力がありすぎるというのも問題なんだな
少女がどこかにいってから10分ぐらいたっただろか?
やはり暗示は失敗だったようだ。まぁ仕方ないだろう、強制的なものではなかったし
運がよければっていうレベルでの暗示だったしな
しかしこれからどうなるのだろう、別に今日中に自分を買い取ってほしいと思ってるわけじゃないから構わないが、ここにいつまでもいたいわけじゃない
そんなことを考えていると今度はさっきとは別の少女と眼があった
赤い髪、赤い眼をしている。
さっきの金髪少女よりは背が高く体も幾分か発育している
だが年齢は同じぐらいだろうな、直感がそう告げている。
一分くらい見つめあっただろうか?少女は急にいい笑顔になりこちらに手を振ってどこかに行ってしまった。
まさかあいつに買われたりしないよな・・・・・・・本能があの少女はだめだと告げている。
するとまさかのまさかその後すぐに奴隷の管理者みたいなのに手をつかまれ引っ張られなんかの部屋に連れて行かれた。
部屋を見渡してみると部屋の隅にはこの場所には似つかわしくない聖なる炎を燈した台が置かれている。
地面にはなにやら魔方陣が描かれていた。
「なるほど、ここは契約の儀を行うための場所か、」
陣には少し見覚えがあった、使われている文字こそ違うが形が精霊との契約に使われる魔方陣に似ている。それなら契約の媒体としてあの聖炎にもうなずける
魔術は発展していると聞いていたが、まぁまぁのレベルだな
「いいか?これからこの部屋にお前を買った貴族のフレイ・K・マーカス様とそのご両親がおこしになる。お前はただ言われたことだけをすればいい、わかったな?」
もともと余計なことをするつもりなんかない
さてあの赤髪の少女の両親はどんな感じだろう?
普通であることを願うばかりだ
扉が開く
そこから三人の人間が入ってきた
ん?
どうやらさっきの心配は杞憂だったようだ
入ってきたのは最初に眼が合った金髪の少女とその両親と思われる二人
そうか・・・よく考えたら奴隷を買うにも普通は書類の手続きなんかがあるから多少は時間がかかるはずだな
ふむじゃぁ暗示は一応成功していたのか、よかったよかったこれで問題なくなったな
あの家族に買われるならどんな仕事でも構わないぜ!
「私の名前はフレイ・K・マーカス」
ん?いつのまにか少女が目の前に来ていた
まぁ両隣にはごついのが控えてるけど・・・・・・
「これよりあなたと従属の儀を行いたいと思います。」
「従属の儀?」
何のことかはわかるが一応聞いておこう
「従属の儀とは一種の労働契約、今回の場合で言えば永遠の服従を誓う儀です」
「なるほど」
永遠の服従か・・・・めんどくせえな、まぁいいか
「ではこれより儀式を始めます。」
てかこいつ意外と性格きつそうだな、威厳あるもの言い出し
「我が名はフレイ・K・マーカス我はこの者を永久に使役し、ともに道を行くことをここに宣言する」
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・
ん?もしかして俺の番か?
「我、パウロ・レミリオンはこのものを主と認め永久に従属することをここに誓う」
こんな感じでいいんだろうか?この世界の主従契約なんてしらねえからわかんねえよ
「ここに言霊は成った、これより契約印を汝にしるす。」
うっわ指先をナイフで切ってやがるしこの子、もしかして血の契約をするのか?
今どき古いな~
ってかこの世界だともしかしてメジャーなのか?
「汝の体に契約印をつける、望む場所はあるか?」
ん?自分で指定していいのか?じゃぁ両手甲につけてもらおうかな
「両手の甲で!」
「え?二箇所・・・・ですか?」
・・・・・・・ですか?なんか急に女の子っぽい話し方になったな
てかうわ~なんかこの子急にてんぱってきたし
「お、お父様?契約印て二箇所でも大丈夫なんですか?」
お、お父様って、さっきまでの威厳たっぷりの話し方なんだったんですかあなた・・・・
「多い分には構わん、早くしなさい」
「わ、わかりました。ではまずは右手から・・・・」
ふう
今日中に子のこの家に行くのだろうか?
めしなんだろな~
残飯じゃなきゃいいな~、前の世界の知識だと奴隷って必ず残飯食わされてたし。
「よし、できた。」
ん?終わったのか?
ってなんだこの契約印、ただの十字架のマークを○で囲ってるだけジャン
やすっぽいな~
まぁいいけど
てか・・・・十字架二箇所って裏切りのダブルクロスじゃん、俺が書いたわけじゃないけど縁起のわるい契約印だよな
「ふぅ・・・・・・これにて契約の印は刻まれた」
少女がそういうと両手の甲が痛み出してきた
血が体に進入してきたようだ。
ふむ、これで終わりみたいだな
名前の真ん中の文字はその家の特徴を表してる
例えば騎士の家系だったらKが Knightをあらわしていたりする
同じKでもすべてがKnightというわけではない