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やらないと思うけどカード痛むからショットガンシャッフルしないでね

 あー、気持ちよかったー。やっぱりお兄ちゃんに体洗ってもらうと心も体も元気になるねー!


「ねえ、お兄ちゃん」


「なんだ? 夏樹なつき


「今日、一緒に寝ようよ」


「え? あー、いいぞ」


「やったー! ありがとう、お兄ちゃん!」


「あっ、私も一緒に寝てもいい?」


「は?」


 うわあ、お風呂上がりでもやっぱり怖いなー。で、でも、ここで引き下がったらダメだ! 頑張れ! 私!!


夏樹なつきちゃんばっかりズルいよー。私も雅人まさとと一緒に寝たいよー」


「は? そんなのダメに決まってるでしょ? というか、どうしてまだうちにいるの? さっさと地獄いえに帰ってよ」


「いつ帰るかは私が決めるから別にいいんだよ。それより夏樹なつきちゃん、お姉さんと勝負しようよ」


「勝負?」


「そう、勝負。でも、ただの勝負じゃないよ。勝ったら今晩雅人(まさと)に何をしてもいい権利が与えられるよ」


「やる! 絶対やる!!」


「あ、あのー、僕は一言もいいって言ってないんだけど」


「それで勝負の内容は?」


 全然聞いてない……。


「うーん、そうだなー。じゃあ、ババ抜きにしよう」


 虎姉とらねえはそう言いながらマジシャンのようにどこからともなくトランプを取り出した。


夏樹なつきちゃん、シャッフルする?」


「うん」


「あー、そうそう、やらないと思うけどカード痛むからショットガンシャッフルしないでね」


「分かった」

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