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思い出

絶望というのも生易しい、そんな心境の中で私は思った


自身の人生のすべてといってもいい 自分にとってそれほどの時を費やしてきた自分の目的が後一歩というところでついえたのだ


何がいけなかったのだろう? いまさら考えても答えは見つかりそうに無い


いな答えなどそもそも無いのだろう いて言うなら__偶然


そうそんなものだ、世は必然にして偶然、起こるべきして起こるのだ


そこには理由は無く、そこには目的などない、私がいかに人生を過ごしてきたとしても結局はこの結末を迎えたのだろう。



私は王となった   理由は単純にして明快


                    好きな人を助けたかったから




あの時、私たちは幼かった 私だけの騎士であるガランドはいつも笑っていた


私が母親に怒られたときも、父親に叩かれた時も、つねに私の話を親身になって聞いてくれた。

ガランドはいつも言っていたな・・・・・お父様とお母様が姫様をお怒りになるのはお二人が姫様に期待しているからでございますよ?っと

私はそんなに優秀な人間ではなかった。 その証拠に王である父親には毎日のように怒られていた。

母親は私には期待してないという気を書く隙も無いようだったし 私はあのころいつも自身の存在意義について考えていた。

そんな不安定な私を支えていたのはやはり我が騎士だった。

私は常にガランドにかかりきりだった。

気がつけばガランドのことを考え、気がつけばその姿を探していた。

私はガランドさえいれば親の説教などはどうでもよくなっていた。



私はガランドとの時を得たいがために生きていたといっても過言ではない

故にガランドが魔人との戦いで目を覚まさなくなってしまったとき


私は変わった


それから、なりたくも無かった王になどなり、その権力を余すことなく使ってガランドを目覚めさせようとした。




まぁ結果は言わずともだがな・・・


まったくもって、自分では言いたくないがくだらぬ人生だった。


愛するもののために他人の嘘を見抜き続け、愛するもののために他人に嘘をつき続け、


そして・・・・・・・・・すべてが無駄だった。




さて、話は変わるが




愛とはなんなのだろうな?



たとえば好きな相手がいたとして、そのものに対して抱く感情すべてが愛なのであろうか?


熱愛・純愛・狂愛・禁じられた愛 愛にはいろいろな形がある。


たとえば兄妹が恋に落ちる物語など今ではいくつもある。身分違いの恋愛、人はそのようなものに思いを馳せる。


たとえば美女と野獣という物語がわが国にはある。美しい姫と恐ろしい怪物、しかして二人はお互いの心を知り、お互い愛し合う。これは不細工な男が自分を野獣に投影して満足が得られる内容だと私は思う、自分もこの野獣のように美しい女性と恋をしたい!愛を交し合いたいと願うだろう。


そう、決して 「普通ではありえないこと」 に人は惹かれるのである。


だってそうであろう?美しい容姿を持つ女が不細工な男に惹かれることは少ないであろう。

たとえ男が優しい心の持ち主であったとしても、世の中には整った顔とやさしき心を兼ね備えた男はいる。どちらを選ぶかといわれれば答えは一つしかない。無論、女の趣味が普通でないならば別だがそんな例外的な人間はあまりいない。


あまりいないというのはゼロではないからだ、私も今まで生きてきて美女と野獣とまでは言わないが、それに近い二人組みを見たことが何度かある。

どう考えてもつりあわない、しかしてその二人組みは幸せそうなのだ、普通ではありえない夫婦、しかしてそんなことがおこりうるからこそこの世界は面白い

あたりまえに美男美女の夫婦など見ていて退屈なだけだ。

ありえない光景だからこそ、心引かれる。なぜその二人は惹かれあったのか?そこに至る物語を知りたいと思う。純粋な好奇心。


愛というものは時にわからないものだ。世の中にはさまざまな形の愛がある。

男同士の愛、女同士の愛、動物愛、家族愛、

愛といっても一言ではとても言い表せないものが多すぎる。


しかして・・・・と私は思う。


世の中にある数多くの愛


波乱万丈な愛物語ほど特に女子には好まれる。

女子おなごは得てしてそういうものが好きなものだ


ッフ まぁ私も狂愛を演じていたと言われれば否定できない立場にいるのだがな



さてさて、それなら今回の物語はなんと名づけようか?


ふ~む


・・むずかしい


・・・・・・そうだなぁ、そのままタイトルにするとするなら


          


『                     』とでも名づけようか?





ふふふ、物語としては一級品だな、自分で言うのもなんだが


今日こんにちの少年少女が好きそうな話ではないか! 愛する者のために人生を捧げ、後一歩のところで失敗する。


王道といえば王道、儚い恋の物語


唯一他の作品と違うところがあるといえば・・・・・・・実話だというところがかな?


さて、考えに浸るのはそろそろやめにしよう 戦争が始まってしまった今、もはやこの私にせいは許されないだろう。


私としてはあの魔人がガランドを治療し、戦争のごちゃごちゃにまぎれて姿を消すつもりだったのだが、見事に失敗してしまったしな


さて、我が軍が負けるのも時間の問題だ いまのうちにガランドに別れを告げに行くとするかな?


かつて王だった少女は王座をたち、その場を後にした。

















「左翼よりゴーレム部隊が突撃してきた!! 至急援護を頼む!!


   左翼続いてファイヤボール部隊がゴーレムのうしろから突撃を開始した!!!

       至急迎撃を開始せよ!


   右翼の敵戦線崩壊!!!!突撃をかける!!!!!援護を頼む!!!!


中央より伝令!!!!!敵軍の大規模魔法詠唱を探知!!!!系統は炎!!!至急防壁の展開を開始せよ!!!!!

      」


戦いが始まって早30分

すでに戦場は激戦が繰り広げられていた


両者一歩も引かない戦い、互角といっていいだろう


ミレニアーノ王国が押されるだろうと考えていた俺にとっては意外な状況だ。


当初心配されていた指令系統もきちんと機能しており軍は円滑に動いている。


一体どんな手を使ったのだろう? まぁ気にしても仕方ないか


俺は今回は傍観者だからな


あのがんばりやな姫さんには、少年の治療なんてしない

戦いにでるって意地悪を言ったが戦う気なんてさらさら無い

ぶっちゃけ? 俺が戦いに参加したらたんなる虐殺だからな


そういえば俺、こっちの世界に来てまともに戦ってねーな


まぁどっちが勝つかくらいは見てやろう


姫に治療せず戦いに出るって言ったらすぐプリムたちも解放されちゃったし

まったくなんなんだか

あの姫さん、最後まで素直じゃ無かったよな~


てか  この後どうしようかな

戦争終了後、パシリアルが勝ったら急いでミレニアーノに帰還してプリムと、希望すればマーサさん達も連れてどっか行くとして、ミレニアーノが運よく勝ったらそのまま残るって感じで良いのかな?


まぁどっちでもいいけどできればミレニアーノに勝ってほしいな~

移動しなくてすむし



「「「「っど  どこの軍勢だあれはぁぁぁぁぁ?」」」」


突然声が響く、声の発生源をたどると兵士たちがある方向を見ていた

そっちに目を向けると見えるのは点の山

それもかなり多い、はっきり言ってミレニアーノとパシリアルの全軍を足しても半分にも満たないぐらい多い


すげーーー漁夫の利ってやつか すげー事考えるやつもいるもんだな


さてさてどこの軍勢かな?

俺は目に魔力を込め突然表れた軍団を見る。 旗印をみればその軍がどこの国に属しているかが一発でわかる


わかるのだが・・・・・・・・これは、 国とかじゃないな


あれは・・・・・・・・



「「「「魔ぁ!!  魔物だぁぁぁぁぁ!!!!!! 魔物の軍団だぁぁぁぁ!!!!!」」」」


双方の軍から悲鳴があがる

それもそうだろう

なにしろ突然現れた自国を上回る謎の軍団の正体が魔物の群れだったんだからな

その数はおそらく100万は超えるだろう いや150万はいっているかもしれない本当に圧倒的だ

この世界にこれほど魔物がいたのかと驚かされるぐらいだ


そういえば最近魔物の動きが活発化してきているという情報はあったがこれは・・・


おかしいな、普通種族が違う魔物同士が群れを成して動くか?


ともすればおのずと答えは見えてくる


俺は魔物の集団の先頭を探す・・・・・・・いたよ


絶対に会いたくなかったやつが


       真紅の髪、黒い外套をまとった小柄な少女



クレア・F・ステロイス



旧世界において俺に迷惑をかけた邪神が乗り移った少女



こっちの世界でも俺がお尋ね者になる原因を作ったやつ


はぁこいつが今回も原因か・・・・・・やだな


実質これ俺のせいでしょ? だって俺がこの世界に来なくちゃこんなことにならなかったんだし

湧き上がる後悔を胸に戦闘の準備をする。


さて やるか







=============================


 




「おひさ~」


「おひさ!」


気軽に返事をする。

なんというフレンドリーな挨拶

今の状況が魔物約150万匹と一緒じゃなければそれこそ仲の良い友達同士のものだろう

しかして現実は厳しい


「率直に聞くけど何しにきたの?」


「ん? 楽しそうなことしてるから混ぜてもらおうと思ったの! 友達もいっぱい連れてきたんだ!」

友達か、ちょっと数多すぎるだろう 140万匹ほど


「でも もっと楽しそうなこと見つけちゃったからどうでもいいや」

そういって構えるクレア


「楽しそうなこと? なんだい? それは」

そういってこちらも構える。

「あの日の決着・・・・・つけよ?」


どうも著者です

下書きは全部書き終わりました!

でも今日投稿するかわかりません

何故かというと物語は<無理やり>完結させてしまったのですが、反省点をまとめたやつがまだできてないんです。

反省点のやつは物語の最終話をアップして続けてすぐにアップする予定なので(汗


でももしかしたら今日中に全部上げてしまうかもしれません

少なくとも今週中には全部あげます


完結して反省点をまとめたところを読んだら今まで感想書いたことが無かった人もできれば感想かいてくれるとうれしいです。


では誤字脱字などありましたら指摘待ってます・

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