初めての契約・威厳たっぷり入れときました
お父様に呼ばれていくとちょっと太った男の人に書類を渡された。
どうやら購入者が名前を書くようだ、他の欄はどうやらお父様がすでにかいておいてくれたらしい。名前を書くだけならとっても簡単だ。
そのあと小さな部屋に通された。
部屋の真ん中には契約の魔方陣が書かれていてその真ん中には私が買った男の人がいた。
「いいですかフレイ、最後にもう一度言っておきますが契約の儀は家で練習した通り、凛々しい声で威厳たっぷりに行うのですよ、何事も最初が肝心ですからね」
お母様は最後の最後まで私を子ども扱いする、家であんなに練習したんだからもう大丈夫なのにひどいなー
「ではがんばってね後ろでちゃんと見てるから」
「はい!」
私はゆっくりと男の人の前に行く
「私の名前はフレイ・K・マーカス、これよりあなたと従属の儀を行いたいと思います。」
「従属の儀?」
質問された・・・・私大丈夫、冷静に冷静に
「従属の儀とは一種の労働契約、今回の場合で言えば永遠の服従を誓う儀です」
「なるほど」
「ではこれより儀式を始めます、我が名はフレイ・K・マーカス我はこの者を永久に使役し、ともに道を行くことをここに宣言する」
・・・
・・・・・
なかなかこの男の人誓いの言葉をいってくれないどうしたんだろう?
「我、パウロ・レミリオンはこのものを主と認め永久に従属することをここに誓う」
ん?なんかちょっと違うけどまぁいいか
「ここに言霊は成った、これより契約印を汝にしるす。」
このあと指先を切ってその血で印を書くんだよね。
いたいから早く終わらせちゃお
「汝の体に契約印をつける、望む場所はあるか?」
「両手の甲で!」
え?二箇所?なにそれ普通どこか一箇所じゃないの?
「え?二箇所・・・・ですか?」
どうしようどうしよう?
そうだ後ろにお父様がいたんだった
「お、お父様?契約印て二箇所でも大丈夫なんですか?」
いつもの口調に戻っちゃったけどそんなことまあいいや
「多い分には構わん、早くしなさい」
「わ、わかりました。ではまずは右手から・・・・」
これは家でなんども考えた
契約印にきまったものはないから契約主が好きにしていい
私のお気に入りシンプルな縦棒と横棒が合わさっただけの印、すごく覚えやすい
「よし、できた。」
ちょっとこまったけどこれで大丈夫だよね?
「ふぅ・・・・・・これにて契約の印は刻まれた」
前を見てみると両手の印から煙が出てきてる
確かあれで私の知が従者にの中に入り込んで私の言うことを聞かせられるようになるんだよね
きちんとできたかな?