神に近い男、美幼女を見定める
「S,A,C,C,B,A,F,E.D,B,B,C,A,S,……」
それぞれの幼稚園児の戦闘力と容姿から俺はランクをつけた。最高をSランクとして、最低をFランクとして彼女らを見極める。失敗は決して許されない。俺は念入りに彼女たちを調査する。
俺は最初に彼女たちの容姿を見て、次に仕草や性格を見た。多少は凶暴でも俺は構わない。気の弱い子だと大学まで進学出来ないだろう。それに、気の強い子が俺にだけ甘えてくれる方が萌える。
言っておくが、俺はロリコンではない。彼女たちの成長率を見定めた上で、先行投資するのだ。俺は変態じゃない。
そして、将来、美幼女が美少女になるかを判断するため、彼女たちの母親や姉が美人であるかどうかも念入りに考慮する。
俺の幼女を見定める目は遠い未来までは判断できないため、現状のターゲットの周囲の人間から確実な未来を導き出すしかない。それが幼女たちの親族である。
その結果、俺は3人の候補にまで絞った。我ながらよく頑張ったと誉めてあげたい。この3人の中から、俺は世界一の美少女を見いだすことになる。まずは3人の紹介からしよう。
エントリーNo.1 ナナリー・アイス
アイスクリームみたいな名前だが、彼女を初めて見た時に俺は萌え上がった。彼女は銀髪を腰まで伸ばしていて、そしてたれ目の青い目がくりくりしており、赤い頬っぺたに加えて柔らかそうな唇をしていた。何よりも、彼女の母親がナイスバディで滅茶苦茶美人なのだ。だから、ナナリーは俺の嫁の筆頭候補であった。
エントリーNo.2 シャーナ・ルンベルン
彼女もナタリー同様に将来は負けず劣らずの美人となる。シャーナはつり目で緑色の目をしていて、髪は金髪ドリルで、赤い頬っぺたに柔らかそうな唇をした女の子だ。彼女が今の筆頭候補である。これには理由がある。
なぜなら、彼女の実家のルンベルン家はこの国の人間の血族の中でも特に優良で、何人も大学出身者を出しているからだ。俺の家は中卒なので、言葉による意志疎通はほとんどできないが、彼女の家は言葉を使えて、文字も書ける。是非とも今後に備えてルンベルン家とコネを作りたい。
ただ、シャーナ自身が言葉を話せるのかは不明だ。
エントリーNo.3 エイプリル・シンカー
最後に彼女を紹介しよう。彼女は赤毛の長い髪をした女の子で、赤い頬っぺたで柔らかそうな唇はデフォで他の美幼女同様に備えている。俺が彼女に着目したのはその凶暴性だ。これから俺と一緒に進学していくには闘争心があって絶対に勝つという気概の子が不可欠である。だから、彼女もキープしておく。
この3人であれば将来は確実に美少女になるし、俺はこの三人の中から世界一の美少女を育成するのだ。
その為に、苦渋の決断であるが、最終テストを実施する。彼女らには悪いが、拒否権はない。
最終テスト当日
「はあああああああ」
「たあああああああ」
「うおおおおおおお」
「どうした!そんな程度か。こんなもんじゃないだろう。」
彼女らに俺は喧嘩を仕掛けた。俺は仮にも神に近い男だ。体術だけで彼女らを圧倒するのは容易だ。しかし、彼女らを苛めたくてこんなことをしているのではない。
「お前たちの中から勝った奴を嫁にしてやる。」
露骨にシャーナの顔が歪んだ。彼女は言葉を話せるようだ。であれば、今回のテストは合格だ。
「たあああああああ」
可愛い。ナナリーも合格だ
「ガブガブ」
エイプリルが噛みついてきた
「痛い痛いいたいいたいたたたたたたた」
俺は彼女を殴った。グーで本気だ。そしたら、彼女が泣き出して、小便を漏らした。うん、合格だ
誰にするかについて詳しくは小学校に入ってから決めよう。どれも捨てがたい。
「やっぱ、お前はロリコンのクズ野郎だな。」
いや、違うぜ 神さん
「俺はロリコンのクズ野郎ではなく、原石を発掘するプロデューサーだ。」
俺はヒロインの布石を打っておいた。さーて、次はどうするかな。