まさか・・・・・・行くことになるとは思わなかった
「おかあさん!ただいまぁ!」
俺たちは今シルベリアに連れられて彼女の家に来ている
どんな病にかかっているんだろうか
「おかあさん!あのね、お医者様連れて来たんだ」
いや、医者ってわけじゃないんだが、まぁハンターの次は医者でいいか
じゃぁ医者の服に着替えるか・・・・・・白衣?
「お医者様ですか?ごめんなさいね、うちにはそんなにお金が無いんです、きっとこの子が無理を言ったんでしょう?すみませんがお引き取りください」
「あれ?お洋服が変わってる」
シルベリアが驚いている、
プリムは俺の服が急に変わることになれたのか平然としている
これはこれで寂しい、
「いえ、大丈夫ですよ?早速ですが診察をさせてもらいますね?」
シルベリアの母親の体に触れとても弱く魔力を全身に流す。
魔力の通りはいい・・・・・体に不純物もほとんど見当たらない
熱も無い・・・・シルベリアの様子から見て感染症でもない
・・・・・・・・これはなんだ?
「失礼」
そういって今度は心臓の上からさらに弱く魔力を流す。
・・・・・・・・5分間流し続けてやめる
これ以上は体に負担がかかる。
それに病名もだいたい見当がついた
「失礼ですが寝込むようになったのはいつごろから?」
「おかあさんがお布団に入るようになったのは二年前からだよ・・・・お母さん元気だったのが急に体の調子が悪くなっちゃったみたいで」
かわりにシルベリアが答える。
「いままで何度も痛みを感じたり、熱を出したりしたことがありますか?
もちろんこの二年間で」
「いえ、これと言って特には、一度だけ少し熱が出たことがありましたが」
そうか・・・・それは恐らく普通の風邪だろう
・・・・・・まいったな
・・・・・・・・・・俺、治すって言っちゃったしな
(神・・・いるか?)
(いるよ~なんだい?)
(減退症だ)
(減退症?前の世界ですら具体的な治療法が見つからなかったあの難病かい?)
(ああ、神なら治療法がわかるか?)
一応聞いてみる
(そんなの言わなくたってわかってるでしょ?知らないって、私が知ってるのはあるものだけ、無いものは知らないのさ、こっちの世界のことはもちろんすべて知ってるよ?聞いたからねこっちの神に、
たしかに私は世界を創造するけど、その後どう発展するか、どういった薬ができてどういった病が生まれるのかは世界次第なんだよ、)
だよな
さて・・・・・どうしたものか
(でも、可能性を教えることはできるよ?)
(可能性?)
(前の世界では科学と魔法が発展し、竜種すら飼育できていたのは知ってるよね?)
(ああ、圧倒的な力でねじ伏せて、品種改良を施し、飼い易くしてたな)
(そう、危険を減らすため竜種狩りをして、野性の竜種はほとんどいなくなった、飼育された竜種は薬を作るために血液を抜かれたりいろいろ重宝されてたのも知ってるよね?けどさ、野生の竜種のほうがいい薬になったのも知ってるよね?)
(ああ、野生の竜種は食物の違いからかその血の効力が飼育されたのとは桁違いだった。)
なるほど、野生の竜種か・・・・確かにこっちの世界には大量にいるな
(前の世界では、野生の竜種が少なかったから、発症者の少ない減退症の治療には使われなかったけど、こっちなら試せるんじゃない?)
ふむ・・・・やってみる価値があるな・・・しかし竜種か・・・・・ったく宿代をケチりたいがためにこんなところまで来たが、思わぬ災難にあったなこりゃ
(竜山帯に行くのかい?だったら一番良いのはここからずっと東に行ったところにある竜山帯だね、竜種の中でも特に強い力を持った種族が住んでいるらしいからね、)
(そうか・・・・どうせだったら長から貰うことにするか)
(いいんじゃない?老竜の血ほど強い力を秘めているからね、けど油断はしないほうが良いと思うよ?そこにいる竜種はみんなかなり力を持ってるから)
「あの?私のことは気になさらないで結構ですよ?前に来たお医者様にも原因がわからないといわれましたし、」
俺が黙っているのを治せないからと勘違いしたのか声をかけてきた
「いえ、大丈夫ですよ?原因もわかりましたので、これから薬の材料を取りに行こうと思います。だいたい三、四日かかると思うの待っていてください」
「リアン?どこかに行くの?」
「ん?ああちょっくら竜山帯に行ってくるわ!危ないからお前はここに残ってシルベリアとお母さんを見ていてくれ」
「竜山帯!!!」
俺の話を聞いたシルベリアの母親が声をあげる
「だめです、そんなところに行くなど死にに行くようなものです」
「大丈夫ですよ?お母様、そういうことは結構自分なれているので」
「わ、私はマーサといいます、なぜ見ず知らずの私のためにそんなことをしてくれるのですか?はっきり言ってこの家に財産など無いですよ?」
ん~俺もできるなら竜山帯なんか行きたくないんだけどな
「まぁ、シルベリアちゃんと約束してしまったので」
そういうとシルベリアが足に抱きついてきた。
「お母さん直る?」
「大丈夫だよ?俺は約束は守る男だからな、プリムこれ」
プリムに金貨を100枚ほど入れた袋を渡す。
「じゃぁいってくるわ」
いってらっしゃい
プリムとシルベリア、そしてマーサさんが小さな声で言ってくれた
どうもおなじみ著者です。
カラムーチョ食べながら執筆中です(笑
さて
お気に入り登録の数もだんだんと増えてきたみたいで著者冥利に尽きます。
感想を書いてくれる人もいるので感激です。
ところで感想とレヴュウって何が違うんでしょう?
著者その辺詳しく見てないので違いがわからない(涙
批評?ってことでしょうか
まぁそんなことはさておき
感想を書いてくれてる方ありがとう!
これからもどしどし待ってます




