」
「うーん、それは困ったな。してお願いとは、何じゃな」
「それは、審判団の方たちに慰労金を少し出してあげて欲しいのと怪我された方々へ見舞金をお気持ちでも渡してください」
ちょっと甘ちゃんだが、長老に食ってかかって俺達を助けてくれようとした心意気に一票だ。
それも俺にとっては、大変嬉しかった。下手したら自分達が碌な目に合わなかったかも知れない。あの人達も甘ちゃんだし俺も甘ちゃん。甘ちゃんも偶にはいいもんだ。
「しかし、町人を救ってくれた者を称えずとはこの町の沽券にかかわるのじゃ、頼むから表彰式だけでも出て貰えんかのう」
・
という事で、オーキだけが出る事となった。
オーキは、何も喋らず座っているという条件でOKした。
賞金の事は伝えたので、俺達は、王家の谷への準備の為、消耗品の買い出しと食料の補充などを行った。
それと、妻たちにお小遣いを金貨100枚づつ渡した。
何でと聞かれたので正直に剣闘王戦でオーキに賭けてぼろ儲けしたことを話した。
トータル額は準決勝まで賭けて金貨2600枚の儲けになった。
暫く稼がなくても良さそうだ。
フラウが、変な疑問を言い出した。
「ボクネエさんと簡単に別れちゃったけどタケオはそれでいいの」
「いいも何も、使命がある人に付いて行ったら迷惑極まりないでしょう」
「何とも思ってないの。一緒にいたいとか思わないの」
「そんな趣味は御座いません。嫁は3人の女性で手一杯ですし、満足してます」
「そう、・・・・・」
フラウが意味深な事を言っているが、何だろうか。
フラウもテンコもオーキも皆、勘違いしている。
ボクネエさんを手伝える程俺は強くない。
今回の戦いは、オーキにとって有意義だったと思う。
まず、身体強化の弱点と言うか戦い方に問題がある。
オーキがあれだけの身体能力に優れ、魔攻も高く、MPも数百万あるのにも関わらず、何故、竜人にダメージを負ったのか。
相手が強くなるにつれ、それに対抗する武器や方法を考えたが、攻撃力が上がったものと下がったものがある。
ミスリルの盾を動かしたり固定するときフォジック魔法を使う。その為、身体強化に使っていた魔力が弱まるということだ。
フォジック移動で高速に動かすためには、相当の魔攻の配分を魔法に持っていかれ、耐性能力が大幅に低下する。
マントもそうだが、普段柔らかいマントを一瞬にして硬化させるには魔力を一瞬身体強化の耐性を上げる事になる。
これでは、折角の身体能力を生かせないし、切り替える瞬間は大幅な隙になる。
しかし、オーキは超身体強化を習得し、超感覚の俊敏性と動体視力と攻撃力を生み出した。
今後の戦いでオーキが進むべき方向は、ある程度明確になったのではないだろうか。
つまり、俊敏性、超筋力を生かした戦いの中での防御は、盾ではないし、マントでもない。ということだ。
俺も、ボクネエさんとムサイシさんと出会い、剣の奥深さを知った。
俺は剣が相手を切る事だとばかり思い過ぎ、早く正確に最大限の力を込める事ばかり考えていた。
逆にそれ自体が隙になるとは考えもしなかった。
俺は、オーキほどの爆発的攻撃力は無い。
テンコのような、環境を操る力は無い。
糸や盾を操り、自分の一部の様に攻防一体で戦う力も無い。
フラウの様に遠方から正確に高威力を出す力は無い。
糸を操りながら盾を飛ばす、それを瞬時に攻防を切り替える匠の技はない。
俺は、剣が一番性に合っている気がするが、クロの魔導回路術士だ。全ての能力に劣っても魔導回路を駆使し、総合的に優れる事に勝機を見出す事を忘れてはいけない事を再認識した。
戦いにおいて、一番重要なのは、冷静さであり分析力である。
その為には、自然体、常在戦場をまず叩きこまないといかなる敵に対峙しても最大限のパフォーマンスを出す事は出来ない。
いついかなる時に襲われても対応できるようにするためには、最初から剣は持っていないし、魔法は直ぐには起動しない。
新たな武器を開発すべきか悩むところだ。