予期せぬ難関
朝日が昇る
「おはよプリム、よく眠れた?」
「うん・・・・・おはよう」
リアンは?と聞く
「疲れが取れたよ」
一日中寝ずの番をしていたが、魔物に襲われることは一度も無かった。
運がよかったのだろう
(それはね~たぶんだけど竜種の臭いが君たちからしたからだとおもうよ?)
竜種の臭いが? もうきれいに洗ったから臭いは落ちたとおもったが
(魔物は人間よりはるかに鼻がいいからね、わかるんだとおもうよ?
竜種はこの世界最強の種族だからね~へたに近づこうなんて普通は考えないからね)
なるほどな、だから一匹たりとも襲ってこなかったのか
ぐぅ~~~~・・・・・・・・・そういえばもう一日なにも食べてないな
「よし、空も明るくなったし、超特急で帰るか?」
「うん!」
町に着いたら早速ギルドに向かった
キノコの代金を貰うためだ
結果銀貨一枚と銅貨5枚になった
やすい、飯がぎりぎり食えそうな金額だ
続いて狼の歯、全部で 五頭分ある
銀貨2枚・・・・・・・まぁ飯はぎりぎり食えるな
歯は牙以外ほとんど価値が無いそうだ、
しかし・・・・・本命はここからだ!
「おっちゃん!実はもうひとつすごいのがあるんだけど」
そうたまたまゲットした竜王石、とりあえず小さいやつを一個だけだす
「なんでぇ?ただの石っころじゃn・・・・・ちょっとみせてみろ」
そういってレンズを通して観察しだすおっちゃん
「おめえさん、これをどこで?」
当然の疑問だろうな、Fランクのハンターが持っているようなものじゃない
「森を歩いていたらね、たまたま見つけたんだよ」
まったくその通りだ、
「そうか、おめえさん運がいいな、・・・よし金貨10枚でどうだ?」
お?結構いい値段、これならしばらく食っていけるな
(はいは~い)
(神よ、なんかようか?)
(う~ん騙されそうな可愛い可愛い人間君を助けてあげようかとおもってね)
騙されそう?
(よく考えてみなよ、竜王石なんて本当なら竜族がすむ竜山帯でしか手に入らないようなものなんだよ?
竜山帯は入るだけでも難しいし、そこから竜糞を見つけるのだって難しい、なおかつすべての竜糞に竜王石が入ってるわけじゃないし、竜種に見つかったら即お陀仏、今までと比べると高額な気がするとおもうけど、その小さいやつでも金貨500枚はくだらないよ)
なるほど、素人だとおもわれて、なめられてるのか
(だろうね)
よしここはひとつ、ふっかけてみるか
「金貨10枚か・・・・・・・やっぱこれはいいやおっちゃん、じつわなこれ、さっき金属を取り扱ってる店に持ってったら金貨500枚で買い取るって言われたんだよ、だからそっちに行くわ」
「なんでぇ、相場知ってたのかよ」
いや金属店なんか行ってないけどね、神情報だし、
「しゃあねえな、まぁ騙そうとしたし、550で買い取ろうじゃねえか」
「じゃあ頼むわ!」
50枚ももうけちゃったぜ!
なんか隣でプリムも喜んでるし
「さて・・・・・・・・飯だ!プリム」
「ご飯だ!!!!!」
とりあえず、飯食わないとそろそろ限界だ、
はぁ~、なんなんだよ・・・・・・ギルドを出て飯屋を目指し
歩いていると自分たちをつけている存在に気づいた。
数はおそらく一人・・・・素人だろう、つけているのがばればれだ
まぁプリムは気づいてないようだが
気づいてない振りをしてしばらく歩く、だんだんと近づいてきた、
・・
・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・相手が俺の腰袋に触れた瞬間振り向きその腕をつかんだ
「女の子?」
つい口に出てしまった。
つかんでいるのはプリムより少し小さいぐらいの白髪の少女だった
5分くらい歩いてたどり着いたのはこの町で1番うまいと評判らしい飯屋、
たっぷりな量とリーズナブルなお値段が自慢だとか
席に着き早速注文をする、とりあえずうまそうなのを適当に5人前ほど注文する。
きっと食べれるだろう
さて料理が来る前に片付けなければならない問題がひとつ
目の前に座る少女、さきほど俺から金を盗もうとした子だ
なぜここにいるかというとプリムが、「きっとお腹がすいてるんだよ!」とわけのわからないことを言って連れてきたのだ。
「さて、警備隊に突き出す前に一応聞いておいてやろう、なぜこんなことをした?」
すると少女はうつむく
質問を変えるか・・・
「家はどこだ?」
あっちの通りの突き当たり、そう言って指をさす少女
家なしではないようだ
「親は?」
もんだいはここだろうな
「お父さんはいない・・・死んじゃった、お母さんは・・・・病気で」
そういうとまたうつむく少女
なるほどな、だいたい話が読めてきた。
「つまり、父親がいなくて母親が病気、だから稼ぎが無いので食べ物も買えず、薬も買えない、そこでたまたまギルドで大金を得た俺を見つけてついやってしまったと?」
こくりっとうなずく少女、
なるほどな、こりゃ・・・・・・なんていうか・・・・・・・・ラッキーだな
もしかするとこの国での宿代が0になるかもしれないからな
「ま・・・だいたい話はわかった」
するとちょうどいいタイミングで料理が届いた。
「とりあえず飯を食おう!それとお前、名前は?」
「シルベリア」
「そうか、ではシルベリア、このあと俺たちをお前の母親のもとへ連れていけ、」
「え?」
すこし構えるシルベリア、そりゃいきなりそんなこと言われたら不安だろうな
「なに、心配するな、俺たちをちゃんと連れて行けば、お前の母親の病気は治るぞ?」
「ほんと!!」
急に声が大きくなるシルベリア、わかりやすい子だ
するとプリムがちいさなこえで話しかけてくる
「ねえ、見ても無いのにそんなこと言って大丈夫なの?それにそんなことするなんてなんのつもり?」
「安心しろ、まず直せるだろう、そして直ったら俺たちをただで家においてもらうつもりだ、病気が治るのだ、悪くない取引だろう?まぁ生活費は渡すつもりだが」
「リアンが決めたことなら従うけど・・・・」
一応納得したようだ
「さて!話は終わりだ、俺は腹が減った、お前も食えシルベリア、どうせお前も腹が減ってるのだろう?」
「いいの?」
おいおい、それはよだれをたらしながら言うせりふじゃないだろ・・・
「構わない、さていただきます!」
どうも、著者です
がんばってます。
できるだけ長く書いてくれとのお願いがあったのでがんばってます。
そりゃもうがんばってます。
感想ありがとう!
著者はうれしいです
すっごく
話を書いていると余計なストーリーがバンバン思いつくのが不思議です。
もっとも全部が全部使えるわけじゃないんですけどね、
たいていが話をこんがらせます。
でもまだまだこの話は続きそうです、
応援ありがとう!
感想どんどんお待ちしてます!