一章:第七話「変わりつつある現状と目覚める贄」
明音+咲+美悠side
?月?日
―明音side―
あの鎧に追いかけられて数分間、走っては部屋を出入りして成るべく近づかれない様に逃げていた。
「も、もう来てないですよね?休憩しませんか?」
流石に体力が少ない私は、途中休みながらでなければ体力が持たない。
「もう来てないね。あの甲冑煽ったからしつこく狙ってきたね。」
こいつは、何をやってるのでしょう・・・自殺願望でもあるんじゃないですか?
「はぁ、もう足が痛くてうごけねぇーわ」
「京樹さんあの人自殺願望あるんじゃないですか?」
「あー、それはなぁ。あの甲冑咲公追いかけてたんだが、気を引くために少しで良いのにこいつ余計に煽ったんだ。」
「は?私は咲君を助けたんだぞ?もう少し評価されてもいいんじゃないか?」
評価も何も貴方の事-値振り切れてますよ。
―咲side―
あれから何時間経ったのだろう。先ほど居た廊下に居た筈なのに何故か、【3年4組】に戻っていた。
「美悠ちゃん、起きて。起きないといたずらするよ?。」
「んぁ?咲ちゃんのいたずらが合法的に行われるって?」
もう!こんな時にふざけないでよ!・・・でも緊張感が和らいだ気がする。ありがとう美悠ちゃん
―美悠side―
なんか頭がボーってする。確か甲冑を視た辺りから殆ど記憶がない。
「ここは・・・咲ちゃんが連れてきたのかい?」
「私じゃないの、あの後多分私達気絶して誰かが運んでくれたかもしれないの」
そうか、私達気絶したのか。なら誰が連れて来たんだろう?