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月夜の海で

中村は悩んでいた・・・・


ひろみに連絡するかどうかを・・・・


その頃


ひろみの携帯がなった・・・


携帯を見ると、「啓太」となっていた・・


ひろみはボタンをおして、留守録にした。


しかし、すぐにかかってきた


ひろみは、あまりにもかかってくるので、


電源を切った。


それを見ていた・・・


喫茶店のマスターというよりおばさんが・・・


「いいの?携帯切っちゃって・・・」


といってお冷を持ってきてた。


「いいでんすよ・・・しつこいから・・」


「そう・・・」


おばさんがふと思い出したかのように・・・・


「今日ね・・・もう少しここにいない?」


「えっ・・・あっ・・・すみません。長くいましたかね・・・」


「別にいいのよ・・・客は、あんた一人だし・・それより・・・

もうすぐしたら・・・占い師が来るの・・・結構あたるって評判の・・・」


占・・・師か・・・そういえば、占いから始まった・・・と思い出していた


「で・・・どうするの・・占い・・・」


「あっ・・もうすぐしたら、出るんで、いいですよ・・・」


「でるって・・・もう暗くなるよ・・・」


「夜の海を見たに行くんです・・・」


しばらくして、ひろみは、喫茶店をでた。


結局、


中村はひろみに連絡とることができなかった

しかも


何度か携帯をかけたが


「電源がきれているか・・・・」


通話不能の状態だった


仕事が終わって・・・


どうすることもできず、何も考えず・・・車を走らせた・・・・


あたりは、暗くなり・・・


気がついたら・・・・


この間、ひろみと行った海についていた。


いつも何かあったら、ここに来ていたな・・・と思い車をおりた。


中村は駐車場から・・海のほうへ歩いていった。やがて、波の音とと共に潮の香りがしてきた。


月明かりが、水面を照らし輝いていた・・・


その光景を見つつ・・・


その光景の中に・・・


一つの影が立っていた。


その影は、ずーっと海を見つめていた・・・・


中村は、その影を見つつ・・・


海のほうへ歩き出した。


その影に近づいていくと・・・


影が徐々に、ショートカットの女性に変わっていった。


足音に気づいた影は、中村のほうを振り向いた・・・


そして


「なかむら・・・さん?」


その影は声を立てた・・・


「たなか・・・さん?」


「どうしてここに・・・」


二人は同時に聞いて、言葉に詰まる二人。


お互い見つめあい・・・


お互いの顔から少し口からえみがこぼれた・・・


月夜に照らされた二つの影は、ひとつになった。


「田中さん・・いや、ひろみ・・俺は、お前が好きだ・・・」


中村は、ひろみの耳元でささやき、ひろみを抱きしめた。


「・・・・わたしも・・・・」


ひろみも答えた・・・・


見詰め合う二人・・・


しばらくの沈黙のあと、キスをした


2度・・


3度と


二人は、海に向かって座っていた。


そして、「ごめん・・・この間、・・・たすけなくて・・・」


中村が重い口を開いた・・・


それを聞いて、ひろみはうれしそうにうつむいて、


「いいの・・・私のほうこそ・・・ごめんなさい。変なうわさがたって。」


「それは、聞いたよ、大塚の身勝手なんだろう・・・・それより、もうひとつ・・・」


「ごめん・・・」


「あっ・・・それは、許せない。えみさんとキスして・・・」


少し起こった振りし、口元を膨らませた・・・


「じゃぁ、・・・」


「一発、たたかせてくれたら。許してあげる。」


「わかった。」


覚悟を決める中村


「目をつぶって・・・」


目をつぶる中村に


「いくわよ・・」


そっと中村にキスをした。


ひろみは、すっと立ち上がって


笑みを見せた。


「ひろみ・・・」


驚く中村に・・・


「今回だけ・・・・許してあげる・・・・特別に」


中村も立ち上がり


「まて・・・」


ひろみを追っかけたり。

水際に行って・・二人は、楽しんだ・・


二人は、歩きながら・・・・


そして


ひろみは、「あの~」と前から気にしていたことを聞いた。


「なんだい・・・?」


「初めて、会ったときのこと覚えてる?」


「ああ・・よく覚えてるよ、いきなり、ぶつかってきて・・・だったもんな」


上を見て中村は思い出していた。


「まぁ~、ところで、私、家に入るとき・・・本当に変なことしませんでした・・・」


ひろみは少し恥ずかしそうにうつむいた。


「変なことって?」


「たとえば、キスしたりとか・・・・」


「それはなかったよ・・・」


「本当?」


「本当だよ・・・」


「よかった・・・」


ひろみは、ほったした。

ふと波際を見たひろみは、


「そういえば、夜光虫がいないですね・・・」


「そうみだね・・・時期的なものだし・・・」


「残念・・・見たかったのに」


「また、今度来たらいいじゃないか・・・・ふたりで・・・」


「ほんと?」


ひろみは、はしゃいで・・・


中村に飛びついた・・・


「そろそろ帰ろうか・・・腹も減ったし・・」


手を出す中村


ひろみは「はい」とその手を握って・・・


二人で車まで歩いていった。


その頃


えみは酔っていた・・・・


グラス片手に・・・・


「これで・・・よかったよね・・・・新ちゃん・・」とつぶやいてた・・


ふたりは、ひろみの家についた


「じゃぁ・・」


ひろみは車を降りた。


「明日・・・会社で・・・」


中村が言おうとする。


「来週です・・・」


「来週?」


「今週は、例の件で、しばらく自宅待機・・・だから・・土曜日でも・・・」


「わかった、また、連絡するから・・・・じゃあ・・」


と二人は別れた・・・

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