一章:八話「魔導書と因子」
哉芽+咲side
―哉芽side―
頭が痛い・・・何か手に持っている?その手に持っている本を視ると
≪持ち手の復帰を確認。おはようございます、マスター≫
何処からか声がするもしかしてこの本から?
≪はい。私の声ですマスター≫
「考えてる事解るのか?」
≪マスターの脳と同期してる為、マスターの考えてる事が自然と伝わります。≫
「なら、お前はなんだ?それとあいつが言っていた【混沌】因子ってなんだ?」
≪少しばかりお答えできない内容もありますが。私は、魔導書【chaos√】です気軽に「ルゥ」と呼んで下さい。それと【混沌】因子ですが、私から答えられるのは怪異譚を見つけるセンサーみたいなものです。≫
魔導書?怪異譚とはなんの関係があるのだろうか。
≪それは、魔導書に封印されており再封印する為に【混沌】因子の持ち手が必要です。≫
なるほど、再封印ってどうやるんだ?
≪怪異譚は、贄を1人犠牲にしなければ封印は出来ません。≫
ちょっと待て?それだと俺達の誰かが死ぬって事か?
≪はい。出なければ怪異譚は、再発し贄を求め続けます≫
折角助かる道筋を見つけたのに目の前が真っ暗になった。
―咲side―
取り合えず現状は、【歩く甲冑】を避けながら他の人を探すのと全員揃ったら話し合う必要がある。
「取り合えず【職員室】に行こうか、咲ちゃん」
「へ?な、なんで【職員室】なの?」
「鍵があるかも知れないだろう?それに道中で他の人を見つかるかも知れない」
そ、そうだよね・・・
「分かった行こう美悠ちゃん」
≪物語が進んだ事によって――――が再記入されます。≫