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第15話 『国家重要人物最高警護対象』

ルイラインの計画に関する会話文が多く内容がわかりにくくなってしまったため、後書きに要約を載せます(本来、作者が何とかしなければならないのですが、文章力が皆無であるためこのような形をとってしまいすいません)

「ウェルリンテさん、今後のことが全て決まりました。私も2日程暇なのでこちらの護衛に就きます」


 『国家重要人物最高警護対象Lv.5』になってから直ぐに違う部屋に連れられ、何人かの近衛兵に護衛されること2時間、ルイラインが入ってくる


「……まさか、『国家重要人物最高警護対象Lv.5』の人物をこの目で見るとは思いませんでした」


「……いまいち分かってないけど、国王と同じぐらいの厳重さっていう認識でいいの?」


 『国家重要人物最高警護対象』。歴史の授業で聞いたことのあるような無いような……ぐらいの言葉。まあ、めっちゃ大事にされそうっていうのは分かるけど


「国王何てものじゃ無いです。『国王及び国民の10分の1を犠牲にしても守るべき対象』というのが一応の規定ですね……歴史上最高でもLv.2なので何とも言えませんが」


 ……重いなぁ。国民の10分の1って実感がわかない


「最初聞いた時はやり過ぎなのではないかと思いましたが、確かに妥当な判断ですね。あの魔法が無尽蔵に出せるのでしたら国1つ滅ぼすのも容易いでしょうし……あ、そういえばあの魔法陣について分かったことがいくつかありまして……」


 ルイライン曰く、異世界に関係する物に反応するという結果から反転して考えると、あの魔法陣はエネルギー変換装置みたいな物らしい。そして、それでもなお分からなかった術式の部分がルーヘントの王族の固有魔法であろうという結論


「……という訳でして、今後のことについてです。まず最初に今まで私達が外部に漏れないようにしていた情報、カスの暗殺未遂についてわざとルーヘントに漏らします」


「まだバレて無かったんだ」


「はい、箝口令を敷いた上であの場所にいた一人一人に監視をつけましたので外部に漏れていません。それで、それをする意味ですが証拠を抑える為です」


「証拠?」


「あの施設の職員を拷問した結果分かったことですが、ファリシスさんがリシスさんでないことが分かったのは施設に着いて1日程した時。そこで彼らはそのことをルーヘントの本部に伝える人を派遣し、どうせ殺すのだろうと思いファリシスをあの森に放置したそうです。因みに、あの森は元々、リシスさんに死の危険を感じさせる為の森だったようです」

 

 やっぱりそうだった。でもそうか、あの時点で既に気づいていたのか


「あの施設には何かあったときに本部を特定されないように、本部と通信用の魔導具でやり取りはせず、馬で直接向かったそうなので伝わるまでにしばらく時間がかかります。けれども流石にルイト在住のルーヘントの工作員は通信の魔導具を持っているでしょうから、わざと情報を流し伝えた時にその魔導具を奪い、逆探知して突き止めます」


「ルイト在住のルーヘントの工作員なんて分かっているの?」


「何人かをピックアップしていますが、誰かは分かっておりませんので全員に常時暗部を張らせます。今、この任務が最重要任務と位置づけられているので多分、半日以内には分かると思います」


「ふーん、なるほどね……で、証拠って言った理由は?」


「ああ、それですね……ルーヘントは戦争が始まることが分かっているわけですからピリピリしています。そこに、この戦争の心臓でもあるペログリファの不在と意味不明なカスの暗殺事件の情報が入ってくる。多分向こうは良く無いと思い、戦争開始の時期を早めます。一応魔法陣とアタッシュケースはあるわけですから序盤は有利に進めるでしょうし、その勢いでリシスさんを奪おうという算段だと思います。そしてその戦争の準備段階の現場を抑えることで、言い逃れできないようにしておきたいのです」


 確固たる証拠がないと諸外国は納得しないから、面倒臭いけどそうしないといけないのか


「そういえば、向こうは私もペログリファだって知っているの?」


 そもそも向こうは何故リシスがペログリファだと分かったのか?


「リシスさんがペログリファだと分かった理由は『大魔導士』の占いだそうです。そしてウェルリンテさんについては……多分向こうも理解していないと思います。『二人目は召喚される』という発言が報告にあがっていますが、それがウェルリンテさんかどうかは分かりません」


 つまり、私の存在は知られていない……と。私は召喚じゃないと思うよ?だって生まれた時から前世の記憶を持っていた訳だから


「そこのところも全て3日……いえ2日あれば分かると思いますので、今は束の間の休息を楽しんでいて下さい。何ならカスとかトレイスチナへの制裁の計画でも考えておけば、ガイルナ家が後々全面支援しますから!」


 そう言って護衛の為に部屋の外に出るルイラインの背中を見て


「私が集めた仲間も凄いからね?」


 と、小さな対抗心が少しだけ湧いて、束の間の内に消える。確かに、ライラスじゃあかないっこねぇな

ファリシスがリシスでないとバレたのが連れられた1日後。施設とルーヘント本部では通信用魔道具がないので、研究員の一部の人がリシスで無かったことを本部に伝えに行く。それには少し時間がかかる。

そして、未だに外国には漏らされていないカイルス暗殺未遂の情報。これをあえて漏らすことでルイトに在住しているルーヘントの工作員が本部に伝えると予想。これらの工作員達は流石に通信用の魔道具を持っているはずであるから、その現場を押さえて逆探知し本部を見つける。

また、伝達に時間がかかるリシスの情報とすぐに伝わる暗殺未遂の情報は大体同時刻に伝えられるであろうから、その情報に慌てたルーヘントが戦争準備を早める。そこを逆探知で突き止めた場所に行って現場を押さえる。これで諸外国を納得させる


以上がルイラインが言っていた内容を要約したものです

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