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「私の血、器を用意して頂けるのであれば少しは提供できますよ」
『人を殺した事は?』
「千では済まない数を殺しましたね」
『おいしそう…いや、ダメ!』
「理由は?」
『この建物を作って私達を保護してくれた奴との約束で襲撃者以外の血は貰ったらダメだから』
……襲撃者以外はダメだからですか。なら抜け道はありますね。
「なら私は襲撃者になりましょう」
『敵殺す』
「襲撃者の血なら飲めるのであれば一時的に私が襲撃者になれば良いだけでは?という話です。危害を加える積もりはありませんよ」