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グラタン
上級吸血鬼のアリシア・ブラッドドレイン(金髪ロングの美幼女)はおいしそうにグラタンを食べている。
「うまい! 今まで食べたどの料理よりもうまい! このグラタンを作ったのは誰だ!!」
「え? あー、グラタンは僕だな。ちなみにコンソメスープは童子だ」
「ふむ、やはりそうか。なあ、雅人。我の執事になるつもりはないか?」
「えっと、僕は一応お前の眷属なんだが」
「それはそれ。これはこれだ。どうだ? 金ならいくらでも出すぞ」
「うーん、正直うちだけで手一杯だからなー」
「そうか。なら、仕方ないな。グラタンおかわり!」
「よく食べるなー。あんまり食べると太るぞー」
「吸血鬼はいくら食べても太らないようになっている。故にいくら食べても大丈夫だ!」
「へえ、そうなのか」
「まあ、単に体内にある不要なものを魔力に変換しているだけだがな」
「へえ、便利だな」
「まあな!」
僕は彼女のドヤ顔を見ながらグラタンをお皿に装った。




