“真実は残酷だった!” 私の好きな男性は私を騙す為だけに近寄って来た男だった。
“真実は残酷だった!”
・・・このまま知らない方がよかった。
私はもう既に彼を愛している。
【あぁ!】愛とはなんと残酷なモノなのか!?
私をただただ騙すだけの為に近寄ってきた男性を私は愛してしまった。
では、彼が何故? 私に近づいて来たのか?
それは!“復讐”するためだった。
彼のお母さんがまだ若い時に、私の父と恋に落ちたらしい。
でも父は出世に目がくらみ、社長令嬢だった母と結婚する。
・・・そして二人の間にデキた子供が私だった。
父は昔、【大恋愛をした女性がいる】と私も父親から聞いていた。
でもまさか!? こんな形で私が彼の復讐に巻き込まれるとは思っても
みなかった。
彼のお母さんは、父と別れてから精神病になり気が狂ったようにお酒を
飲み徘徊していたらしい。
その時、どこの誰だか分からない男性と一夜を共にして彼が産まれた。
その後、彼のお母さんが彼を育てられないと施設に預けたらしいのだ。
彼のお母さんは彼を施設の人間に彼を取られたと思い込み、
“大量の睡眠薬を飲んで風呂場で手首を切って自殺した!”
彼は18歳で施設を出てから、私の父や家族に復讐すると心に決めたのだろう。
まず、彼はどうやったら? 私に近づけるかを考えたんだと思う。
父に復讐するには、“娘の私を苦しめる事が一番だと思ったのだ!”
彼は優しい笑顔でそっと私に近づいてきた。
『何か探している本でもあるんですか?』
『えぇ!?』
『“最後の一冊を僕が持ってるのかなと思って。”』
『あぁ!』
『君が目で追っている場所に、つい最近この本があったからそうだと
思ったんだ。』
『・・・でも、もう売り切れなんですよね! 人気のある本だから。』
『もし? この本でよければ譲るけど。』
『でも? それはよくないです!』
『いやいや? 読み終わったら、“僕に貸して欲しんだ!”』
『あぁ! そういう事ですか。』
『うん! “でもベタなナンパじゃないからね!”』
『分かってます!』
『じゃあ、僕の連絡先、読み終わったら何時でも連絡して!』
『・・・あぁ、はい。』
・・・この出会いがきっかけで、私と彼の距離が縮まっていった。
私はどんどん彼を好きになってく。
彼はそれを知ってて、私にもっと好意持ってもらう為にいろいろ
私の事を調べて私の気を引いていった。
気がつけば、私は彼を心から愛していた。
彼も私の気持ちを知っていた。
そして、私がもう立ち直れないと知って、彼が私に近づいた
理由を淡々と話していく。
私はただただ黙って聞いていた。
『君に罪はないよ、“あるのは君の父親だ!”』
『・・・そ、それは、どういう事なの?』
『“君の父親と僕の母さんは昔付き合っていたらしい、母さんが一生忘れ
られない男性っていうのが、君の父親だったんだ! でも君の父親は自分
の出世の為に、僕の母さんをごみクズのように捨てた。”』
『・・・“大恋愛した女性って?”』
『何を今更! “君の父親は自分の事しか考えず僕の母さんをあんな目に、”』
『でも! 父は佐久馬くんのお母さんを心から愛してたって!』
『母さんは君の父親と別れた後、精神病になり手首を切って自殺したんだ!』
『えぇ!?』
『僕は当時、まだ3歳だった。母さんの記憶はあまり残ってないけど、母さんが
一つだけ僕に残してくれた“手作りのお守り”だけは今もずっと持っている。』
『・・・私は何もしてあげられない、でも、私なら佐久馬くんを幸せにしてあげ
られると信じているわ!』
『随分、自信があるんだな。』
『えぇ!? どういう事?』
『“僕は君を愛してなんかいない!”』
『・・・うそ、嘘だと言って!』
『“復讐”の為だけに、僕は君に近づいたんだ。』
『信じない! そんな話、信じないから!』
『別に信じなくてもいい! 僕は君の父親に復讐する!』
『・・・一体!? どういう事なの?』
『今頃、よく燃えてるだろうな。』
『実家に火をつけたの?』
『あぁ!』
『嘘ようそ! そんな、なんて酷い事を、、、。』
私と彼が話している間、実家は真っ赤に燃え火事になっていた。
火をつけたのは彼だ!
彼の復讐の為に、父だけじゃなく母や妹や弟まで炎に焼かれる。
私が知ってから急いで、実家までタクシーに乗り家の前まで着いた時だった。
大きな家は彼が言ったように、炎に包まれている。
既に消防車が何台か来ており火を消している、救急車とパトカーも着ていた。
炎に包まれた家を、何処からともなく人が集まって見ている。
家の中には、私以外の家族がみんな居たの。
・・・次の日、ニュースで大きく取り上げられて、黒焦げになった遺体が
5体見つかったらしい。
最後の一人は、“住み込みで働いてくれていた家政婦のモノだと分かる。”
私は絶望で、その日一睡もできなかった。
彼の復讐はまだまだ終わっていない!
私が父親の娘であるい以上、これからも続くのだろう。
最後までお読みいただきありがとうございます。




