超圧縮暗闇砲!!
あー、弱い。弱すぎる。
「おいおい! こんなもんかよ! お前の力は!!」
いやあ、無様だなー。俺の嵐のようなラッシュに耐えることしかできないなんて。
「く、くそ! こいつ、どんどん戦闘力が上がって!!」
「気づくのがおせえよ。そうら、トドメだ!! 超圧縮暗闇砲!!」
「ぐあああああああああああああああああああああああ!!」
俺の胸から放たれた暗闇の塊は酒呑童子の胴体を消し飛ばした。
「どうした? まさかもう戦いたくないのか? もしそうだとしたら、今すぐお前の息の根止めちまうぞ?」
「ば、化け物め!!」
「化け物? 違うな、俺は人間の闇そのものだ!! そして、俺は人間の負の感情を吸収することで戦闘力を上げることができる!! つまり、ここにいる人間たちの負の感情が俺の力の一部になるってことだ!! さぁ! 立てよ! 酒呑童子! お前、強いんだろ? ほら、さっさと立てよ! じゃねえと、ここにいるやつら全員殺しちまうぞ!!」
「や、やめろ! そんなことをしたらお前は確実に消されるぞ!!」
「残念ながらそれは不可能だ。なぜなら! 俺は人間がいる限り、存在し続けることができるからだ!! はぁ……というか、マジで退屈だなー。よし、決めた! 悪霊どもをここに呼んで人間狩りでもするか!! 来やがれ! 悪霊ども! 人間狩りの始まりだー!!」
ようやくアナウンスが流れ始めたか。そうそう、早くここにいる全員を避難させねえと悪霊どもに殺されちまうぞ。まあ、おそらくあいつはここにやってくるだろうが。
「おい、もういいだろ? 今すぐお兄ちゃんに体を返せ」
「夏樹ー! 俺はお前のことが憎くて憎くて仕方ねえんだよ!! 言っておくが、俺はお前の全てを破壊し終わるまで俺は止まらねえぞ!!」
「じゃあ、私が止めてやるよ。ほら、さっさとかかってこい。私が憎いんだろ? ほら、来いよ。さぁ! さぁ! さぁ!」
「お前に言われるまでもねえ! やってやるぜ!! 全身武装!!」
全身を闇で覆ったか。まあ、予想通りだな。さて、どうやって倒そうかな。まあ、早くしないとお兄ちゃんの体が壊れちゃうから一撃で終わらせるしかないんだけどね。




