序章:第二話「集う者達と招かざる客」
7月9日【朝】
哉芽side
【昼】
京樹side+???side
7月10日【朝】
哉芽side+美悠side
【昼】
咲side
7月9日
―哉芽side―
はぁ...妹も兄離れする難しい年頃になったって事なのか?
今朝の事を思い出すと少し辛くなる...
「あれぇ?珍しいねぇ君が妹と一緒に登校してこないなんて」
「はぁ...」
「ちょいちょい!なんで人の顔見て溜息吐いてるのさ!」
「朝から喧しい美悠の顔見るとな...」
「えぇ...?流石に私も傷ついた...」
「悪い...冗談だ」
「珍しいねぇ君が冗談言うなんて...はっは~んさては明日は槍でも降るのかな?」
「馬鹿言わないでくださいよ...第一そんな無数の槍が降ってきたら国が動くでしょう...」
「冗談を真面目に返された...何時もの君だね」
何時もの僕って何なんだよ...って言うより
「何時もより登校するの早くないですか?」
「そこに気付くとは...もしや君はいつも私の事を「ないです」...だよね知ってる」
急に寒い事言うなよ...明日雨なのか?
「それより君の事だよ。何時もの調子じゃないし妹と登校して来ない...喧嘩でm「してない」えぇ?」
「それに何時もの僕ですよ?変わりないじゃないですか」
「自覚無し...?はぁ...分かったよ...かなみんは正常かなみんはいつも通りはいOK」
ちょっと待てかなみんってもしかして僕の事か?なんだそんな変なあだ名...嫌だぞ
「かなみんは止めてください。それと話が逸れましたけど美悠は今日早いんだ?」
「それはねぇ昨日から【企画】の準備しててそんなに寝てないんだよぉ」
寝ないと体に悪いのに馬鹿だろこいつ...
「はぁ...それで昨日から気になってるのですが企画って何ですか?」
「当日のお楽しみって言ったろぉ?君も中々グイグイ来るねぇ」
くっ...あわよくば教えて貰おうとしたが無理そうだ...なら...
「なら誰が集まるのか教えてくださいよ」
「それはねぇ―」
7月9日
―京樹side―
はぁ...昨日からコソコソと俺抜きで話やがって【あいつ】は俺の...
「やぁやぁ、しかめっ面で今日も教授って顔の君。そう君だよ君」
あぁ!?嫌味か?喧嘩すんのかおぉん!?...って落ち着け俺
「んだよ...テメェーには関係ねぇーだろ...」
「京樹きゅんにお知らせです!今度の土曜日13日の午前0時に私の家に来たまえ」
あ?
「なんで、テメェーの家に行かなきゃ行けねぇんだよ。しかも深夜だと?ざけんな!寝てるわそんな時間」
「そっかぁ~...哉芽君も来るのに君は来ないのか...彼寂しがるだろうなー(棒)」
ちょっと待て。哉芽も来るだと?
「ちょい待ち。哉芽が来るって本当なのか?嘘だったら承知しねぇぞ」
「来るよぉ因みに妹君と後1人来るよ」
「あ?後1人って誰だ?お前ぜってーハブにされてそうな性格なのに知り合いいんのかよ」
「辛辣ゥ!哉芽君と言い妹君と言い私をそんなに傷つけたいのかい!?」
...よく考えりゃコミュニケーション能力地味に高いし友達の数人居ても可笑しくねぇな
「...んで、その時に何すんだよ」
「当日のお楽しみさ!」
―???side―
何だと?明音君が深夜にあのゴミと雑多共と変な【企画】に参加するだと?
将来の妻になる彼女だけは行かせてはいけない!
...待てよ?あの底辺共の集まりにこの私が自然と参加するのはどうだろうか?
そうと決まればなんの【企画】か知らんが私も参加させて貰おう
7月10日
―哉芽side―
何故朝から成績が学年常にトップな奴に絡まれないといけないのか...
「おい哉芽俺もお前達がやる【企画】とやらに参加させて貰うぞ」
こいつ...何故僕に付きまとうのか...面倒くさいけどそれより...
「はぁ...美悠に誘われて来た...って訳じゃないですよね...何処でその話を?」
「はっ!何処でもいいだろ哉芽深夜に集まる方が問題あるんじゃないか?」
ホラ来た面倒くさいやつ先生にチクる...これ以上面倒なのが居るだろうか?否この年になって中々居ないだろう
「はぁ...日時は?知って...るよな多分」
「ちゃんと【聴いて】たからなその程度知ってるぞ」
はぁ...面倒だな...
7月10日
―美悠side―
「はぁ!?あの頭が良いのに気持ち悪い司が参加するって!?」
信じられない...あいつだけには知られたくなかった...あの異様にニマニマしてる気持ち悪さったら一部女子生徒から嫌われてるのだぞ...
「すまない...何故かあいつ【企画】の日時と場所まで知ってたから嘘を付いたらより面倒なことになりそうだったから。」
何故司に筒抜けになってしまったのか解らないが不味い...思いで作りで【肝試し】する筈が変な奴に絡まれるとは思ってなかった...
「はぁ...まぁいい。誰のせいでもないが何故あの男の耳に入ったのか気掛かりだが...しょうがない...+αって事で考えるとするか。」
「にしても何であいつ僕に突っかかるんですかね?」
これは私ですら知らない...だけど嫌な予感がするそれだけは当たって欲しくないが...
「...まぁ多分丸く収まるだろう」
7月10日
―咲side―
今日も哉芽君が図書室に来てくれた。
何時も来てくれる哉芽君が私は好き他の誰でもない哉芽君が好き...
「こんち~咲ちゃん居る~?」
急にドアが開いてバァンって音したの...心臓に悪い...
「お、大きな音出さないで吃驚したの...」
「すまないすまない、咲ちゃん13日土曜深夜0時空いてかい?」
土曜?それに深夜0時!?夜間は恐いって哉芽君が言ってた...断r
「因みに哉芽君m「行くの!」...おぉう女の子がそんな大声でそんな言葉発したら変な風に取られちゃうよ?」
もう!揶揄わないでよ!
「か、哉芽君が来るなら私も行く...よ?」
「そうか!君ならそう言ってくれると思ってたよ!では13日深夜0時に私の家で待ち合わせだからね!」
嵐のように去って行く美悠ちゃん...それに学校以外で哉芽君に逢えるのなら―