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龍帝記  作者: 久万聖
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巫女姫

少しずつしか話しが進まない・・・

 眩しさに慣れはじめ、声を発した相手の姿が徐々に見えてくる。


 左右に女性従者を従えている。


 おそらくは、彼女がさっき出て行った者たちが話していた「巫女姫様」なのだろう。


 その巫女姫様が左右の従者に目配せをすると、従者が衣服らしい布を持って近づいてくる。


「御召し物を」と言って、着付けをしてくれる。


 この時、自分が裸であることを思い出した。裸で外に出ようとしていたと考えると、頭を抱えたくなる。

 従者にされるがままに着付けをしてもらう。他人に服を着させてもらうなど恥ずかしい限りだが、異世界の、しかも女性の服の着方など全くわからないので、されるがままのほうが効率がいい。

 着付けが終わり、改めて服をみる。和服に似たような、それでいて中国の伝統的な服に似たような、そんな印象を受ける。


「お似合いですよ。」


 そう"巫女姫様"から言われるが、言われたこちら側としては頓珍漢なことこの上ない。この体は、明らかに自分本来の物ではないのだから。


「貴女が"巫女姫"なのか?」


 ストレート過ぎる物言いだっただろうか。従者二人の表情が険しくなる。


「はい。"巫女姫"、もしくは"龍の巫女"と呼ばれております」


 従者二人の険しい表情と対称的に、巫女姫は穏やかに答える。その声はとても美しく凛としており、それでいて周囲を暖かく包み込むような優しさを感じさせる。

 逆光のためその表情はよくはわからないが、この巫女姫は自分の疑問に答えくれるだろうと確信を抱いた。そこで


「どういうことなのか、全てを教えてほしい」


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