23.B級冒険者ゴンボの逆襲②
何とかミキちゃんにスパイダーシールドを張り、隔離することに成功した。
だからといって勝算は無い。
俺は、
レベル33 魔攻101 MP165
「能力感知」
ゴンボ レベル38 魔攻152 MP76
魔術師 レベル35 魔攻 70 MP530/600
戦士1 レベル28 魔攻105 MP56/56
戦士2 レベル30 魔攻125 MP90/90
戦士3 レベル33 魔攻140 MP80/80
完全に負けてるな。経験も多いし5人いる。
ミキちゃんのシールドは後4分30秒持つ。
自分のシールドは解除し、戦士1に切りかかる振りをしながら、
至近距離から「ウインドウスクレイパー」攻撃力80を胸のど真ん中に撃ち込む。
咄嗟で完全には避けられず右胸端と右腕を半分切断した。
「があー」
一人は戦闘不能にした。奇襲は一度しか使えない。
「魔法発動が早い、指の動きが方向。魔術士だ。」
「「「了解!」」」
こいつら、よく観察している。これがパーティー力だな。
奢りはない。手強い。
戦士2、3が急接近する。早い!
2対一は絶対に避けるしかない。
後方へ逃げようとすると、
「ボン」逃げ道にファイアーボールが。
「くっ、スパイダーシールド」
もうMPが100を切った。戦闘は、秒単位で魔力が減っていく。
MPチャージャーが追いつかない。
魔術師とシールドを挟んで射線上に逃げる。
シールドにファイアーボールが爆散している。
シールドを避けながら戦士2、3が追ってくる。
魔術師を見ると、頭の上にファイアーボールが3つ浮いている。
あの杖は、高位の魔道具で炎の玉を複数個浮かべて発射できるものと推測。タイムラグなく打ち出せるのとMP軽減していると思われる。
やっかいだ。
ゴンボから「追うな!娘はここにいる。追う必要はない」
と指示されるが、戦士2は既に追ってきている。
振り向きざまにウインドカッターMP0.1攻撃力2の5連射、目を狙う。
相手は強さは分からないので右に避けると同時に右に鋼鉄弾MP2の8mm弾攻撃力100を打ち込む。
”ブシュ””ボン”
左胸に着弾。動かない即死と思う。
残りは、戦士3、魔術師、ゴンボの3人。
・
即座に賢者のマントを羽織り気配遮断。
俊足発動、直進ブーストを所々使う。
全力疾走で遠回りをしながら魔術師の裏側60mに到達。
相手が、ここまで来ているはずがないと思っているうちに息を整える。
8mm鋼鉄弾攻撃力100装着、発射。
“ゴギャン” ”ボン
「結界を張っていたか。」
相手がこちらを振り向くと
連続で、8mm魔攻弾 攻撃力200装着、発射。
“バキボシュ” ”ボン
魔術師の頭が吹っ飛んだ。
即座にミキの結界に近づき魔力チャージ。
俊足発動、直進ブーストを使い。即座に離脱。
ゴンボがミキのシールドの前に来て戦士3を呼んだ。
「この娘の結界の前にいれば後ろからは撃ってこない。」
この二人と戦うのはまず無理だ。
肋骨が軋んで息が上がる。
胃がおかしくて真っすぐ立てない。
MPは80、半分で黄色くなっている。どうするか。
・
時間をかけても好転する可能性は低い。
出方を見よう。
魔煙弾5発を周りに4発最後にゴンボの真上に1発打ち込んでやった。
ミキのスパイダーシールドは何処からも空気の侵入は出来ない。
警戒しているようで、煙幕から出てこない。
10秒以上経ったころ、エアカッターを煙の中に20発乱射してやった。
攻撃力はないが揺動にはなったようで、戦士3が涙目で”ゴホゴホ”しながら、右横10mの所に出てきた。
「ウインドスクレイバー」「ウインドスクレイバー」「ウインドスクレイバー」3連射
涙目で周りが把握できていないところへの不可視の攻撃
2発が当たり、右腕が千切れた。胴にも刺さった。瀕死の状態だ。
煙幕の中から斬撃が飛んでくる。上半身への2撃は、避けたが向う脛への一撃は被弾。ブーツには、オリハルコンの脛当てが付いていて難を逃れ後ろに飛びのくと、後ろから太ももを左手で切られる。
しまった!。
戦士1を戦闘不能と判断していたから動いていても気にしていなかった。
即座に「ファイアーボール」3発で頭を吹き飛ばす。
切られた太もものズボンを破り裂き治癒用のシップを太ももに貼り後ろに退く。
右太ももに力が入らない。
煙幕からゴンボが現れた。
「大分派手にやってくれたな。
だが、お前も只では済まなかったようだな」
こいつ戦士をわざと特攻させて息を止めて出るのを待っていたな。
取り巻きは何とかできたが、本命が残っている。
さらに太ももを切られて、生命線の唯一上回る俊敏性も出せない。
走り回って、体力もきつい。
MPは、62だ。
これは、さっきよりピンチかも知れない。