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21.ミキちゃんとデートーからの


毒消し草を採りに行き、レベルが33になった。

1週間程オークを狩り、服がボロボロになったので買い物に行くことにした。

大毒沼は汗だくのまま着ていたし、麻の服は洗うと痛みが激しい。塩、コショウ、その他調味料なども欲しかったので今日は休みにすることにした。

この頃、胸がドクドクして息が荒くなるんだよな。

17才の更年期障害ってあるのかな。ヌキヌキが必要か。

おかずは、クレパスモミモミ(参照:20.ドクドク・ドクドクでミケの薬屋)でいける。

ーー 一瞬を見逃さない 猿ーーー


ミキちゃんも丁度休みなので付き合ってくれるらしい。

膝上の白いワンピースだ。ちょっと出るところは出ているように見える。

腕にしがみ付いてくるが、ほんのちょっと当たる感じが・・・

14才だし今後の成長に期待しよう。頑張れ!


妹がいたらこんな感じなのかな。

デート風なので、お洒落なお店で甘いお菓子を食べ、おしゃべりタイム

「ミキちゃん、今日は見違えたよ。かわいいね」

赤い顔をしながら

「え、そんなこと。タケオさんこの格好は・・・好きですか」

「うん、とっても似合ってるよ。ミキちゃんの彼氏は幸せものだな」

「それなら、・・・・」

かぁーと赤くなるミキ

朴念仁と言うより生きていくのに必死なのだ。恋愛なんて考えた事もないタケオにとっては何の事か分からない。

 それからもミキちゃんは、人気のないところに行きたがったが、注意しながら宿に戻った。


食事のあと、夜中厠に行く。この頃、夜になると心臓がドクドクするし息が荒いので水をがぶ飲みしすぎるので厠が近い。


1階から夕食の片づけが終わったのか母娘の声が聞こえた

「今日のデートは、どうだったのミキ」

「うーん、良くわかんない」

「おかしいわね。1週間前から絶対効くギンギンドリンク一本料理に入れてるのに効かないなんてありえないんだけど」


「全然、人通りがないところでも襲ってくる感じは無かったよ」

「明日から2本入れようかしら」

この人たち何してくれちゃってんの。

「今日、その、、夜這い掛けたほうがいい?」

”はいーーー”

「絶対ギンギンだから、大丈夫よ。天井の染み数えてろって言えば大丈夫よ」

「だって、私、したこと無いし、14才だよ。ちょっと早いかなーって」

「じゃあ、おかあさんが貰っていい?お父さんがこの世を去ってから暫く経つし。バグッと咥え込めばお母さんのものよ。それでいい?」

”バグッってどこで咥え込まれちゃうの”

「だ、だ、駄目よ。それは、絶対いや。お父さんをそうやって落としたの」

お母さん肉食系女子?

「違うわよ。お父さんはね。山にマキ拾いしているのを後ろから襲って手足を縛って一気よ。いきなりだから痛がってたんで木の幹の根っこ齧らせたの」

「お母さん、肉食系って言うより野獣?ジビエ系?、それ犯罪じゃない。本当にお父さん許してくれたの」

「責任取らないと毎日襲うと言ったらOKしてくれたわ。

それから、ミキの名前だけど、お父さんが、幹の根っこって言いながらミキと命名していたわ」

うわー、壮絶な誕生秘話とトラウマ級の命名秘話だわ。

俺は、母さんに誕生秘話聞かなくて良かったよ。あまりのショックで呆然とするミキちゃんだった

「ミキ、女として言っておくけど、これは戦いなの。好きになったら、自分が14才なんて言ってると、こすっからい女に一瞬で持っていかれるわよ。これは、人間が誕生してから続く聖戦(性戦)なのよ」

「今日は寝る」

「もう!」

何か、凄い魔物に狙われたが、やる気を失くしてくれて命拾いした若い猿の気分だ。


翌朝、食事に降りると

「ごめんなさい、食事の用意が出来ていないの。ミキが玄関掃除していたら居なくなっちゃって、探しているんだけど帰ってこないのよ。

後、タケオさんに手紙が来てたみたい。玄関に落ちてたの。タケオへって書いてあるわ。」


―ー手紙の内容はーーーー

直ぐ森へ来い。

剣や防具は持ってくるな。

約束通り来ないと、大切な恋人がこの世から居なくなる”

ーーーーーーーーーーー


ゴンボだ。

昨日、俺たちが一緒に歩いていたのを見ていたんだ。

なんて卑劣な奴なんだ。

14才の少女を何の躊躇いもなく拉致するなんて、彼女は何も関係ないのに、どうして一緒に歩っていただけの子にこんなことが出来るんだ。

成人もしていないんだぞ。きっとこれからいろんなことを経験するだろうにそんな多感な年頃の子の未来を踏みにじる権利なんて誰にも有りはしないんだ。

自分があの子の年でこんなことされたらどう思うんだ。

”こいつら人間じゃない。叩っ切ってやる”

「お母さん、私も探しに行ってみます。きっと悩み事でもあって散歩してるんですよ。見つけたら連れて帰ってきますんで」

俺は、平静を装いながら森へ向かった。


作戦は無い。

俺が巻き込んでしまったんだ。あいつらに目を付けられているのを知っていながら放置した自分に責任がある。

自分が遣られても彼女は絶対に帰してやる。

装備を収納のカスタムケースに戻しながらリングの場所を一個一個確認した。額当て(メタルヘッドバンド)の位置、MPチャージベルトの位置、肩パット、膝までブーツ、肘当て、腕輪、手甲を衣装ボックス(カスタムケース)の取り出し易い位置に置いた。

特別にいつもは、多重スパイダーシールドの魔導回路は肩パットに設置しているが、掌に持てる様に丸い10cmのミスリル盤に予備を設置した。

タケオは完全に未装備状態である。


作戦は無いが隙がもしできればその時考えるしかない。そのまま即殺されたら、天命と思おう。

そしたら、ごめんなミキちゃん。俺にとっては大事な妹。


あいつらは、絶対エルフのことを聞いてくる。甚振るのが好きそうだから直ぐには殺さないと希望的観測を入れるしかない。あいつらは、いじめっ子と同じだ。猫被ってなければ、虐められたことのある者は、話しぶりや仕草で分かる。


そこしか今はチャンスが見つからない。真正面から戦っても

レベル38 魔攻152 MP76

剣で切られれば、攻撃力 76+剣50くらいか

俺は、

レベル33 魔攻101 MP165

俺は 攻撃力 50+ナイフ切れ味50+速度アップ50くらいか、刃の長さも不利だし150なんて実際は出せない。

受け止めれば、50しか能力がない。


経験の年数も違う。他のメンバーもC級冒険者で俺と同等以上くらいだろう。

一人魔術師がいた。中堅魔術師だろうから最低でもMP600はあるだろうな。初めての対戦でどう戦うのかも分からない


十中八九負けるだろう。何とか彼女だけでも逃がしたいが、今自分の魔法で彼女を逃がす方法は見当たらない。

シールドをかけて相手を遠ざければ、逃げるチャンスは作れるが、俺が殺されれば、追われて殺される。

作戦も受け身から始まるからトラップも仕掛けらないし、魔道具を作る時間もない。


これは、完全に詰みだ。


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