運命の出会い
第26章
「こ、これは宇宙船だ!」
こんな所になぜ、宇宙船があるのだ。
それにこれは、人が作ったものだ、間違いない。
木に、パラシュートがぶら下がっている。
ここに着陸したようだ。
そして、宇宙船は焼け焦げていた。
「着陸したばかりか?」
宇宙船は半分、水につかっていたが、見たところ大きな損傷はなさそうだ。
向こうに、窓らしきものが見える。
ジョニーは水につかりながら、窓がある方に行った。
そして半分ぐらいまで、水につかっている小さな窓を覗いた。
すると人影が見える。
恐る恐る中を覗いた。
「生きているのだろうか?」
ジョニーは窓をたたいた。
すると、人影が動いた。
「助けてくれ!」
生きている。
ジョニーは、泥で埋もれている、ハッチを必死の思いで掘り出した。
そしてハッチを開くと、
「ありがとう、助けてくれて」
中から、宇宙服にNASAのワッペンを付けた、人が出てきた。
「ありがとう、本当に助けてくれて」
ジョニーは中から、出てくる人の腕をつかむと、一気に船外にひっぱり出した。
そして、
「あなたは何処から来たんですか?」
ジョニーの質問に、
「ISSから脱出して来た」
と答えた。
英語の発音が違う。
この人は多分、アメリカ人だと、ジョニーは思った。
それに脱出して来たとは、一体どういうことなのか、分からなかった。
もちろん、ジョニーはISSのことは知っていた。
国際宇宙ステーションのことだ。
「脱出して来たとはどうゆうことですか、それになぜこんな所に着陸したのですか?」
そのアメリカ人は周りを見渡して、
「この辺りはは大丈夫のようだな、私はジェリー・コービン、アメリカの宇宙飛行士だ」
ジョニーも、
「私はジョニー・ウィルソン、始めまして」
すると、アメリカ人らしく、握手を求めてきた。
ジョニーは握手をしながら、少し恥ずかしくなった。同じ英語を話すが、外国人と直に話すのは、初めてだからだ。
「話は長くなるが、私一人だけ、ISSから脱出して来た」
そして唇を噛み締め、少しの時間、黙った。
ジョニーには、悲しげな顔に見えた。
「ISSが突然停電して何もかも動かなくなって、酸素も無くなり、私一人だけが・・・・・・・」
宇宙飛行士のジェリーは、涙をぬぐった。
「仲間の助けで、私一人だけが、ISSから地球に帰還することが出来た。その後、ISSはデブリにぶつかり、バラバラになってしまった。ところで、この辺りは大丈夫なのか?」
ジョニーには、何を心配しているかは、よく分かっていた。
核爆発のことだ。
「ニュージーランドは大丈夫ですよ」
ジョニーは、ジェリーというアメリカ人の肩を、軽くたたきながら言った。
すると、ジェリーが、
「アメリカは?」
と、聞かれると、
ジョニーの表情は厳しくなり、静かに話した。
「宇宙で、核爆発を見たのですね?」
ジェリーは何も答えず、軽く頭を下げた。
「初めに言っておきます。あの核爆発は、核戦争が起こったからではありません」
ジョニーのこの言葉に、ジェリーは首をかしげた。
「核戦争ではない? どういうことですか、ISSから、世界中で核爆発があったのを、この目で見ました。あれは確かに核爆発だった!」
戦争ではない核爆発、ジョニーはどう説明するか、困った。
自分が核爆発を起こしたとはとても、言えなかった。
それにズーラのことにしても、信じてもらえる話とは思えなかった。
しかし、宇宙人の侵略はもう、時間の問題だ。今、来てもおかしくはない。
ズーラの言った、兵器を早く、見つけ出さねばならない。
気持ちは焦っていたが、嘘は言いたくない。
「私もよく分からない、核が勝手に爆発したとしか、今は、言えません」
ジョニーは自分が、世界中の核を、爆発させた事実を知っていたし、それには宇宙人ズーラも、関わっていたことも知っている。
今は、滅び行く世界中の、人の中で、たった一人、ジョニーだけが知っていたが、あえて、
「核が勝手に爆発したとしか、今は、言えません」
とジェリーに話した。
今の状況では、仕方のないことだと、自分に言い聞かせた。
ジェリーの反応は、不服そうだった。
あたりまえだ、核が勝手に爆発したと言われて、納得出来るわけがない。
そして宇宙服を、脱ぎ始めた。
それを見ていたジェリーは、急に胸のポケットが熱くなっているのに、気付いた。なんだろうと思い、ポケットを触ると、石の柱の所で、偶然、拾った携帯電話のような物が、熱くなっていた。
何だろうと思い、ポケットから取り出すと、画面の所に、この島の地図らしきものが、映し出されていた。
よく見ると、赤く光っている所がある。
この地図から見ると、ここからそう遠くではない。島の北にある、小さな半島を示している。
「これが兵器の有る所か? これは宇宙人が作ったものなのか?」
つい、ジョニーは口に、出してしまった。
「宇宙人? 兵器とは?」
宇宙服を脱いで、身軽になったジェリーが、不思議そうな顔つきでたずねた。
「私と一緒に、ついて来てくれませんか」
ジョニーが言うと、
「ちょっと待って下さい」
と言うと、ジェリーは宇宙船に戻り、中に入った。
そして、救助信号が発信されているランプを、確認すると中から出てきた。
「OK、救難信号は発信されている。行こう」
それを聞いたジョニーは、なんとも言えない、気持ちになった。
多分、アメリカにはもう、生きている人は、いないだろう。
でも、ジェリーにはこのことは、言えなかった。
ジョニーは次第に無口になり、ジェリーと会話をしないまま、森の中をただ、進んだ。
「それはGPSですか?」
ジョニーはそれを、ジェリーに手渡した。
「すごく軽いですね。ここの地図ですか? この赤い点はなんですか?」
もう、これ以上、これから起こる事態を、隠すことは出来ない。宇宙人の侵略は今日だ。時間がない。ジョニーは本当のことを、話すことを決意した。
たとえ、ジェリーが信じなくても、話さなければならない。
それに、このまま、何も話さないで歩くのには我慢ならなかった。
「ジェリー、あなたに話さなければならない、ことがあります」
これといった会話もなく、黙々とジョニーの後を、歩き続けてきたジェリーだったが、ジョニーに不信感を持っていた。
この人はただ、無口な人なのか、それとも何か隠していることがあるのか、不安になっていた。
そして、
「話とは」
ジョニーは思い切って話し出した。
「あなたに話すべきかどうか、迷っていました。ジェリー、あなたはISSで地球のいたる所で、核爆発が起こったのを見ていますね。これは先ほど話したように、核戦争による核爆発ではありません。核兵器や、核物質が勝手に爆発したのです。2017年12月20日に始まりました」
ジョニーはここで、大きく深呼吸をして、話を続けた。
「それも世界中、核と名がつく物質はアメリカや、ロシヤだけでなく、核を持っている国、全てで、核爆発を起こしたのです。軍用レベルの核だけでなく、原子力発電所の濃縮度の低い核も、爆発しました。信じられないでしょうが、これはまぎれもない真実です。残念ながら、ほとんどの国はこの爆発で、破滅したと思います」
ジョニーは、黙って、聞いていた。
ジェリーは、さらに続けた。
「そして、この核爆発によって発生した、大量の死の灰によって、人間はもちろん、地球上にいる全ての生物が死滅するでしょう」
そしてジェリーには、信じられない話を始めた。
「ただ、ここ、ニュージーランドだけは、あなたには信じられない話ですが、無傷で残りました。なぜなら、核物質が無かったからです。それに私が、この国にいたからです。空を見て下さい。ほら、緑色の何かで、覆われているでしょう。これはシールドです。ニュージーランド全体が、このシールドに覆われて、死の灰から、この国を守っています。シールドと聞いて、不思議に思われるでしょう。アメリカはもちろんのこと、シールドなんて、現在の科学技術では到底、作れません」
ここから、ジョニーの顔つきが変わった。
「このシールドは、宇宙人が張ってくれたものです。その宇宙人の一人を、私は知っています。名前はズーラと言います」
そして、ジョニーは宇宙人の侵略までは話さずに、ジェリーの反応を待った。
なぜなら、この途方もない話を信じろというのは無理だかだ。
しかし、ジェリーは冷静だった。
「核爆発が起こったのは知っています。ISSで、この目で見ました。ただ、核戦争ではなくて、核物質が勝手に爆発したとは、どういうことですか? 戦争は起こらなかったのですか、一体、世界はどうなってしまったのですか、それになぜ、そのことを、あなたは知っているのですか? 宇宙人とは? 正直、信じられない事ばかりです」
ジェリーの疑問は、もっともだ。
まるで、何もかも知っているような、ジョニーの話し方に、ジェリーだけでなく、誰しも疑問を持つだろう。
ジョニーは、自分が核物質を爆発させたことだけは、話したくなかった。
いや、話すことは決して、出来なかった。
絶望的なほどの人を、自分の、この手で殺してしまったからだ。
話すことなど、決して出来ない。
「ジェリー、あなたには、いや、誰が聞いても信じがたい話ですが、まだ、黙って聞いてくれますか?」
ジョニーは、ジェリーの真剣な顔を見た。
「あなたがそう言うなら、黙って聞きましょう」
ジョニーは横にあった岩に、腰をかけた。
そして、ゆっくりと聞いて、聞かせるように話出した。
「私はズーラという宇宙人に、未来を見せられました。私だけが、この地球で、特別な存在だということも、聞かされました。それは、人間が今では失った能力、はっきりと言いましょう。超能力です。それが、私だけに残っていると言いました。私自身、今まで普通の生活を、していました。普通の人と同じです。超能力があるなんて、知らなかったのです。そして宇宙人、ズーラは私を、未来の世界に、連れて行ったのです。私達より遥かに高度な科学技術を、持っています。5万年は進んでいると、言ってました。時間の流れの中で、どの時間にも、移動することが、出来るとも言ってました。そこで私は、未来の地球の姿を、見せられました」
ジョニーはジェリーを見ると、そのまま続けて核心部分を話出した。
「2017年12月24日には、2つの未来があることを、この目で見たのです。その一つはあなたも、もちろん私も、世界の多くの人が、心の中で、思っていたでしょう。核戦争がいつか、起こることを、そして実際に、その12月24日に、起こったのです。全面核戦争が、私はこの目で確かに、見ました。そして体全身で、感じました。ワシントンで、核ミサイルが爆発するところを、身を持って経験したのです。世界中、いたる所に、核ミサイルが、飛んで行き、核爆戦争が起こったのです。核戦争が起こった原因は、たった一人の、欲深い人間が行った、許せない行為からです」
ジョニーは決して、あの醜い顔を忘れることは、出来なかった。
「ズーラは言いました。この核戦争により、人類は自滅し、地球上にいる、ほとんどの生物が死滅したと、私は核戦争の後、どうなったかは直接、見ていません。多分、私も死んだのでしょう」
ジェリーは口を出さなかった。
それを見るとジョニーは話を続けた。
「地球上にいる生物が、絶滅した原因は、核爆発の後に降る、死の灰に、よってです。私は放射線のことは、よく知っています。昔、仕事で放射線を扱っていましたから、でも、どれほど大量の死の灰が、地球を覆ったかは、想像すら、出来ません。多分、私の考えですが、数十億年は、雑草も生えないでしょう。ここからよく聞いて下さい。そして、もう一つの未来は、同じ2017年12月24日です。これは宇宙人による、地球侵略です。2017年12月20日、地球規模での、核爆発が起こったことで、今現在、未来は宇宙人による、地球侵略の方向に、向かっています。もちろん、この核爆発は戦争によるものではありません。先ほど話したように信じられないことですが、核が勝手に爆発したのです」
ジョニーは分かりやすく話したつもりだが、ジェリーにとっては、理解しがたい、ことばかりだろうと、思った。
すると、いきなりジェリーが、
「12月24日は今日ですよ!」
そうだ。
そのとおりだ。
宇宙人の侵略は今にも、始まるんだ。
ジョニーは内心、焦っていた。
時刻までは、知らされていない。
この湖のどこかに、侵略者を迎え撃つ兵器が、眠っているはずだ。
「そうです、今日です!」
ジョニーはそう言いながら、ジェリーがどこまで、この途方もない話を、信じたか不安だった。
多分、自分だったら、こんなバカげた話は信じないだろう。
しかし、ジェリーは、
「どうするんですか、そのズーラという宇宙人が助けてくれるのですか?」
ジェリーの言い分はもっともだ。
多くの事を、理解してもらえたようだ。
ジョニーは驚いたが、ありがたかった。
「直接、助けてはくれません。ただ、侵略者に対抗する兵器があることを、教えてくれました。それは、この湖のどこかに眠っています。多分、ジェリー、あなたが持っている、そのGPSのような機械が、指し示す場所にです」
すると、ジェリーは手に持っている機械を見た。
そして、
「この赤い点がそうですか?」
ジョニーも、この赤い点がそうだと、確信していた。
「そう、私はそう思っています。ただ、はっきりそうだとは断言出来ません。第一、その機械が何なのか、私にも分からないのです。私が転んだ時、何も持っていないはずの左手に、いつの間にか、持っていたのですから」
ジョニーはこう言いながらも、この携帯電話のような機械は、きっと兵器と関係があると思っていた。
偶然でも突然、こんな物が現れることはない。これも、私の力の一部なのかと思った。それともズーラがやったことなのか、分からなかった。
すると、頭の中で、声が聞こえた。
「そうです。それが、侵略者を倒す兵器の起動キーです。この声はジェリーさんにも、聞こえていますね?」
ジェリーにもこの声が、聞こえたようで驚いている。
ジェリーは戸惑いながらも、
「あなたが、ジョニーの言っていた、宇宙人のズーラさんですか?」
ジェリーは驚きながらもたずねた。
「そうです。私はズーラ」
もちろん、ジョニーにもズーラの声は、聞こえていた。
「ジェリーさん、声に出さなくても、あなたの思考は理解できます」
ジェリーは自分の頭を指さしながら、何か言いたそうな素振りを見せた。
この頭の中で聞こえる声は一体、何なのかと、言いたそうだった。
「ジェリー、これで信じてもらえたかな、私の話だけでは到底、信じてもらえるとは、思っていなかった。ズーラ、ありがとう」
ジョニーはこれで自分の話は、夢物語でも、頭のおかしくなった、人間の話でもないと、ジョニーは思うだろうと安心した。内心、ジェリーには、自分の話は信じてもらっていないと、思っていたからだ。
そして、
「あなた達にはもう、時間がありません」
ズーラが言うとジェリーは、
「時間がない。どういう意味ですか?」
ジェリーが、ズーラに、話しかけている。
「侵略者は、地球の近くの空間まで来ています」
ズーラの緊張した声に、あわてたジョニーは、ジェリーが持っていた機械を取ると、
「これが兵器の、その・・・・・・・」
ジョニーは機械を指さして、
「そうです。それを使うのです。あなた達の力で」
ズーラが言った。
「どう使うのですか?」
ジョニーは自分の力の使い方を、この機械の使い方も、全く知らなかったからだ。
「核爆発を起こした時のように、強く思うのです。いいえ、願うのです。その願う力が、あなたを特別な人間にするのです」
ズーラが言い終わると、ジェリーが割り込んできた。
「核爆発を起こしたとはどういうことだ!」
ジェリーは明らかに、怒っていた。
一方、ジョニーはバレてしまったと、唇を強く噛んだ。
「ジョニー、あなたが、あの核爆発を起こしたのですか、どうしてそんなことを!」
ジョニーは、答えることが出来なかった。
代わりにズーラが答えた。
「私はズーラ、遠い星から来た訪問者です。以前にも、私の種族が地球を訪問していす。人類は5000万年前にも一度、絶滅しています。絶滅の原因は、やはり人類同士の戦争でした。今回も戦争で、自滅するところでした。それを止めたのは、ジョニーさんです。私は長年の間、この地球を見てきましたが、今回も以前と同じように、戦争で、自滅しようとしたのです。同じ人間同士が殺し合う。私は幾度も、殺し合いを、この惑星で見てきました。そして、同じことを繰り返し、私はもう、人類は絶滅したほうがよいと、考えていました。お互いを殺すためだけの、あらゆる兵器を人類は、作ってきました。その兵器が、自分達自身に向けられたらと、本当に考えたことがあったでしょうか、残念ながら、そういう人間には、巡り合うことは、ありませんでした。ただ、ジョニーさんは、多くの人間とは違いました。そのような兵器を作ることを、憎んでいました。そしてその怒りの力を使って、無意識ですが、世界中の核を、爆発させたのです。ジョニーさんは他の人間と違って、特別な力を持っています。私達はジョニーさんに、ほんの少しだけ、力を貸しただけです。ジョニーさんの怒りのパワーは、地球そのものを、破壊するだけのパワーを、秘めています。私達はこの惑星の一部だけを、残すことにしました。それがここです。ニュージーランドと、呼ばれている国です。自滅の危機はなくなりましたが、今度は、宇宙人による侵略が始まろうとしています。私達はもう、これ以上、この惑星の歴史に、干渉することは出来ません。あなた達の力だけで、この危機を、乗り越えて行かなければなりません。5000万年前に絶滅した、人類の過去の遺物がここにあります。ジョニーさん、その手に持っている物で、過去の遺物を探し出し、今度は、人類を絶滅させるのではなく、人類が生き残るために、その兵器を使って戦って下さい」
ズーラが話し終えると、ジェリーはしばらくの間、黙っていた。
するとズーラが、
「ジェリーさん、あなたの怒りは分かります。世界を破滅させたのですから、ジョニーさんに悪意を、持っても仕方がありません。しかし、あなたもアメリカ人なら、知っているでしょう。あなたの国は、核兵器を多数持っているだけでなく、今だに、戦争をしていますね。そして、人間を殺すためだけの兵器を、作っていることも」
ジェリーは黙っていた。
何も言えなかったのだ。
ズーラは続けた。
「あなたの国だけが、悪いとは言いません。世界中で人間を大量に、殺す兵器を、作っているのですから、どうにも、救いがありません。これはあなた達、人間の問題です。同じ国に住んでいながら、例えば、ただ、宗教が違うという理由だけで、殺し合っています。それに人種、部族、言葉が違うなど、あまりにも殺し合う理由が、多くあります。人間は互いの違いを越えて、理解し合うことが、出来ないのでしょうか、とても悲しいことです。それに、人間は、殺される側のことを、考えたことがあったでしょうか、いわれのない理由で殺される、恐怖、悲しみ、恐れ、苦しみ、痛み、そして激しい恨み、これでは、人類が自滅するのは止めようがありません。また、止めようとも思いません。人間は互いの違いを、理解し合えるまで、殺すことを永久にやめないでしょう。ジョニーさんも、人間と、地球外生命体の違いこそあります
が、私達と同じ思いで、暮らしていました。そしてその思いが、ある時、爆発してしまったのです。そのパワーは、すざましいものでした。私達は、地球そのものが、破壊されないように、ジョニーさんのパワーを、制限しただけです。そして、この惑星の、悪い歴史の流れが変わったのです。人類自滅から、宇宙人侵略の方向にです。これは決して悪い流れではありません。絶望的な自滅から、人類存続の危機になったからです」
ジェリーは顔を上げて言った。
「私は何をすれば」
ズーラが言った。
「ジョニーさんと共に戦いなさい。今度は人間が生き残るための戦いです。相手は全てを奪い、絶滅させることしか考えていません」
この言葉の後、2人はズーラの存在が、スーッと消えていくのを感じた。




