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暗雲・・・

Kプロが終わり、みんなが落ち着いたある日のことだった。


突然


えみから中村に連絡が入った


「あさって、休みなんだけど・・・」


それがえみの一言目だった。


「そうか・・・」


「会いたいんだけど・・・」


「あさってか・・・?あさっては、無理だ・・・」


「そう・・・ひろみちゃんと会うの?」


「ちがう・・・あさっては、平日だ・・・」


中村が言うと・・・


しばらく・・・


無言の時が流れた・・・・


そして


「さびしいの・・・」


えみが訴えた


「・・・・」


「会いたいの・・・あなたに・・・」


しばらくして


「わかった・・・」


中村が返事した・・・


翌朝


会社に出たひろみは、


また


村瀬の呼び出された・・・


「なに?・・」


村瀬を見つけたひろみ・・・


そこには


この間まで勝ち誇っていた村瀬の姿はなかった・・・


「田中先輩・・・」


悲しげで今にも泣きそうな顔をした村瀬がひろみを呼んだ


「村瀬さん? なに?」


ひろみは冷たくあたった。


「・・・ないんです・・・」


「は!?」


ひろみは思わず聞き返した・・・


「会ってくれないんです。・・・大塚さんが・・・」


「はぁ~!?」


大塚の奴・・・


どういうつもりだ?


とひろみが思っていると・・・


目の前で、村瀬が泣き崩れた・・・


「どうしたの・・・村瀬さん・・」


ひろみは村瀬を支えた。


村瀬が落ち着いて話を始めた


それは・・・


ひろみにとってあまりにもあきれる内容だった。


Kプロが終わってから大塚が急に冷たくなった。


そして、


連絡をしてもつながらない・・・


会ってもくれない・・


「・・・じゃぁ、Kプロが終わってからなの?」


ひろみが聞くと


「はぃ・・・」


うなずく・・・村瀬


「じゃぁ・・・それは、あなた達の問題ね・・・」


とひろみが席を立とうとしたら・・・・


「待ってください・・・」


村瀬がひろみの手を引いた


「まだ・・・なにかあるの?」


ひろみは驚いて強い口調で言ってしまった。


「あの・・・」


村瀬は言葉をつまらせ・・・


「なに?」


「あの・・来ないんです・・」


村瀬は声を押し殺すように言った。


「それは聞いた・・・大塚がでしょ?」


「ちがうんです・・・」


「違うって・・・?じゃぁなに?」


「あれが・・来ないんです・・」


村瀬は鳴きそうな声で訴えた。


これを聞いて、ひろみは少し考えた。


「あれって・・・もしかして・・・」


「はい・・・」


村瀬がうつむいて黙ってしまった。


「で・・・」


「で?・・」


「大塚に言ったの・・」


「言いました。・・・そしたら・・・・誰の子かわからんだろ・・・お前みたいな尻軽女じゃ・・・って」


と言って村瀬は、わーと泣き出した・


ひろみは、天を仰いだ・・・・


どうしらいいの?・・・


しばらくして


村瀬が落ち着いたところで・・・


「ただ、遅れているだけじゃないの?」


ひろみは確認した。


「検査薬・・・で妊娠ってでているし・・・」


泣きながら村瀬が答えた。


「病院へ行ったの?」


「いえ・・・」


「行かないと。・・・」


ひろみは、村瀬を病院へ連れて行った。


何で、私がこんなことをしないといけないのと・・・

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