表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
882/1939

同時刻……無間地獄……。

 僕が朝食を食べていると上級吸血鬼のアリシア・ブラッドドレイン(金髪ロングの美幼女)が僕にこんなことを言った。


雅人まさと、お前は幼い頃地獄に行ったことがあるのだが覚えているか?」


 僕は一瞬フリーズした。そんなこと今まで聞いたことがなかったからだ。


「な、なんだよ、それ。僕、何か悪いことしたのか? というか、死んだのか?」


「死んではいない。ただ、お前のそばにいる鬼について十王に報告しに行っただけだ」


「そうなのか。えっと、その時一緒にいたのは誰なんだ?」


「お前の両親と妹だ。あっ、ちなみにわれは少し離れたところから見ていたぞ」


「そうだったのか……って、夏樹なつきも一緒にいたのか!?」


「え? あー、そういえば、そんなことあったなー。でも、よく覚えてないなー。あー、お兄ちゃんの目玉焼きおいしい!」


 その言い方だとまるで僕の目玉を……いや、やめておこう。朝からグロ系はまずいからな。


「えっと、僕はその時何してたんだ?」


「不思議そうに周囲を見ていたぞ。まあ、お前の中にとんでもない力を持った鬼がいることを知っている者たちからしたら、目の前にいつ爆発するか分からない手足付きの爆弾があるわけだからな……さすがの十王も少しびびっていたぞ」


「え? そうなのか? なんか全然想像できないな」


「まあ、今は分離しているからもうお前はどこにでも行けるぞ」


「うーん、一応高校卒業するまではこの家にいないといけないから旅行は卒業後になるなー」


「お前はわれの眷属だ。行きたい場所があれば、いつでも連れていってやるぞ」


「ありがとう、アリシア。でも、僕がこの国から出たらちょっとまずいことになると思うんだ」


「気にするな! 何か起きてもきっと十干じっかんや十王がなんとかしてくれる!!」


「だといいんだけど……」


 同時刻……無間むげん地獄……。


「……ひまだなー。よし、今すぐここから出よう!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ