がらがら声・・・
「おはようございます・・・」
ひろみの枯れた声が事務所にわびしく響いた。
ひろみはその冷ややかな反応に・・・仕方ない・・・と思っていた・・
「どうしたんだ田中さん・・・」
同僚の山本が聞いてきた・・・
「ちょっと・・・」
ひろみは言葉を詰まらせた・・・
「ひょっとして、カラオケで・・・・」
突っ込まれたので、
「一人で歌ってたの・・あまりに変なうわさがうわさが流れたから・・・」
「あのうわさは、ひどいよな・・」
ひろみの肩を持つ山本
「そうだよ・・本当に・・・」
「みんな、ありがとう・・・」
「今日は、その声じゃ、電話は無理だな。村瀬・・・電話一番にとれよ・・」
同僚達は気を遣った。
「はい。」
とは言ったが村瀬は、気を悪くして・・・
ひろみの近くに来て、
「わざとじゃない?・・・せこいわよ・・」
こそっと言った。
その声は、山本と由美に聞こえていた。
ここから・・
村瀬の悲劇が始まるのであった・・・
昼休みになった。
「ひろみ・・ちょっと。」
由美がひろみを呼びとめ・・・
「ランチ行こう・・・」
ひさしぶりに外で食べることにした・・・
少し二人で歩くと・・・
カフェで村瀬と大塚がランチをしているところが見えた。
「あのふたり・・・よくもあんなうわさ流すわ・・・」
由美は写メを撮って仲間に送った。
「ところで・・・あんなのほっといていいの。まるで恋人気取りね・・・」
由美が言うと。
「恋人じゃないの、もうHしたそうよ・・」
「えっ・・・Hって・・・」
由美が驚く
「別にいいんじゃないの?」
ひろみは他人事のように言う
「何言ってんのよ。4年も付き合っていて・・結婚も近かったんじゃ・・」
「そうと思っていたけど・・・ただ。」
「ただ・・?」
「私、彼とキスまでしかしたことないから・・」
「えっ・・・うそ・・・・4年も・・」
由美は目が点になった。
「そう・・・」
「そうって・・・じゃぁ、大塚さんが浮気をしたのは?」
「そうじゃなくて・・・いつもこれからという時に、いつも浮気のうわさが流れたの・・・」
ひろみはため息混じりに言った。
「そう・・」
とか言ってたら、ランチが出てきた・・・
昼休みが終わって、
村瀬が課長に呼ばれていた。
戻ってきたらひろみを睨み
「あんたのせいで、仕事が増えた!!」
言葉をはき捨てて行った。
「みんな集まれ・・・」
課長がみんなを呼んだ。
「これからKプロの正念場だからみんな田中に協力するようにいったところだ。わかったな。」
「はい・・・」
村瀬は、いやいやながら答えた。




