一章:九話「捜索と犠牲の選択」
美悠+哉芽side
―美悠side―
私達は、【職員室】に来た。「何かあるかも知れないと」私の直感が囁いている。
「ねぇ美悠ちゃん何もないよ?他の所捜した方が良くない?」
「ん、ちょっと待ってくれ。なんだこれ?」
何かの紙切れを見つけた、なんだろう?
≪私達は―――で来た。まさか本当に―――が動くとは思は無かった――が、これを終わらせる事が出来る。
だけど代わりに――が必要だった。――を犠牲に私達は助かった。けれど何時もと違う日常になって居た。≫
ここから先は破れていて読めない。しかも所々染みが出来ていて読めないぞこれ。
「それなに?―ッ!?ど、して」
「ん?どうしたんだ?咲ちゃん?」
「こ、れ私の何時も使ってる日記の紙と同じ」
「ん?日記ならどれも同じではないのか?」
「ち、がうの。このデザインは、オリジナル。つ、まりこれは―」
解らないことが更に増えた。
彼女が使ってる日記は1年の頃に自分で、デザインし使い始めたらしい。同じものが存在する筈ないと彼女は混乱していた。彼女はここに初めて来るらしい。なら何故ここに同じ紙があるのだろう?
―哉芽side―
クソッ!これじゃあ助かっても1人は犠牲になるじゃないか!怒りが込み上げて来る。【肝試し】に来たのに何時の間にか何かに参加させられて、【犠牲】を選べと言う。
≪これは、【chaos√】の決められた秩序です。抗うには【――√】の魔導書と併用しなければいけません≫
なんだ?魔導書はもう一つあるのか?
≪ですが、あの魔導書は―≫
そこまで言いかけたら扉が開いた
「あれ?哉芽君じゃないk「哉芽君!」おぅ!」
美悠がなんか喋ってる途中で咲君が飛び出してきた。
―ここまであった事を話した。魔導書と犠牲の事も
「ふむぅ・・・つまりこの現状を打破するには、犠牲が必要なのか、なら丁度良いの居るぞ。」
まさか・・・
「その顔予想出来てるね?そうだ、司君だ。」
僕は、何とか犠牲を出さないつもりで話したんだが・・・
「だ、駄目だよそんなことしたら!。い、一応私達を助けたの司君なんだよ?」
「司君が2人を助けた?」
「う、うん美悠ちゃんが放心状態になってて、掴まれそうになった時に気をそらしてくれたの」
「それは、違うぞ咲ちゃん。あいつは、京樹君に言われなかったら無視つもりだったぞ」
「また君の地獄耳か・・・放心しても聴こえるとは、良い度胸だな?」
彼女達の後ろから声がした、司だった。