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モンスターバトルオンライン  作者: 小久保篤希
1/2

第1話 転送(仮)

2020年04月03日

改稿しました。

ーーーー

改稿内容

全文を訂正と改稿。

ーーーーー

以前の内容とは、全く異なっていますので、ご注意ください。また、一時的に話を投稿しているので、今後話の内容が増えたり減ったりする可能性がございます。

 西暦2120年02月23日の今日、誰もが待ち望んでいた、新型のゲーム機が発売された。名前は『ゲーム界転送装置』と言うらしい。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を使わず、コントローラーなども不要。しかも、主電源も利用しない。

 

 このゲーム機の開発を携わったのは、ゲーム会社の最大手の任神堂とラニー。

据え置き型と携帯型、両方を兼ね備えており、いつでも、どこでも、どんなところでも、ゲームを楽しむことができる。


 このゲームの最大的な特徴は、電源ボタンを押すだけで、自分自身がゲームの世界に転送されるというところだ。

 もちろん、ゲームの世界でもう一度電源ボタンを押すことで、現実に戻れる。

 


 そのゲーム機を発売初日に買った若干引きこもりの青年がいた。


「おおお! これが話題の新型ゲーム機のゲーム界転送装置か」


 ゲーム機の見た目としては、長方形の箱のような形をしている。小型化を重視しているようで、両手に収まるほど小さい。スマホより小さいんじゃないか。


「説明書、説明書……。あ、これか」


 説明書には、このゲーム機に関するあれこれが大量に掲載されていた。

ペラペラとページをめくっていくと、目を疑う文章が書かれていた。


「こ、このゲーム機は主電源を必要としません。は? え? 嘘でしょ⁉」


 説明書には、しっかりと『主電源は不必要』と書かれている。

 これまでに、主電源を必要としないゲーム機はあっただろうか。


「それにしても、転送装置がゲーム機化されるのは驚いたな」


 元々、このゲーム機が販売される数年前に転送装置と呼ばれるものは開発されていた。転送装置は、プレイヤーを転送する名前通りの装置で、主に企業が人件費を削減する目的に使用するものだった。


「転送場所は、古代埼玉。え? さ、埼玉?? ださいたまー」


 これ以上言うと埼玉県民に殺されるのでやめておこう。

 古代埼玉とは、100年前の2020年の埼玉県を模したもの。


 近年の宇宙開発の結果、人類は人工的に、惑星や衛星を作ることに成功しており、古代埼玉は、彩の国星と呼ばれる月程度の大きさの人工惑星にある。

彩の国星って……。思いっきり埼玉やんけ。


「彩の国星は、埼玉県を模していて、2000年から10年ごとに、2120年までの計12個のフィールドがあります……と。まじか」


 よく説明書を見ると、なんと彩の国星には、過去120年間の埼玉県を模した12個のフィールドがあるという。


「というか、まだゲーム入ってな……入ってたわ。モンスターバトルオンライン……?」


 まだ遊べるゲームが入っていないと思いきや、モンスターバトルオンラインという謎のゲームが入っていた。説明書を確認すると、ゲーム機を予約した人だけに先行版として遊ぶことができるゲームとしての表記があった。


「取り敢えず、まずは使ってみるか。電源を押すだけとかありがたいな。そうだ、この転送予備装置も一応、腕あたりに。よし、準備完了、ポチっと」


 ゲーム界転送装置には、転送予備装置が付いている。これは、ゲーム界転送装置に不具合が発生したときに使用される。付けている時の感触は、腕時計を嵌めた時のような感じ。


 電源のスイッチを押した途端、なんだかリラックスできる気分になり、ふわふわと浮かぶような感覚になった。すると、よく異世界に召喚・転生されるときに神様というか、案内役のお姉さんのような声が聞こえた。


「用土 千春様? あの、千春様」


 千春とは、主人公の名前である。


「わっ……ビックリした。この装置喋るんだ」

「もちろん喋りますよ。私はツクバと申します。この装置の案内担当をしてます」

「あ、そうなんですね。よろしくお願いします」


 どうやら、この装置は人工知能も搭載されており、対話することも可能らしい。


「千春さま、今からこの世界の利用方法や注意事項などの大事な話しますので、しっかり記憶しておいてください」

「わかりました」

「まず、この世界では、日本の法律が適用されますので、犯罪などをしてしまうと、強制送還になりますのでご注意ください」


 これが10分以上続いた。


「以上で話は終わります。手元にある予備装置に青いボタンを押していただくと、ゲームの世界に転送されます。ゲームの世界から戻りたい場合は、赤いボタンを押すと現実に戻れます。また、何か不明な点がございましたら、予備装置の赤いボタンを連続で3回押してもらうと、私に連絡できますので、ご活用ください」

「ありがとうございます。行ってきます!」

「いってらっしゃいませ」


 高性能なAI(人工知能)に説明された通りに予備装置の青いボタンを押すと、再び体がふわふわと浮いたような感覚になり、自然と目が閉じていく。


 ゲームの世界か。どんな感じなんだろう。楽しみだな。




宜しければ、ブクマやコメント、評価などを宜しくお願いします。

最後に、この小説を応援よろしくお願いします!!

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