表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
932/1937

悪魔の種

 オルゴールの妖精(?)と合体した僕は無意識のうちにこの世の嫌なものを吸収していった。


「あー、なんかフラフラするー」


「お兄ちゃん、大丈夫? 肩貸そうか?」


「ああ、頼む」


 オルゴールの妖精(?)は毎日こんな状態だったのだろうか。うーん、まあ、今はそれよりもこの力をコントロールできるようにならないといけないなー。


雅人まさとさん、大丈夫ですか?」


「ん? あー、童子わらこか。うーん、正直ちょっと辛いな」


「そうですか。では、これを食べてください」


「ん? それ、なんだ?」


「悪魔の種です」


「え? 悪魔の種?」


「安心してください。この中に悪魔はいません。悪魔だったものが入っています」


「悪魔だったもの?」


「はい、そうです。まあ、とりあえず騙されたと思って食べてみてください」


「あー、うん、分かった」


「待って、お兄ちゃん。こんな得体の知れないもの食べたらお腹壊すよ」


「そうかな?」


「そうだよ。ねえ、童子わらこちゃん。これ、いつどこで誰が作ったの?」


「私の家に代々伝わっている媚薬……ではなく秘薬です」


「そう。じゃあ、私が毒味してもいい?」


「ダメです」


「なんで?」


「ここに来る前に私が毒味をしているからです」


「ふーん、そうなんだー。で? それ食べたらどうなるの?」


「体内の闇が少しだけ減少します」


「へえ、そうなんだー。じゃあ、一つちょうだい」


「はぁ……分かりました。一つ差し上げます」


「ありがとう。それじゃあ、いただきまーす!」


 ……っ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ