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ひとりぼっち

 就寝前、僕は座敷童子の童子わらこに「時間がある時でいいから僕の分身を作ってくれ」と言った。それを聞いた彼女は僕に色々なことをたずねた。きっかけだったり理由だったりその結論に至るまでの経緯だったり、とにかく色々()かれた。彼女はそれらを全て聞き終わると「分かりました」とだけ言った。僕は「ありがとう」と言いながら彼女の頭を撫でた。彼女は少し頬を赤らめながら「どういたしまして」と言った。

 その後、僕が自室に向かうと僕のベッドの上に夏樹なつき(僕の実の妹)がいた。そういえば、キス百回しないと寝れないんだったな。よし、じゃあ、やるか。僕は別にすぐに終わらせても良かったのだが彼女は僕とのキスをとても大切にしていた。一回一回愛が込められていたため忘れられない思い出になった。

 次の日の朝、僕はひとりぼっちになっていた。理由は分からないがとりあえず家の外に出てみた。人はもちろん犬や猫もいない。一生ここで暮らすのはさびしいな。せめてもう一人誰かいてくれればいいのに。そう、せめてかわいい妹がいてくれればなんとか……。


「お兄ちゃん!」


「おー、夏樹なつきか」


「良かったー。朝起きたらとなりにいなかったからビックリしたよー。さぁ、早く帰ろう」


「いや、待て。多分、僕を呼んだやつが近くにいるからそいつと話をしてから帰ろう」


「分かった。じゃあ、一緒に行こっか!」


「ああ、そうしよう」

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