38 .やっぱり白タイツ
今俺は、全身タイツを着てダンジョンに来ている。
剣も何も装備していない。タイツだけだ。
誰もいないので許されるが、はっきり言ってモッコリだ。
誰もいないはOKが俺のルールだ。
このタイツには、いくつかの弱点があった。
最初に脱ぎ方が分からなくて漏らしそうになった。
もう少しで膀胱破裂で死ぬところだった。
12才迄お漏らしOKのルールだった俺は13歳以降お漏らしできなくなった。ルールを守るは大人のルールだ。
おしっこ、うんXは、魔力操作で穴をあけて出来るようになった。
この世界の命は軽い。いつどこで死ぬかは分からない。
ーーータケオは単なる馬鹿ですーーー
最大の弱点と言っていいのだろうか、ちょっと大人のタケオには、頭だけがヘアーではない。当然下にもある。
このタイツとんでもなくリアルにフィットする。
毛の一本一本にもリアルにフィットする。
自分で自分が、”ちょーキモイ”。
後でムダ毛処理しよう。けどカップ作るか?いや魔力循環に影響するよな。
ーーー
タケオは気づいていない。
タイツが白になっているが、自分の魔力を毎日約12時間、1秒間に1MPづつタイツに供給している。
保有魔力は推定400万のタイツだが90日程度でタイツは、白から青そして透明になる。
つまり裸と変わらなくなるのだ。
まったく、初めから上に服を着ろ。阿保!
ーーー
タイツだけでダンジョンに来たのは、力の配分が出来ないからだ。今の俺が”黒魔路刀”なんて持った日には、足の指どころか股下まで長くなってしまう。
※黒魔路刀 35 .とにかくレベル上げ参照
ゴブリンキラー・ゴブリンスレイヤーだ。
とにかく高速で近づく、拳を固めて右パンチ
”スカッ”
「おあーー」
”ドゴーン”
壁までもんどり打って飛んでった。
今日の成果:壁にぶつかる前にタイツ表面を硬化して内側をクッションに出来た。
1週間後:
とにかく高速で近づく、拳を固めて右パンチ
”シュ”
ゴブリンの頭を持っている。
最早、拳で打つと撃った部分だけが抉れ血だらけになるので、掌で顔を押し込むだけで首が捥げる。
オークジェネラル戦
ジェネラルが大上段に剣を振り上げる時、目線が自分の腕に被る瞬間。
”バッフォン”
”フェブー”
ジェネラルの鳩尾に掌底打ちと言うより掌底撃ち。
背骨が折れたろうな。
最早、スピードが違う。
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こんどは、黒魔路刀を持っての戦いだ。
”シュン”
”カラン・カラン・カラン”
刀がゴブリンの首を狩って100m以上飛んで行った。
2週間後
”シュシュシュン”
”ぽとっぽとっぽとっ”
オークの首が3つ落ちる。
「駄目だ、刀の方が遅い」
ジェット発射の発射力が弱い。
魔導回路を変更し、ハイテク魔法刀:黒魔路改に改編。
刃も含め真っ黒な刀。材質:ミスリルに魔鉱石を混合した材質で棟に薄いオリハルコンを混合。
刃後方にジェット発射(超速)の回路4基搭載。
刃の先端には刃の先に魔力の刃が伸びる。
峰側両面にジェット発射(超)2基。
峰側両面にジェット逆噴射(超)が2基。
刀の中心にフォジック固定(超)2基、鍔上に2基。
※ジェット発射(超)(超速)は、発射の安全回路を省き従来よりMP注入口の口径を0.2mmから1mmに変更し過激な加速設定と大出力を実現させた。
最早タケオのタイツが無ければ扱うことは不可能だ。
2週間刀に慣れるまでジェネラルを倒し続けた。
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次はオークキングだ。