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変わり者の将軍は男装姫を娶る  作者: 雪野みゆ
第一章
6/27

1-5

かなり短めです。

 朱石燕は自室の窓から自慢の庭を眺めていた。


 日々、仕事に忙殺されているので、寝る前に自ら手を加えている庭園を眺めるのが、唯一の憩いだ。


 ふと、窓の下に気配を感じた石燕は眉を顰める。


「首尾良くいったか?」


 窓の下の黒い影に声をかけると、影は徐々に人の形となっていった。


「……申し訳呉ざいません。仕損じました」


 跪いている影の表情は伺えないが、石燕の次の言葉を待っているようだ。


「次の手を打て。捕縛された者の始末はどうした?」


「今頃息絶えているかと……」


「必ずあの小娘を仕留めろ。次は失敗するな」


「はっ!」


 影の気配が遠ざかっていく。


 苦々し気に石燕は己の爪を噛む。


「二年ほど行方知らずであったのに、まさか帰ってくるとな。そのまま行方をくらませておれば、命を落とすこともなかったであろうに。愚かなことだ」


 誰にともなく呟くと、石燕は窓を閉めた。

明日からは7時、12時、21時に一章ずつ急ぎ足で投稿していきます。

よろしければ、最後までお読みいただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

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