10. だいぶ強いやつ①
ホブコブを追うにも時間が掛かる
そもそも、この森の10kmは強い魔物は来ない。
今更、危険を感じないので、高周波の範囲を半径1kmに変更した。
段々増えるだろうと思いながら、ホブゴブを狩ってった。
レベルは、LV25 魔攻69 MP125
実際に戦闘して判ったが、魔攻は、高くてもMPが無いと使えない。魔術は、最上位魔法でもないと魔攻100なんて使えない。
剣士は、魔攻100 MP100とすると攻撃防御を同時に行えないので身体強化と魔力纏を全出力100で全身に流すと50%の魔力纏と50%の身体強化に分かれる。
格闘家だと分かり易いのだが、自分の拳で殴るのに、魔力纏の防御が同じ分だけ拳い無いと拳自体が砕け散ってしまう。
なので攻撃時は、50%になる。
100%防御は出来なくもないが、防御に100を使えば受け止める筋力がないため、吹き飛ばされて内部の骨が粉砕されてしまうのだ。
魔攻100に対してMP100だとMPは最大出力に対して100秒程でMP0になる。その為、最大出力は、瞬間の0.1から1秒しか使わない。つまり使うときは必殺技になる。
普段は、魔力が回復するのが追いつく程度の魔攻しか使わないのだが、戦闘時は、臨戦態勢のため、単純にはいかない。
タケオは、剣士系でありながら魔力纏は使わない。身体強化は、攻撃強化だが、スピード重視で魔導回路で攻撃する変則ファイターなのである。
名付ければ、”魔導回路術士”と呼んでいいだろう。
後少しでレベル30になる。父さんから30になれば冒険者になることを認めてやろうと言われていたからだ。
ーーお父さんは、才能のないタケオに諦めて農民になるよう高いレベル設定をしていた事にタケオは判っていない。
実際にはC級冒険者以上であるがタケオはF級の駆け出し冒険者と思っているのだ。
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「レベル30になれば冒険者になろうと思う」
それには、オークナイト・オークソルジャー・オークマジシャンを倒さなければならないが、はっきり言って今の能力では全く歯が立たない。
彼らのレベルは30から40
魔攻150~280 MP 150~300だ。
レベル25になれば近づいていると思ったが、一気にハードルが上がった感覚だ。
なぜ知っているかというと何度かニアミスしている。
彼らは、気配遮断のマントがないと体に気配遮断をしても50mくらいで察知してくる。
マントを羽織り、30mでギリギリ能力を見る事が出来た。
20mに近づけば、マントも効かないと思う。
彼らは、五感に敏感だ。
今の俺の能力で不意打ちは不可能と判断した。
「新しい強力な武器が必要だ。」
それから1か月隠れ家に籠ることになった。