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はっはっは!
ひ、酷い目に遭った。もう二度とアリシアと一緒にお風呂に入りたくないなー。
「雅人よ」
「な、なんだ? アリシア。まさか僕の体を拭くつもりなのか?」
「今日はしないぞ」
今日は……か。
「そうか。じゃあ、さっさと体を拭いて寝よう」
「おいおい、お前は我の眷属だろ? さぁ、さっさと我の体を拭け!!」
「それ、絶対しないとダメか?」
「ダメだ」
「どうしても?」
「ああ」
「そうか。なら、仕方ないな。じゃあ、体拭くぞ」
「ああ、頼む」
あー、気持ちいいなー。やはりお前を眷属にして正解だったな。
「嬉しそうだな。何かいいことでもあったのか?」
「いやあ、これから一生お前をこき使えると思うと自然と顔がニヤけてしまうなー。はっはっは!」
「そうか……」
一生……か。




