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じゃあ、お弁当持っていくね!!

 夏樹なつき(僕の実の妹)にはもうバレているが、僕は先輩と一緒に大会に出場するつもりでいる。まあ、酒呑童子と戦うには決勝まで勝ち残らなければならないのだが。


「ねえ、お兄ちゃん」


「なんだ?」


「応援しに行っていい?」


「……ああ、いいぞ」


 来るなと言ってもどうせ来るだろうから許可した。まあ、最初から許可するつもりだったのだが。


「やったー! じゃあ、お弁当持っていくね!!」


「お弁当か。まあ、食べるひまがあったら食べるよ」


「うん!!」


 夏樹なつきは無邪気な笑顔を浮かべながら僕が作ったコロッケを後頭部にあるもう一つの口まで運ぶ。

 いくら食べても太らない……いや、太れない体質ってのは辛いな。まあ、本人はそう思っていないみたいだけど。


「ん? どうしたの? お兄ちゃん。私の顔に何かついてる?」


「いや、別に何もついてないよ。夏樹なつきの笑顔を見てると心が安らぐなーと思っただけだ」


「そうなの? なら、いいんだけど」


 正直、勝ち負けなんてどうでもいい。僕はただ、夏樹なつきとの幸せな日々を守るために戦う。まあ、今はそれ以外にも守るべきものがあるんだけどな……。

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