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夜刀神

 地獄……閻魔大王の部屋……。


「えーっと、あなたが閻魔大王なんですか?」


「うん! そうだよ!」


 彼女は畳の上に敷かれた座布団の上に正座したまま、ニコニコ笑っている。服は赤を主体とした道服、髪の色は黒、髪型はショート、そして体型は小柄だ。つまり、幼女である。


「うーんと、お父さんかお母さんに僕たちが来たらそう言うように言われてるのかな?」


「違うよ。私が閻魔大王だよ」


「いや、でも君の容姿は可愛らしい幼女じゃないか」


「え? 可愛らしい? 私が? もうー、褒めても何も出ないわよー」


「あ、あはは。えっと、用件は何かな?」


「あー、えーっとねー、夜刀神やとのかみって知ってる?」


「あー、えーっと、今すぐ帰ってもいいですか?」


「ダメだよ。君はそれを倒さないといけないんだから」


「そんなの君がやればいいじゃないか」


「私たち十王はね、君のとなりにいる鬼のお姉ちゃんの怒りをしずめるのに力を使いすぎちゃったんだよ。だから、今の私たちじゃアレにダメージを与えることすらできないんだよ」


「だったら、神に頼めばいいじゃないか」


「神も私たちと同じ状態だから無理」


「待て。つまり、鬼姫ききが暴走したせいで見ただけで一族が滅びてしまう恐ろしいへびを僕が倒すことになったってことか?」


「まあ、そういうことだねー。だから、恨むなら鬼のお姉ちゃんを恨んでね⭐︎」


「分かった。それにしても今回は相手が悪すぎるな。少し考えさせてくれないか?」


「いいよー」


 まあ、君に拒否権はないんだけどね。

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