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その3

ドリュアスは馬車を走らせながら

「早く!馬よ、早く!」

と鞭で叩いた。


トーマスは剣を手にリリアを守るように横に構えながらドリュアスを見た。

「どこへ向かうつもりだ?」


ドリュアスはそれに

「ノースクロス…の聖塔…」

と言い

「且つて破壊の紋章を持つ者を倒したという者を知っている白の聖女フィーアさまが守る聖塔だ」

と告げた。

「あそこ以上に安全な場所はないと俺は思っている」


トーマスは驚いて

「そ、そうなのか!?」

と声を零した。

「破壊の紋章を?」


ドリュアスは懸命に走らせながら

「ああ…俺は親父に聞いた」

親父はその親父にな

と言い

「一応、アールヴの一族だから代々流れ伝えられている」

と告げた。


トーマスは「おお」と言うと

「アールヴの」

と言い、遠くから近付いてくる黒い影に息を飲み込んだ。


「あ、れは」


ドリュアスは「ひー」と声をあげて馬に鞭を上げかけて目の前に見えた馬車に

「おいー!」

危ないぞーーー!!

と叫んで避けると並走しながら

「な、何をしてる!向こうからモンスターの軍団が…」

にげろ!!

と叫んだ。


藁を積んだ馬車をどこかノンビリと走らせていた中年の男は馬を止めると肩越しに背後を見た。

「…そうだな」

意外と早く移動してきたな


そう言って土煙を立てて迫ってくる黒い軍勢を目に呟いた。

最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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