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あっ、それ落としたら太陽爆発するから気をつけてね☆
次の日の朝、僕は知らない天井にあいさつされた。
「あれ? ここ、どこだ?」
えーっと、昨日はたしか二人のケンカを止めて……それから。というか、ここ牢屋だな。なんかの蝉が鳴いてるアニメの主人公なら自力で出られるけど、かなり強力な結界で守られてるから出られそうにないなー。あっ、誰か来た。
「おはよう! 元気ー?」
「さて、どうだろうな」
「元気ないの?」
「こんなところに入れられて元気なやつがいたら教えてくれ。というか、君は誰なんだ?」
「私? 私はねー……天照大御神だよ!!」
「……は?」
太陽のフレアのような模様が描かれている巫女装束を身に纏っている黒髪セミショートの美幼女は自分の手の平の上に小さな太陽を出現させるとそれを僕に向かって投げた。
「おっとっと。なあ、これ、なんだ? というか、君は本当に」
「あっ、それ落としたら太陽爆発するから気をつけてね☆」
「……え?」




