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0 序章

 この世界が壊れてしまう。

 神様が眠ってしまうから。

 さあ、世界の終わりを始めよう。


「ま、僕に決定権は無いわけだけど」

 誰もいない屋上で、フェンスに囲まれた空を見上げた。

 文化祭初日、早めに登校して屋上に来た。自分の通う高校ではない他校の屋上。もちろん屋上に繋がるドアは施錠されていたから、ちょっとした『力』を使った。

 一般的には超能力と言われる『それ』は、僕たち『世界の関係者』は誰でも使えるものだった。

「あの人達にしか決められないことですから」

 いつの間にいたのか、離れたところに彼女は立っていた。いつもの笑みを浮かべ、風に靡く髪を片手で押さえている。

 彼女も『世界の関係者』の一人だ。

 この世界は、神を頂点に世界を統べる者がいる。神と共に世界の存続と崩壊を決定することができる五人の『プログラム関係者』の下、枝分かれした『つかさ』がいる。僕たちはその『司』の長で、『世界の関係者』と呼んでいた。

 世界を崩壊させる『プログラム』の実行を、神、使徒、賢者、従者の六人が決めることができる。

「そして、それはあの人が望んだことです」

「そうだね。僕にはやるべきことがある」

 パチンと指を鳴らせた。

 彼女は変わらずに微笑んでいた。

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