「短編版」いつも後回しの私に、公爵様だけが気づきました
※こちらは短編になります。長編は下記リンクか作者ページ、シリーズから。
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6客目の白磁を棚に戻して、フィリーネは自分の分がないことを確認した。
――毎朝のことだ。来客用は揃いの6客。自分の茶碗は部屋にある。取っ手を小麦糊で継いだ古い陶器で、半分より上に注ぐと漏れる。
窓辺のグラスには枯れたカモミールの茎が入ったままだった。先月、客間で余った1本を差しておいたが、水を替える暇がないうちに枯れた。――捨て忘れている。
今日は姉のお見合いだった。
公爵家の家紋がアネモネだと紋章録で調べてあったから、花は白のアネモネにした。花言葉は「期待」。姉の席にはちょうどいい。
――自分のお見合いに選ぶなら、カモミールがいい。花言葉は「逆境に耐える力」。似合いすぎて、少し笑える。もっとも、そんな日は来ないのだけれど。
花弁の角度を直し、茶托の位置を拳ひとつ分ずらし、窓の開き具合を確かめる。午後の光が椅子の背に落ちる角度を計算して、カーテンの丈を片側だけ3寸詰めた。
焼き菓子にはレモンの皮を入れた。公爵領はレモンの産地だ。
「フィリーネ、あなたの支度はいいのよ。席に出るのは姉が先でしょう」
母の声を、焼き型を竈から引き出しながら聞いた。
知っている。私の順番はいつも「あとで」だ。あとで、あとで、ずっとあとで。
――そして「あとで」は、まだ1度も来たことがない。
◇
セドリック・ヴェルティーン公爵は、時間ぴったりに到着した。
フィリーネは隣の小部屋で茶葉を量りながら、壁越しに会話を聞いていた。
「お花が綺麗ですわね」
姉の声だ。
「ええ」
「公爵様のお好みをお伺いして、アネモネをご用意いたしましたの」
フィリーネの手が止まった。
「このお花を選んだのは、あなたですか」
低い声。短い。余計な音がない。
「えっ? ええと、フィリーネが――あ、妹です。妹が選んだのかしら。私、お花のことはあまり」
「お茶も」
「それもフィリーネに。私、お茶の種類がよくわからなくて」
「菓子は」
「フィリーネが焼きました。フィリーネ、お菓子の上手な妹がおりまして」
「――カーテンの丈が左右で違いますが」
「フィリーネだと思います」
「窓の角度も」
「……フィリーネだと思います。あの子、窓の角度にうるさいんです」
フィリーネは小部屋で額を押さえた。
姉。お見合いの席で、全部の功績を妹に返さないでほしい。――もっとも、嘘をつけないのは姉の美点のひとつだった。
「この部屋を整えた方に、会いたい」
セドリックが言った。
母が「はあ」と間の抜けた声を出した。
フィリーネは1煎目の温度を確かめてから――80度、公爵領の作法に合わせた――客間に向かった。
◇
客間の扉を開けた瞬間、紺色の視線がぶつかった。
「失礼いたします。お茶をお持ちしました」
茶托を置く。カップの取っ手を左に向ける。匙の向きを合わせる。
「……取っ手が左を向いている」
「左利きでいらっしゃいますでしょう」
「何故わかる」
「紋章録に記載がございます」
「――紋章録まで読んだのか」
「来客の利き手を間違えるのは職業上の恥でございます」
「あなたの職業は」
「伯爵家の次女です」
「それは職業なのか」
「この家では、はい」
沈黙が落ちた。セドリックは茶を1口飲み、カップを置いて言った。
「この屋敷を案内してもらいたい。――あなたの目で見た、この家を」
◇
案内はフィリーネがひとりで行った。
セドリックの従者ヘルマンは客間に残り、姉とにこにこ茶を飲んでいた。
客間を出る際、セドリックが足を止めた。
「椅子が6脚ある。来客4、伯爵夫妻2。――あなたはどこに座る」
「私は立っております。給仕の際は座りませんので」
セドリックは何も言わなかった。ただ、6脚の椅子を1度だけ見渡して、廊下に出た。
「こちらが厨房です」
棚を開ける。来客の好みを記した札が、季節ごと、人物ごとに並んでいる。セドリックは1枚を抜き出した。
「『ヴェルティーン公爵――レモン系統を好む。甘味は控えめ。左利き。茶は80度厳守』……いつ書いた」
「3ヶ月前のご訪問の後です」
「3ヶ月前にも来たことを覚えているのか」
「リンゴの砂糖煮を添えた紅茶をお出ししました。雨の日でしたので、お体が冷えていらっしゃるだろうと」
「……先々月は」
「ジンジャーのビスコッティです。お疲れの顔色でしたので」
「顔色まで見ていたのか」
「来客の体調に合わせるのは職務です」
セドリックは棚全体を見渡した。47の壺にラベルが貼ってある。
「……あなた自身の分はあるか」
フィリーネは少し間を置いた。
「私は来客ではありませんので」
「自分の好みの茶はないのか」
「選んだことがありません。――来客用の残りを飲みますので」
セドリックの目が、一瞬だけ細くなった。
庭に出た。
客間に面した花壇は手入れが行き届いていた。バラの生け垣、季節の草花、石畳の目地まで掃き清めてある。
歩きながら、フィリーネは無意識に枯れた花殻を摘んだ。2歩先で、もうひとつ。手が勝手に動く。
「いつもそうするのか」
「何をですか」
「歩くたびに手を入れる」
フィリーネは掌を見た。花殻が3つ。いつ摘んだか覚えていない。
「――癖です。すみません」
「いい庭だ。……バラの品種は何という」
「ダマスクです。香りが強い種で」
「同じものを植えたことがある」
フィリーネは少し驚いて、セドリックを見た。
「公爵邸にも庭が?」
「あった。枯らした」
「……枯らした」
「水をやりすぎた。1日に3度」
「――3度は溺れます」
「溺れた。根が腐って1列全滅した。植え直す方法がわからず、そのままにしてある」
フィリーネは口を押さえた。1列全滅。3度水をやって。
「……笑っているか」
「笑っておりません」
「口元が動いている」
「――風です」
セドリックは前を向いたまま、少しだけ口の端を上げた。
――この人は、自分の庭を自分で世話しようとしたのだ。下手でも、枯らしても、自分で。
私は22年間、他人の庭を完璧に世話して、自分の鉢には水もやらなかった。どちらが正しいのだろう。
屋敷の裏手に回ったとき、セドリックが2階の窓辺に目をやった。小さな鉢が見える。何も植わっていない。土が乾いて白くなっている。
「あの鉢は」
「……私の部屋の窓です」
「何も植えていない」
「――時間がありませんでしたので」
セドリックは何も言わなかった。ただ、乾いた鉢を見上げていた。
雨が降り始めた。
フィリーネは反射的に傘立てから1本を取り、セドリックに差し出した。
「どうぞ」
「あなたは」
「来客が濡れるわけにはまいりません」
「あなたは濡れてもいいのか」
「私は慣れております」
セドリックは傘を受け取らなかった。代わりにフィリーネの手から傘を取り、2人の間に差した。
「来客をやめる」
「は?」
「今は来客ではない。案内人と案内人だ」
「……公爵様、傘が小さいので寄らないと意味がございません」
「なら寄ればいい」
フィリーネは半歩、寄った。肩が近い。雨の匂いがした。
――この人は、来客扱いを拒否した。この家に来てから、来客として扱われることを拒否した人間は初めてだった。
書斎に入った。本棚を見て、セドリックの足が止まった。
「50音順ではないな」
「来客の関心に合わせて並べ替えております。領地経営、法令、農事の順です」
「……下の段に押し込んである本がある」
フィリーネの背中が強張った。
「何の本だ」
「――花の図鑑です。私物ですので、来客の目に触れないようにしておりました」
「花の図鑑を読むのか」
「……好きなのです。花の名前を調べるのが」
言ってから気がついた。「好き」は業務報告の言葉ではない。
セドリックがこちらを見た。
「もう1箇所、見せてほしい場所がある」
「どちらですか」
「あなたの部屋だ」
フィリーネの足が止まった。
◇
断れた。「私室は対象外です」と言えばよかった。
――けれど、この人は雨の中で来客をやめた。バラを溺れさせた話を、自分から教えてくれた。
「……散らかっておりますが」
「構わない」
扉を開けた。
窓辺の小さな机。書きかけの帳面。繕い物の籠。姉のお下がりを丈詰めしたドレスが椅子にかかっている。
窓際の空のグラス。枯れたカモミールの茎がまだ入っていた。
「花瓶がない」
セドリックが言った。
「花は全て客間に使います」
「全て?」
「全てです」
自分のために花を選んだことは、1度もなかった。花の名前を調べるのは来客のため。水の温度を測るのは来客のため。菓子のレモンの皮も、カーテンの丈も、本棚の順番も――全部、誰かのため。
それを寂しいと思ったことも、1度もなかった。寂しいと思う暇がなかっただけかもしれないが。
――嘘だ。1度だけ、思ったことがある。姉のお見合いの花を選んでいるとき、「私にも誰かが花を選んでくれたら」と。一瞬だけ。すぐに消した。消したはずだった。
「茶碗はこれか」
取っ手を小麦糊で継いだ古い陶器。
「来客用は白磁の揃いですが、自分の分は」
「ない」
「はい」
「6客揃いの中に、あなたの席はない」
「……はい」
セドリックは長い間、何も言わなかった。
枯れたカモミールの茎を見ていた。空のグラスを見ていた。壊れた茶碗を見ていた。
それから、口を開いた。
「――伯爵殿と話がある」
◇
客間に戻ると、空気が変わっていた。
「セドリック殿。管理を確認されたとのことだが」
「確認した。――問題がないことが問題だ」
父が眉を寄せた。
「この屋敷の管理水準は公爵家の本邸に比肩する。使用人の数は本邸の4分の1以下。1人の人間が全てを支えている。――しかもその人間は、自分のための茶碗も花も持っていない」
「……」
「伯爵殿。率直に申し上げる。フィリーネ嬢を、私の屋敷にお迎えしたい」
母が「まあ」と声を上げた。父が目を見開いた。姉は首を傾げた。
「次女を手放すわけにはいかぬ」
父が言った。低い声だった。
「フィリーネがおらねば、この家が回らぬのです」
セドリックが黙った。
長い沈黙。
「……おっしゃる通りだ」
フィリーネの心臓が止まった。
セドリックが1歩、退いた。
「失礼した。フィリーネ嬢に22年分の負債があるのは、この家であって私ではない。――次の22年をどう過ごすかは、ご本人が決めるべきことだ」
父に頭を下げた。
「その選択は――私の隣でなくてもいい」
踵を返した。
ヘルマンが慌てて立ち上がった。姉が「あら」と目を丸くした。母が安堵したように息を吐いた。
――帰る。この人が帰る。バラを溺れさせて、庭を枯らして、それでも私の庭を褒めた人が帰る。
フィリーネの頭の中を、22年分の「あとで」が走った。あとで着飾る。あとで茶を飲む。あとで花を選ぶ。あとで席に座る。あとで、あとで、あとで――。
あとでは来ない。来たことがない。待っていたら来ないのだ。
立ち上がった。
「お待ちください」
セドリックの背中に向かって言った。声が震えた。
「お父様」
「何だ」
「私は――椅子ではありません」
父の目が見開かれた。
「この家を支える椅子ではなく、この椅子に座る人間です。私の順番を、私が決めてはいけませんか」
22年間、1度も父に反論したことがなかった。足が震えた。頭の中は真っ白だった。――それでも、立っていた。
セドリックが振り返った。
「フィリーネ嬢」
「あなたは今、『私の隣でなくてもいい』とおっしゃいました」
「言った」
「――あなたに、私の選択を決める権利はありません」
「……」
「私が選びます。後回しではなく、今。――もう1度おっしゃってください。なぜ、私を」
セドリックは口を開きかけた。閉じた。耳が赤くなっていた。――開いた。
「――ヘルマン」
「はい、閣下」
「もういい。全部言え」
ヘルマンが恭しく一礼した。待っていましたと言わんばかりの顔だった。
「閣下は国境視察の帰路にこの屋敷に立ち寄られた折、視察報告書にこう書いておいでです。『当屋敷の管理者は極めて有能。茶の温度管理は芸術の域。なお、管理者の容姿については報告書の範囲を逸脱するため割愛する』」
「……もういいと言ったのは喋れという意味だ、逐語で読み上げろとは言っていない」
「また、帰路の馬車の中で閣下が仰った言葉を正確に再現いたしますと、『あの家の菓子をもう1度食べたい。できれば毎日。いや毎日は不自然か。月に1度は理由が作れるか。国境視察を月例にできないか』」
「ヘルマン」
「2度目のご訪問には公務上の理由がございませんでした。3度目に至っては出発前に靴を3足お履き替えになりました」
「ヘルマン」
「なお、1度目の帰路に閣下が自ら茶を淹れようとなさった結果、やかんが1つ犠牲になっております。蓋を閉めずに火にかけ、蒸気で厨房の天井が黒くなりました。2度目の帰路では温度計を鍋に落とし、鍋も1つ犠牲に。茶葉は7種お取り寄せになりましたが、閣下の感想は全て『違う』でした」
セドリックの耳が真っ赤だった。
「――事実を申し上げたまでです、閣下」
フィリーネは息を忘れていた。
やかんを爆発させた。温度計を鍋に落とした。茶葉を7種取り寄せて全部「違う」。靴を3足履き替えた。報告書に容姿のことを書きかけて消した。――全部、この人が、帰った後にやったことだ。
「フィリーネ嬢」
セドリックの声が低くなった。耳は赤いまま、目は逸らさなかった。
「1度目は帰路の立ち寄りだった。茶托が左を向いていた。花が紋章の花だった。菓子にレモンの皮が入っていた。――帰ってから、同じ茶を淹れようとした。できなかった」
「……」
「2度目は、用はなかった。本棚が私のために並んでいた。花の図鑑が下の段に押し込んであった。――帰ってから、花を自分で活けようとした。枯らした」
「……」
「3度目は――もう、理由がなかった」
声が、1段低くなった。
「あなたの部屋を見た。空のグラスがあった。枯れたカモミールの茎。壊れた茶碗。――それを見たとき、管理者が欲しいのではないとわかった」
セドリックは1歩、戻った。さっき退いた1歩を、取り返すように。
「他人のために全てを整えて、自分には枯れた花しか残っていない人を――放っておけなかった」
フィリーネは口を開きかけた。
「――違う」
セドリックが、自分の言葉を遮った。
「放っておけなかったのではない。あなたのために、花を選びたかった。私が。――やかんは壊すが、花は選べる」
「……やかんは壊さないでください」
「善処する」
「善処では――」
「この場合は見逃してほしい」
フィリーネの目の奥が、どうしようもなく熱くなった。
「……それは――お見合いのお言葉ですか。それとも人事の面接ですか」
「見合いだ」
「やかんを壊す方が、お見合いで花を選びたいと仰るのは――」
「言っている。――人事の書類は持ち合わせていない。やかんなら壊してある」
「やかんは結構です」
「茶碗も割ってある」
「それは困ります。――お受けいたします」
「条件は」
「お茶の温度は80度を厳守してください。90度では茶葉が死にます」
「善処する」
「厳守です」
「……承知した」
「本棚を主題別に並べ替えます」
「好きにしろ」
「花の図鑑は、上の段に置いてよろしいですか」
「――当然だ」
ヘルマンが扉の脇で、声を殺して笑っていた。
姉がにこにこと拍手した。
◇
翌朝、フィリーネはいつもの時間に目が覚めた。
厨房に降りた。47の壺が並んでいる。いつもなら今日の来客用を選ぶ。手が伸びかけて――止めた。今日は、もう来客のために選ばなくていい。
母が入ってきた。壺のラベルを1つ1つ見ている。
「フィリーネ、この……ジャスミンの壺は、どのお客様に出すの」
「4番目の棚の札に書いてあります、お母様」
「あら……湯の温度は何度にすればいいのかしら」
「それも札に」
母の顔を見て、フィリーネは少し胸が痛んだ。――けれど、振り返りはしなかった。
庭に出た。水やりの桶を持ちかけて、置いた。
父が花壇の前に立っていた。じょうろを持っている。どの花にどれだけやればいいのか、わからない顔をしていた。
「フィリーネ。バラには――何杯だ」
「根元に1杯です。葉にはかけないでください」
「……この白い花は」
「カモミールです。お父様」
父は黙った。22年間一緒に暮らして、庭の花の名前を1度も聞いたことがなかった。
書斎に寄った。帳面を開きかけて、閉じた。父が机の前に座っている。便箋が広げてある。「娘をよろしく頼む」と書きかけて、止まっている。
――フィリーネの好きな花を知らない。好きな色も。好きな季節も。何を書けばいいのか、わからないのだ。
玄関先で、姉が待っていた。
「フィリーネ。お花の水替え、何曜日だったかしら」
「毎日です、お姉様」
「……毎日?」
「毎日です」
姉が遠い目をした。それからフィリーネの手を握って、少しだけ泣いた。
「ごめんなさいね」と言った。「知らなかったの。本当に」
フィリーネは姉の手を握り返して、振り返らずに門を出た。
◇
公爵邸に着いた日のことだ。
案内された部屋の扉を開けた。
――テーブルの上に茶が用意されていた。手で触れる。熱い。90度はある。
カップの取っ手は右を向いていた。フィリーネは右利きだ。合っている。けれど角度が微妙にずれていて、慣れない人が置いたとわかる。
茶托の脇に、1輪の花。カモミール。茎が不揃いで、切り口が斜め。小さなグラスに無理やり差してある。花を活けたことのない人間の仕事だった。
窓辺に小さな鉢が置いてある。土が新しい。何か植えた跡がある。――芽は出ていない。3度水をやったのだろうか。
本棚がある。50音順だ。けれど1冊だけ、上の段に置いてある本がある。花の図鑑。新品だった。
カーテンの丈が左右で違う。――真似しようとして、失敗している。
椅子が1脚。座面にクッションが置いてある。刺繍は不揃いだった。公爵が、自分で縫ったのだろう。
廊下から足音がする。
「……温度が」
「90度だろう。わかっている」
「カーテンの丈も」
「……善処する」
「厳守と申しました」
「明日には直す」
「それから、クッションの刺繍が――」
「――それは言うな」
フィリーネは笑った。声を出して。
全部間違っている。茶の温度も、花の角度も、カーテンの丈も、クッションの刺繍も。
全部間違っていて――全部、私のためだった。
手が動きかけた。花の茎を、いつもの角度に直そうとした。――止めた。
カーテンの丈に目がいった。左右で3寸違う。――直さなかった。
椅子を引いた。不揃いの刺繍のクッションに、そのまま座った。
窓辺のカモミールが、少しだけ傾いていた。
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