045 君と
お久しぶりです。
「ふふっ、それで? どうするのかな……? ステラちゃん」
「……アオさん、……」
ぐっ。
自分を守るために倒れて行ったアオに抱く悲しみを振り切り、拳を力強く握りこむ。
「私は──!! 戦います!! ミサキさんアナタと!!」
「へぇ……、そう来るか。私は君が逃げ出すかなーなんて思ってたけど意外と勇気あるのね──!!」
ザッ──!!!
ミサキが一気に高速で距離を詰めてくる。
まずい!! このままでは回避できない。
そう脳が理解した瞬間ステラは防御の体勢に入る──が。ミサキのスピードはそれを凌駕する。
「きゃああああぁっ!!」
ズドンと重い衝撃が体全身に走りステラは宙を舞う。
「ステラ!!」
その戦闘の一部始終がかぷちーのの視界に入る。
「……負けない!!」
ズン!!
「持ち直した!」
「これでも──食らってください!!! えぇいっ!!!」
──ビュン!!
ステラが放った光の魔法がステージ全体に広がり、ミサキただ1人を捉える。
その、糸状となった無数の光がミサキを包みはじめる。
「ふーん、なるほどね?……1ミリでもここから動いたらこの光の線に触れて私は一発アウトって訳ね。」
落ち着いた様子でステラが放ったトラップについて憶測であるが、解説を始める。
「っ──、」
相手の油断をカウンターにするこの光魔法、これが吉と出るか凶と出るか……それは対戦相手であるミサキの行動次第である。
「動けないか……なら──……、」
魔法の弓を召喚し、ミサキの行動の様子を見るステラ。
「──!?」
「あえて動くまでよ──!!」
バチ、バチチチ。
「……っ!! 速い──!! スタンを食らってるのにこの速さ……まずい、このままじゃ追撃がきちゃうっ。きゃあああ!!」
「あら、ステラちゃん鳩が豆鉄砲食らったような顔してるじゃーん。なんで私がスタンを受けてもこんなに早く動けるのか不思議みたいだね。きゃはは」
バシッ──
バシッ──。
スタンをもろともしないミサキへ理解が追いつかないままミサキの連撃をかわす。
「ごめんねぇ? ステラちゃん。私スタンが効かないほどにアジリティが高すぎるの、効かないって訳じゃないけどね」
「だから私はあなたのメタ敵って訳。残念だったわね。相性わるわる、きゃはは」
「くっ──。」
まるでスタンをくらわないようにみえた説明をミサキの口から聞く。
そして、止まぬ連撃にステのスタミナが切れていく。
「……このままじゃ、やられるっ──!!」
また私変われなかった。
ごめんね……アオさん……まいらさん……。
彼女が諦めかけたその時──、聞きなれた声が耳へと入ってくる、絶望に沈んだその精神が再び陽を浴びるような暖かい聞きなれた声。
「はぁ……。はぁ……。間に合った──助けに来たよ、ステラ!!」
「ま、まいらさん!!!」




