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黒歴史オンライン~という設定を思いついたけどストーリーが思いつかなかったので設定だけ晒す~

どれだけ頭をひねらしても、絶対ストーリー思いつかないと判断したので晒します。創作の刺激になれば幸いです。

『Light And Darkness Online』

VRMMOが一般的になりタイトルも毎年多く輩出される中、世界一のユーザー数を誇るゲームが存在する。

それが『Light And Darkness Online』

通称『黒歴史オンライン』である。


内容はいわるゆ王道の剣と魔法のファンタジー世界で、プレイヤーが光の陣営と闇の陣営の二つに分かれて戦い会うゲームだ。

人気となった一番の特徴はキャラメイクシステムにある。

現在普及しているVRMMOでは、キャラクターの見た目を文字通り頭の先からつま先まで事細か変更できることが当たり前となっている。

選択可能なパーツ数がどれだけあるかをプレイの基準にする者もいるほどで、とあるゲームではドラゴンやスライム等のモンスターのをキャラメイクができることを売りにしている物もある。

キャラメイクだけで一日つぶれるのほぼは当たり前。なかには一、二か月費やして自分の理想のキャラクターを作り上げる猛者もいた。

しかし、プレイヤーのなかには、纏まった時間を取ることができない。そもそもキャラメイクに時間をかけたくない等の考えを持つものが少なからず、いや、かなり大勢いた。


『Light And Darkness Online』はオートキャラメイクシステムによりこの問題をたちどころに解決した。

これはまず、キャラメイク時にプレイヤーの記憶を読み取り、過去にプレイヤーが思い描いていたキャラクターたちを自動で生成しリストとして表示する。あとはリストの中から選ぶだけで自分の理想のキャラクターが使えるのだ。

そのお手軽さからサービス開始とともにユーザーの数は急上昇しサーバがパンク寸前に追いやられた。現在もユーザー数を増やし続けている。


さて、もう一度言うがこのゲームの通称は『黒歴史オンライン』である。

そしてキャラメイクする際、過去・・に思い描いていたキャラクターを読み取る。具体的に言えば10代のころの、封印してきた黒い記憶からも読み取られてしまう。

別に思い出したくないならそのキャラを選ばなければいいと思うかもしれないが、そう簡単な問題ではなかった。


サービス開始して間もないころ、カオスというプレイヤーのステータスが異常に高いことが話題となり、彼がチート行為をしているのではないかと疑われた。

実際は彼はチート行為などしておらず、運営も問題ないと回答していた。

ではなぜこのような現象が起きたのか、有志によって調査が行われることとなる。

これが後に『カオスの覚醒めざめ』と呼ばれることになる大発見であり『黒歴史オンライン』と呼ばれる所以となる事件である。

調査の結果、カオス以外にもステータスが高いプレイヤーが存在していることが発覚した。

全員に共通していたのは闇の陣営に属していたこと。

そして使用しているキャラクターの見た目や性格、使用する技や魔法などの設定を普段からノートに記述していたということだった。

そのなかでも、特にステータスの高いプレイヤーにとある特徴が表れ、そこから立ってほしくない仮説が立ち、残念なことにその仮説は当たってしまった。

特にステータスが高かったプレイヤーは、学生時代の黒歴史ノートから作成したキャラクターのロールプレイをしていたのだった。


このゲームは人の感情の動きによるステータス変化、非公式用語で『感情値』というものが存在している。

例えば、ただ攻撃するよりも、気合を入れて技名叫びながら攻撃したほうが威力が上がる。精神統一をしてから魔法を使うと威力が上昇するなどである。

このことはβテスト段階ですでに知れ渡っており、戦闘中に技名や呪文詠唱が飛び交うのは当たり前の光景だった。

カオスたちは普段から羞恥心をかなぐり捨てたロールプレイをしていたため、感情値による影響を多大に受けたステータスとなっていたのだった。


カオスの覚醒め以降、もともと光陣営にいたものが闇陣営に鞍替えする通称『闇堕ち』するプレイヤーが増加した。

しかし、ロールプレイの痛々しさに耐え切れず光陣営で普通にプレイするようになる通称『浄化』するプレイヤーも多かったため、結果として両陣営は絶妙なバランスを保っている。

設定だけならいくらでも思いつくんだけどなぁ・・・

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